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アレルギー性鼻炎

花粉症の治療薬リノコートとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年5月9日 更新日:

 

 

春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。

 

なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。

 

そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。

 

花粉症の治療薬リノコートとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

花粉症の治療薬リノコートとは

 

日本では1986年12月より販売されている、ステロイドの入った薬の1つである「リノコート」。

 

薬価はほどほどですが、最近では処方はされない方です。

 

カプセルタイプ以外はジェネリック医薬品は発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。

 

リノコートの成分名はベクロメタゾンプロピオン酸エステルである。

 

花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。

 

その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。

 

くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。

 

ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。

 

鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。

 

ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。

 

鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。

 

花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。

 

そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。

 

時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。

 

これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。

 

これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。

 

リノコートは、鼻のアレルギー症状や炎症を抑える作用の強いステロイドが含まれていて、アレルギー性鼻炎を改善することになります。

 

 

 

禁忌

有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者(ステロイドの作用で症状が悪化するおそれがある)

 

本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

 

 

原則禁忌

結核性疾患の患者

 

 

 

用法用量

アレルギー性鼻炎

カプセル剤(のみぐすりではありません)

通常、1回1カプセルを1日2回朝、夜(起床時、就寝時)小型噴霧器を用いて鼻腔内に噴霧吸入する。なお、症状により適宜増減する。

スプレー剤

通常、各鼻腔に1日2回(1回1噴霧)朝、夜(起床時、就寝時)に噴霧吸入する。なお、症状により適宜増減する。

 

剤型

カプセル剤(のみぐすりではありません)

リノコートカプセル鼻用50ug             34.30円/1カプセル

スプレー剤

リノコートパウダースプレー鼻用25ug         964.40円/1瓶(2003年11月販売開始)

 

 

 

使用上の注意

感染症の患者(感染症の症状が悪化するおそれがある)

 

反復性鼻出血の患者(鼻出血を憎悪させるおそれがある)

 

高血圧の患者(血圧上昇を起こすおそれがある)

 

糖尿病の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

鼻がつまっている状態では、充分な作用が見込めないので、鼻をかんだり鼻閉を解消するお薬を使うなどして鼻の通りをよくして使用しましょう。

 

重いぜんそく発作の時や、ぜんそくが急激に悪化している時は使用を控えましょう。

 

点鼻用なので全身には作用しずらいのですが、ステロイドの副作用が発現する可能性は否定できないので、慎重に投与すること。

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ステロイド剤は創傷治癒を遅らせたり、感染症を悪化させる可能性があるので、鼻の手術を受けたり、鼻真菌症が発現した場合には投与を中止すること。

 

重い症状に悩まされる患者は、好発期を考えて、事前に投与をはじめ、シーズンが過ぎるまで続けることが望ましい。

 

症状の改善状態により、使用の程度を加減すること、漫然と使い続けないようにしましょう。

 

鼻腔内用として、説明書の通りに正しく使用しましょう。

 

使用後は噴霧容器の先端をきれいにしてから、キャップをするようにしましょう。

 

高齢者は生理機能が低下しているので、慎重に投与すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。(動物実験で有害事象の報告があります)

 

5歳以下の幼児、乳児、新生児または低出生体重児に対しては、器具の操作あるいは吸入が困難なため、使用経験がない。長期、大量投与で発育障害をきたすおそれがあるので、注意深く観察し慎重に投与すること。

 

 

 

 

薬としての効果

 

リノコートはステロイド剤の入った薬で、薬価はほどほどですが、最近はあまり処方されない。

 

十分な効果が出るのに数日かかることもあります。

 

鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いものです。

 

鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。

 

副作用について

 

主な副作用としては、鼻内刺激感(0.5%)、鼻内異物感(0.2%)、鼻閉感(0.2%)、嗅覚異常(0.2%)、血中コルチゾール上昇(0.2%)などである。

 

その他の副作用としては、発疹、鼻症状(刺激感、疼痛、乾燥感)、などがあります。

 

重大な副作用

眼圧亢進、緑内障

 

まとめ

 

リノコートはステロイド剤の入った薬で、薬価はほどほどですが、最近はあまり処方されない。

 

十分な効果が出るのに数日かかることもあります。

 

鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いものです。

 

鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。

 

主な副作用としては、鼻内刺激感(0.5%)、鼻内異物感(0.2%)、鼻閉感(0.2%)、嗅覚異常(0.2%)、血中コルチゾール上昇(0.2%)などです。

 

長期大量投与している場合は、緑内障、副腎皮質機能抑制、骨密度の低下、子どもの成長遅延などにも注意を払っておきましょう。

 

重い副作用はめったにでないですが、眼の痛みや頭痛、吐き気、かすみ目などがあるようでしたら、主治医にご相談ください。

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