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溶連菌感染症

溶連菌感染症に使われる抗菌薬メイアクトMSとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年5月20日 更新日:

 

 

溶連菌は子どもがかかりやすい感染症の1つです。

 

ただ、大人もかかることがあり得ますから注意しなければなりません。

 

のどの症状が出る場合が一番多く、赤くなったのどを見れば、溶連菌感染症を疑ってみましょう。

 

溶連菌感染症に使われる抗菌薬メイアクトMSとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

溶連菌感染症に使われる抗菌薬メイアクトMSとは

 

日本では2006年7月より販売されている、セフェム系の第3世代の抗生物質の1つである「メイアクトMS」。

 

ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。

 

メイアクトMSの成分名はセフジトレンピボキシルである。

 

レンサ球菌は常在菌の一種で、誰でも皮膚などに持っている細菌である。

 

溶連菌感染症はそのレンサ球菌が何らかの原因で病原性を持つことになり症状を発症したものである。

 

溶連菌感染症とは、大きなくくりで言えば、グラム陽性球菌のうちのレンサ球菌属によっておこされる感染症すべてのことなのですが。

 

医療の中で注目されるのは、よくおこる化膿レンサ球菌のことについてです。

 

溶連菌は正しくは、A群β-溶血性連鎖球菌と言います。

 

主な症状はのどの痛み、発熱などがあります。

 

なので、抗菌薬と痛み止めや抗炎症薬、解熱鎮痛薬などが処方されていることが多いです。

 

抗菌薬はペニシリン系が一番多く、次にセフェム系、まれにマクロライド系が処方されています。

 

予防はワクチンがないので、マスクの着用や手洗いうがいが主になります。

 

治療のタイミングが早く服用をきっちりすれば、特に問題なく経過するようです。

 

最近では、耐性菌の問題から、患者の状況をよく考え、抗菌剤を出すかどうかを判断するようです。

 

メイアクトMSは、溶連菌感染症でペニシリン系の次に良く使われるセフェム系抗生物質で、溶連菌を含むグラム陽性菌などに有効です、溶連菌に殺菌的に作用して溶連菌感染症を改善することになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分によるショックの既往歴のある患者

 

原則禁忌(特に必要とする場合には慎重に投与する)

本剤の成分またはセフェム系抗生物質に対し、過敏症の既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

連鎖球菌属による、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、中耳炎、しょう紅熱(小児の細粒に適用あり)など。

 

通常、成人にはセフジトレンピボキシルとして1回100mgを1日3回食後に経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症または効果不十分と思われる場合は、1回200mgを1日3回食後に経口投与する。

 

通常、小児にはセフジトレンピボキシルとして1回3mg/kgを1日3回食後に経口投与する。

中耳炎の場合は(なお、必要に応じて1回6mg/kgまで投与できるが、成人での上限用量の1回200mg1日3回(1日600mg)を超えないこととする。)

上記以外の場合は(なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、成人での上限用量の1回200mg1日3回(1日600mg)を超えないこととする。)

メイアクトMS小児用細粒100mgは1g中にセフジトレンピボキシルを100mg含むので、通常、体重10kgの小児には1日0.3gを1日3回に分割して投与する。

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20kgの小児には1日0.6gを1日3回に分割して投与する。

 

剤型

錠剤

メイアクトMS錠100mg       46.40円/1錠

細粒剤

メイアクトMS小児用細粒100mg 170.0円/1g(2009年1月販売開始)

 

耐性菌の発現などを防ぐため、原則として感受性(効果があるかどうか)を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

 

 

 

慎重投与

ペニシリン系抗生剤に対し、過敏症の既往歴のある患者。

 

本人または両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じんましんなどのアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。

 

高度の腎障害のある患者。

 

経口摂取の不良な患者または非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者。(ビタミンK欠乏症があらわれることがある)

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、ビタミンK欠乏による出血傾向が出やすいので、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)(錠剤)

 

小児(特に乳幼児)の中には、ピボキシル基を有する抗生剤(小児用製剤、メイアクトMS小児用細粒100mgなど)の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがあるので注意すること。

 

低出生体重児、新生児に対する安全性は確立されていない。(使用経験が少ない)(細粒剤)

 

3歳未満では1回6mg/kg1日3回投与した場合、下痢・軟便の発現することが多いので注意すること。(細粒剤)

 

薬としての効果

 

メイアクトMSはセフェム系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して殺菌的に作用します。

 

ペニシリン系抗生剤が無効な菌に対しても抗菌力を示すことがあります。

 

溶連菌感染症で使われることがあります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、下痢、軟便、嘔気、胃不快感などの消化器症状(4.16%)、発疹等のアレルギー症状(0.55%)、GOT上昇(3.37%)、GPT[上昇(4.21%)、好酸球増多(2.63%)などである。

 

その他の副作用としては、じんましん、紅斑、そう痒、発熱、リンパ節腫脹、関節痛、顆粒球減少、血小板減少、Al-P上昇、BUN上昇、タンパク尿、腹部膨満感、悪心、嘔吐、

口内炎、カンジダ症、ビタミンK欠乏症、ビタミンB群欠乏症、めまい、頭痛、浮腫などがあります。

 

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)

ひどい皮膚症状(0.1%未満)

血液障害(無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血など)

重篤な大腸炎(偽膜性大腸炎、出血性大腸炎など)(0.1%未満)

重篤な腎障害(0.1%未満)

間質性肺炎、PIE症候群(好酸球性肺炎)(0.1%未満)

肝機能障害、黄疸(0.1%未満)

 

まとめ

 

メイアクトMSはセフェム系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して殺菌的に作用します。

 

いろんな菌に対して効果があるように作られました。

 

ペニシリン系抗生剤が無効な菌に対しても抗菌力を示すことがあります。

 

溶連菌感染症で使われることがあります。

 

主な副作用としては下痢、軟便、嘔気、胃不快感などの消化器症状(4.16%)、発疹等のアレルギー症状(0.55%)、GOT上昇(3.37%)、GPT[上昇(4.21%)、好酸球増多(2.63%)などです。

 

腎障害や血液障害、大腸炎、ひどい皮膚障害などの重い副作用はめったに出ないですが、高齢者や長期に服用する時は、念のため注意しておくほうがいいでしょう。

 

赤ちゃんや小さな子供には低カルニチン血症に伴う低血糖がまれに起こるとの報告があるので、一応注意しておきましょう。

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