くすりのサイト

くすりのことなどについて書いています。本ページはプロモーションが含まれています。

水虫

水虫の治療薬ラミシールとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年6月4日 更新日:

 

 

水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。

 

最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えたため、女性も水虫に悩む人が多いようです。

 

街中の薬局で薬を購入することもあるでしょうが、処方箋で出される薬にはどんなものがあるのでしょうか。

 

水虫の治療薬ラミシールとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

スポンサーリンク

Contents

水虫の治療薬ラミシールとは

 

日本では1997年9月より販売されている、アリルアミン系の抗真菌薬の1つである「ラミシール」。

 

ジェネリック医薬品は発売されていますので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。

 

ラミシールの成分名はテルビナフィンである。

 

白癬菌は手や体にも感染しますが、9割ほどは足に感染します。

 

それは、白癬菌が繁殖しやすい環境に足がなりやすいことが原因です。

 

足は靴を長時間履くなどして高温多湿な環境になることが多いからです。

 

 

水虫になるには、他の人の白癬菌に触れ、その上で皮膚のバリアが傷ついているところから侵入し、なおかつ、繁殖しやすい高温多湿で菌の好む栄養源がある状態である必要があるようです。

 

足指の間や足の裏に感染すれば足水虫(足白癬)、足の爪に感染すれば爪水虫(爪白癬)、陰部に感染すればインキンタムシ(陰部白癬)、頭部に感染すればシラクモ(頭部白癬)と言います。

 

ほぼ9割は足水虫と言えます。

 

水虫の症状としては、水ぶくれができるか白くジクジクした状態になったりして、ひどくなるとかゆみがでてくるもの、または、かかとなどがひび割れるような、あまりかゆみをともなわないものなどがあります。

 

水虫と言えば、かゆいと思いがちですが、実は、かゆみがない水虫の方が多いそうです。

 

水虫の治療には、原因となる真菌を排除することが、まず考えられます。

 

かゆみなどの症状がある場合は、かゆみ止めなども処方されることがあるようです。

 

ただ、ステロイド系は感染症を悪化させるため、真菌がいる場合は使用はできません。

 

ラミシールは、水虫の治療で良く使われる組織移行性がよくて効き目のよい抗真菌薬で、真菌を殺菌することで真菌感染症を改善することになります。

 

 

 

警告

重篤な肝障害及び汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。

本剤を使用する場合には、充分に考慮して、投与を検討すること。

 

禁忌

重篤な肝障害のある患者(憎悪するおそれがある)

 

汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少などの血液障害のある患者(憎悪するおそれがある)

 

本剤に対して過敏症の既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

皮膚糸状菌による、体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、爪白癬など。

通常、成人にはテルビナフィンとして1回125mgを1日1回食後に経口投与する。

なお年齢、症状により適宜増減する。

 

外用剤で治療が可能な場合は使用を控えること。

 

剤型

錠剤

ラミシール錠125mg              167.70円/1錠

(外用剤もあります。別で紹介します。)

 

 

 

慎重投与

肝障害のある患者(肝障害を悪化させるおそれがある)

 

腎障害のある患者(副作用があらわれやすくなるおそれがある)

スポンサーリンク

 

眠気、めまい・ふらつきなどがあらわれることがあるので、高所作業、自動車など危険を伴う機械を操作する際には注意すること。

 

シメチジン(タガメット)、フルコナゾール(ジフルカン)との併用で本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

 

リファンピシン(リファジン)との併用で本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

 

三環系抗うつ薬(イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン)、マプロチリン(ルジオミール)、デキストロメトルファン(メジコン)との併用でこれらの薬剤またはその活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。

 

経口避妊薬(アンジュ、オーソ、マーベロンなど)との併用で月経異常があらわれたとの報告がある。

 

シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)との併用でシクロスポリンの血中濃度が低下したとの報告がある。

 

本剤は主として肝臓で代謝されます、高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊娠または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

 

授乳中の婦人には投与しないこと、やむを得ず投与する場合は、授乳を中止させること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児へに対する安全性は確立されていない。

 

薬としての効果

 

ラミシールはアリルアミン系の真菌細胞内への移行性に優れ、少量で強い抗菌活性を示します。

 

水虫の内服薬としてはイトリゾールとこの薬剤だけです。

 

ただ、ラミシール内服薬は警告にもあるように、外用剤が使用可能な場合にはできるだけ使用を避けた方がいいとされています。

 

副作用について

 

主な副作用としては、胃部不快感(1.65%)、肝障害・肝機能異常などの肝胆道系障害(1.53%)、腹痛(0.76%)、悪心(0.53%)、貧血(0.89%)、白血球減少(1.30%)、γ-GTP上昇などである。

 

その他の副作用としては、発疹、じんましん、そう痒感、紅斑、光線過敏反応、顔面浮腫、リンパ節腫脹、多形紅斑、水泡性皮膚炎、筋肉痛、GOT、GPT、LDH、Al-Pの上昇、下痢、食欲不振、口渇、嘔吐、舌炎、めまい、ふらつき、頭痛、眠気、不眠、しびれ、BUN上昇、頻尿、味覚異常、耳鳴、TGの上昇、総コレステロール上昇、倦怠感、動悸、浮腫、月経異常、脱毛、発熱、CK上昇などがあります。

 

重大な副作用

重篤な肝障害(0.01%)

汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少

ひどい皮膚症状

横紋筋融解症

ショック、アナフィラキシー

薬剤過敏性症候群

亜急性皮膚エリテマトーデス

 

まとめ

 

ラミシールはアリルアミン系の真菌細胞内への移行性に優れ、少量で強い抗菌活性を示します。

 

水虫の内服薬としてはイトリゾールとこの薬剤だけです。

 

ただ、ラミシール内服薬は警告にもあるように、外用剤が使用可能な場合にはできるだけ使用を避けた方がいいとされています。

 

主な副作用としては胃部不快感(1.65%)、肝障害・肝機能異常などの肝胆道系障害(1.53%)、腹痛(0.76%)、悪心(0.53%)、貧血(0.89%)、白血球減少(1.30%)、γ-GTP上昇などです。

 

相互作用に注意すべき薬剤があります、薬の飲み合わせには注意しておきましょう。

 

ときおり肝障害がでる患者がいます、重症化はまれですが、長期服用時は予防のために定期的に肝機能検査を受けておきましょう。

 

そのほかは血液障害にも注意しておきましょう。

また、ひどい皮膚障害、横紋筋融解症などの重い副作用はめったに出ないですが、高齢者や長期に服用する時は、念のため注意しておくほうがいいでしょう。

スポンサーリンク

このサイトについて

ここには、自己紹介やサイトの紹介、あるいはクレジットの類を書くと良いでしょう。

検索

このサイトについて

ここには、自己紹介やサイトの紹介、あるいはクレジットの類を書くと良いでしょう。

検索

-水虫

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

水虫の塗り薬ゼフナートとは 薬としての効果と副作用について

  スポンサーリンク   水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。   最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えた …

水虫の塗り薬アスタットとは 薬としての効果と副作用について

  スポンサーリンク   水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。   最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えた …

爪白癬経口薬ネイリンとは 新薬としての効果と副作用について

  スポンサーリンク   爪に痛みをともなったりして歩くのが億劫になったりする爪白癬。   爪白癬は日本人の10人に1人、約1100万人が罹患しているとされています。 & …

水虫の爪用の塗り薬クレナフィンとは 薬としての効果と副作用について

  スポンサーリンク   水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。   最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えた …

水虫の塗り薬アトラントとは 薬としての効果と副作用について

  スポンサーリンク   水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。   最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えた …

病院や調剤薬局で勤務経験豊富な薬剤師の目線から情報を提供していきます。