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高血圧

高血圧症治療薬カルバンとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年9月8日 更新日:

 

 

生活習慣病の高血圧症の治療においてαβ遮断薬は、β遮断薬の単剤に比べると降圧作用が高まり、副作用が軽減されます。第一選択薬として使われることがあります。

 

その上、この薬はカルシウム拮抗作用もあわせもっています。

 

高血圧症治療薬カルバンとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

高血圧症治療薬カルバンとは

 

日本では1995年6月より販売されている、血圧を下げるために使われるカルシウム拮抗作用をもつαβ遮断薬の1つである「カルバン」。

 

ジェネリック医薬品は発売されていないので、ジェネリック医薬品を選択できません。

 

カルバンの成分名はベバントロールです。

 

高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。

 

長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。

 

そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。

 

その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。

 

カルバンは血管を拡げる作用のあるカルシウム拮抗作用と心臓にある交感神経のαとβの受容体を遮断することにより血管を拡張したり心臓の拍動が抑えられ降圧作用をもたらします。

 

 

 

禁忌

心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全の患者(心臓のポンプ機能を低下させるおそれがある)

 

強心薬または血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全患者(心臓のポンプ機能を低下させるおそれがある)

 

高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)、洞房ブロックのある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者(心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある)

 

未治療の褐色細胞腫の患者

 

妊娠または妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。

 

 

 

用法用量

高血圧症

通常、成人にはベバントロール塩酸塩として1日100mgを1日2回に分割経口投与し、効果が不十分な場合は1日200mgまで増量できる。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

 

褐色細胞腫の患者では急激に血圧が上昇するおそれがあるので、単独では投与しないこと。

 

剤型

錠剤

カルバン錠25mg             22.90円/1錠

カルバン錠50mg             38.10円/1錠

カルバン錠100mg            61.50円/1錠

 

 

 

慎重投与

うっ血性心不全のおそれがある患者(症状が悪化するおそれがある)

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気管支喘息、気管支痙攣のおそれがある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

突発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者(低血糖が起きやすく、その症状をわかりにくくする)

 

重篤な肝機能障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)

 

重篤な腎機能障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)

 

末梢循環障害(レイノー症候群、間欠性跛行症など)を有する患者(症状が悪化するおそれがある)

 

手術前48時間は投与しないことが望ましい。

 

降圧作用に基ずくめまいなどがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。

 

交感神経に対し抑制的に作用する他の薬剤(レセルピン、β遮断剤(チモロール等の点眼剤を含む)など)との併用で交感神経系の過剰の抑制(徐脈、心不全など)をきたすことがある。

 

カルシウム拮抗剤(ベラパミル、ジルチアゼム、ニフェジピンなど)との併用で相互に作用を増強させる。

 

血糖降下剤(インスリン、トルブタミド、アセトヘキサミド等)との併用で血糖降下作用が増強されることがある。また、その症状がわかりにくくなることがある。

 

クロニジン(カタプレス)投与中止後に本剤を投与するとリバウンド現象(血圧上昇、頭痛、嘔気など)を増強するおそれがある。

 

ジソピラミド、プロカインアミド、アジマリンなどとの併用で過度の心機能抑制(徐脈、心停止など)があらわれることがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用(脳梗塞など)が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)

 

小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

αβ遮断剤という系統のお薬は、β遮断薬の単剤に比べると降圧作用が高まり、副作用が軽減されます。

 

降圧薬として第一選択として用いることもあります。

 

また、この薬にはカルシウム拮抗作用もあり、降圧作用をより強めることになります。

 

カルバンはα遮断作用とβ遮断作用の比はほぼ1対14になります。

 

気管支にはそれほど影響がないのが特徴です。

 

副作用について

 

主な副作用としては、めまい、徐脈、動悸、血中尿酸上昇、血清コレステロール上昇、等である。

 

その他では、頭痛、眠気、不安感、BUN上昇、クレアチニン上昇、GOT上昇、GPT上昇、血圧低下、失神、咳、喘鳴、口渇、食欲不振、嘔気、便秘、下痢、悪心、発疹、頻尿、倦怠感、浮腫、CK上昇、などがあります。

 

重大な副作用

房室ブロック(1%未満)、心不全(0.1%未満)、洞機能不全

喘息発作、呼吸困難

 

まとめ

 

αβ遮断剤という系統のお薬は、β遮断薬の単剤に比べると降圧作用が高まり、副作用が軽減されます。

 

降圧薬として第一選択として用いることもあります。

 

また、この薬にはカルシウム拮抗作用もあり、降圧作用をより強めることになります。

 

気管支にはそれほど影響がないのが特徴です。

 

主な副作用としては、めまい、徐脈、動悸、血中尿酸上昇、血清コレステロール上昇、等です。

 

注意する副作用として徐脈があるので、注意してください。

 

まれですが喘息発作を誘発する可能性がありますので用心しておきましょう。

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