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過活動膀胱

過活動膀胱治療薬ネオキシテープとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

日常生活でおしっこがうまくできていないと感じたことはありませんか。

 

問題がおしっこだけに恥ずかしくて相談しずらいですよね。

 

貼り薬で頻尿関連のお薬が出たので医師に相談して試してみてもいいかもしれません。

 

過活動膀胱治療薬ネオキシテープとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

過活動膀胱治療薬ネオキシテープとは

 

サノフィ株式会社が1980年に日本で開発を着手して承認、発売されたポラキスのテープ剤バージョンが2013年6月より販売されている。

 

過活動膀胱の治療薬の1つ「ネオキシテープ」があります。

 

このテープ剤の成分はポラキスと同じで、開発が新しい抗コリン薬に比べ、膀胱選択性が低く、副作用も多めですがテープ剤にすることで副作用軽減を狙ったとみています。

 

発売したのが近いので、ジェネリック医薬品はまだありません。

 

支払いを安くすることができません。

 

ネオキシテープの成分名はオキシブチン塩酸塩です。

 

神経因性膀胱とは尿を我慢したり出したりすることが、脳の中の排尿を制御する部分や自律神経の不具合により調節ができなくなっている状態のことをいいます。

 

過活動膀胱には神経因性と非神経因性のものがあります。

 

過活動膀胱と言っても何?と思われるかもしれませんね。

 

「急におしっこがしたくなる」

「夜間に何度もトイレに起きる」

「すぐにまたおしっこがしたくなる」

「我慢しきれず漏らすことも」

 

なんてことがあれば過活動膀胱の症状かもしれないなと思いましょう。

 

上記のような症状は頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿漏れとも表現できます。

 

このような症状に苦しんでいる人が日本国内に1040万人もいると推定されている。

 

今後、高齢化が進むにつれ、もっと増えることになります。

 

なんとかしないといけないですね。

 

尿が溜まるまでに膀胱が収縮してしまう、つまりは過活動な膀胱なのです。

 

なぜ、そのようになるのかは原因はいろいろあります。

 

「トイレが近い」の原因となるものには、

 

膀胱炎、前立腺炎、前立腺肥大症、腹圧性尿失禁、膀胱結石、膀胱や前立腺のがん、間質性膀胱炎、糖尿病、脳卒中の後遺症、脊髄の病気、睡眠障害、降圧利尿薬・α遮断薬の副作用、過剰な水分摂取、精神的な緊張や不安、加齢など

 

さまざまです。

 

「トイレが近い」の原因をいろいろ書いたので、中には怖いものもありますが、気にはしないでください、ありえるものを網羅したので、あなたがそうだとは限りませんから。

 

このようなことが原因でトイレが近くなるのですが、この原因をつきとめて治療をしたところで改善がされないことがあるのです。

 

その時は、過活動膀胱になっているんじゃと疑いましょう。

 

過活動膀胱の原因ははっきりしていません、加齢、精神的なストレス、膀胱のセンサーが過敏になってる、脳の中にある排尿をつかさどる部分や自律神経の乱れ、などが複雑にからみあっているのでしょう。

 

さて、過活動膀胱と診断された場合に、男性の薬物治療においては前立腺肥大症がかかわっていることが多く、α1アドレナリン受容体阻害薬を投与することが多いです。

 

前立腺肥大症がおさまっていけば、過活動膀胱の症状もしだいにおさまっていくことが多いのですが、そうでない人もいるので、その時は抗コリン薬などで治療となっています。

 

女性の薬物治療においては抗コリン薬を投与することが一般的でした。

 

抗コリン薬は膀胱にあるムスカリン受容体に作用してアセチルコリンの神経伝達を阻止することで膀胱の異常な収縮が起きないようにするための薬になります。

 

ネオキシテープは、カルシウム拮抗作用により膀胱平滑筋に直接作用したり、膀胱平滑筋に存在するムスカリン受容体をブロックすることで膀胱の不随意な排尿筋の収縮を抑制し過活動膀胱などの症状を改善します。

 

 

 

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

幽門、十二指腸または腸管が閉塞している患者および麻痺性イレウスのある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

尿閉を有する患者(症状が悪化するおそれがある)

 

閉塞隅角緑内障の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重篤な心疾患の患者(期外収縮などが報告されており、症状が悪化するおそれがある)

 

重症筋無力症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

胃アトニーまたは腸アトニーのある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

*(胃アトニー、腸アトニー・・・消化管運動・緊張が低下している状態。)

 

授乳婦には投与しない(動物実験で乳汁への移行が報告されている)

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用法用量

過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁

 

通常、成人にはオキシブチン塩酸塩として73.5mg(本剤1枚)を1日1回下腹部、腰部または大腿部のいずれかに貼付し、24時間毎に張り替える。

 

剤型

テープ剤

ネオキシテープ73.5mg         186.70円/1枚

 

皮膚症状がでるかもしれないので、毎回違う場所に貼るようにしましょう。

 

 

 

慎重投与

下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症など)を合併している患者(尿閉を起こすおそれがある)

 

甲状腺機能亢進症の患者(頻脈などの交感神経興奮症状が悪化するおそれがある)

 

うっ血性心不全の患者(交感神経の亢進が進むおそれがある)

 

不整脈のある患者(心拍数の増加などが起こるおそれがある)

 

潰瘍性大腸炎のある患者(中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある)

 

*中毒性巨大結腸・・・重症の腸炎により腸管が拡大した状態で重症の潰瘍性大腸炎に合併することが多い。

 

高温環境にある患者(発汗抑制により、急激に体温が上昇するおそれがある)

 

重篤な肝障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇し、副作用がでるおそれがある)

 

重篤な腎障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇し、副作用がでるおそれがある)

 

パーキンソン症候群または脳血管障害のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

認知症・認知機能障害のある患者(症状が悪化するおそれがある、また、過活動膀胱の症状を明確に認識できない場合には本剤の投与対象にならない)

 

眼調節障害(霧視など)、傾眠が起こることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意する。

 

過活動膀胱の適応を有する選択的β3アドレナリン受容体作動薬と併用する際は尿閉などの副作用の発現に十分注意すること。

 

効果が認められない時は、漫然と投与を続けず、他の適切な治療を考慮すること。

 

抗コリン作用を有する、フェノチアジン系(ペルフェナジン(ピーゼットシー、トリラホン)など)・ブチロフェノン系抗精神病薬、三環系抗うつ薬(アミトリプチリン(トリプタノール)、ノルトリプチリン(ノリトレン)、イミプラミン(トフラニール)など)、モノアミン酸化酵素阻害剤などとの併用で口渇、便秘、排尿困難、目のかすみなどの抗コリン作用が増強されるおそれがある。

 

ケトコナゾール(ニゾラール)、イトラコナゾール(イトリゾール)などとの併用で口内乾燥、便秘、排尿困難などの副作用があらわれるおそれがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、慎重に使用すること。

 

妊婦および妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。(安全性は確立していない)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

ネオキシテープは、「過活動膀胱」の効能・効果が認められた抗コリン薬です。

 

ムスカリン作用やカルシウム拮抗作用をあわせもち膀胱に作用します。

 

過活動膀胱の薬として、広く使われているポラキスの成分をテープ剤にして、血中濃度の安定化や副作用の軽減化、服用がうまくできない高齢者に役立つようにしています。

 

ただ、貼り薬ですから、貼った部分でのトラブル(発赤、かゆみなど)にご注意ください。

 

副作用について

 

主な副作用としては、適用部位皮膚炎、口内乾燥、適用部位紅斑、適用部位そう痒感、便秘、等である。

 

その他では、傾眠、浮動性めまい、排尿困難、膀胱炎、残尿、尿中(タンパク・白血球・赤血球)陽性、適用部位湿疹、発汗障害、心室性期外収縮、じんましん、湿疹、GOT上昇、GPT上昇、γ-GTP上昇、血中ビリルビン上昇、ウロビリノーゲン上昇、LDH増加、LDH減少、血中コレステロール相加、好酸球増加、単球増加、白血球数増加、白血球減少、リンパ球減少、好中球増加、好中球減少、好塩基球増加、血小板数増加、浮腫、倦怠感、などがあります。

 

重大な副作用

血小板減少

麻痺性イレウス

尿閉

 

まとめ

 

ネオキシテープは、「過活動膀胱」の効能・効果が認められた抗コリン薬です。

 

ムスカリン作用やカルシウム拮抗作用をあわせもち膀胱に作用します。

 

過活動膀胱の薬として、広く使われているポラキスの成分をテープ剤にして、血中濃度の安定化や副作用の軽減化、服用がうまくできない高齢者に役立つようにしています。

 

ただ、貼り薬ですから、貼った部分でのトラブル(発赤、かゆみなど)にご注意ください。

 

主な副作用としては、適用部位皮膚炎、口内乾燥、適用部位紅斑、適用部位そう痒感、便秘、等です。

 

人によっては霧視(かすみ目)、めまい、排尿困難などが出ることがあるでしょう。

 

また、高齢者では一時的に認知症のような症状が出る可能性があります。

 

重い副作用はまずありませんが、血小板減少や麻痺性イレウス、尿閉などに注意しておきましょう。

*麻痺性イレウスでは食欲がなくなったり、吐き気やひどい腹痛や便秘、お腹がふくれたりたりします。

*血小板減少では出血がしやすくなったり、青あざなどができたりします。

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