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感染症

新型コロナウイルス感染症の肺炎症状について

投稿日:2020年4月15日 更新日:

 

 

連日、新型コロナウイルスに対する情報がメディアでいろいろ取り上げられています。

 

最近では芸能会の有名人が罹患したことから、一気に世間の注目を浴びるようになりました。

 

現時点でわかっている内容として、新型コロナウイルス感染症の肺炎症状について紹介します。

 

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Contents

新型コロナウイルス感染症の肺炎症状について

 

新型コロナウイルスは2019-nCoVとも表示されることがあります。

 

(新型コロナウイルス感染症はCOVID-19と表示されることがあります。)

 

COVID-19は最初に中国の武漢で感染爆発が起きたウイルスで重症化すると肺炎になります。

 

この肺炎はウイルスによる直接的な肺の障害ではなく、

 

患者自身の免疫が正常に機能しなくなって暴走しひどい炎症を起こす、つまりはサイトカインストームによるとされています。

 

 

細菌性肺炎と違いウイルス性肺炎は肺胞で炎症を起こすのではなく、肺胞壁やその周辺である「間質」で炎症が起きます。

 

COVID-19ではウイルス性肺炎になる場合がインフルエンザウイルスよりも多くひどくなる確立が高いらしい。

 

インフルエンザウイルスではウイルスにより免疫が低下して肺炎球菌などが原因で肺炎が起きることが多い。

 

ほとんどがウイルス性の肺炎じゃなく細菌性の肺炎なのである。

 

だから、抗生物質の投与で治癒の可能性があるしそれほど重篤にはならない。

 

COVID-19での肺炎はウイルスによる肺炎で間質性肺炎を起こす確率が高いとされています。

 

2019-nCoVを上気道で防げれば軽微な症状で済むが、肺にまで侵入されれば重症になる可能性が出てくるということでしょう。

 

間質性肺炎が進行すれば重篤になり治りにくくなります、

 

なぜ、間質性肺炎が重篤になり治りにくいかは間質性肺炎について考えてみる必要があります。

 

間質性肺炎とは

 

「間質」とは以上で述べられているように、肺胞の中ではなく肺胞の外である肺胞壁やその周辺になります。

 

肺胞の中での炎症である市中肺炎は細菌感染によるもので、肺胞の外での炎症である間質性肺炎はアレルギーなどさまざまな原因でおきます。

 

そして原因がわからないものは「特発性間質性肺炎」と大きく分類されます。

 

 

原因がわかっているものの例としては、

じん肺・・・鉱物の粉を長期間にわたり吸い続けたことによる。

薬剤性肺炎・・・薬剤が原因の場合。

放射線肺炎・・・放射線治療が原因の場合。

過敏性肺炎・・・カビなどにアレルギー反応を起こすもの。

などがあります。

 

 

COVID-19は肺に侵入しサイトカインストームを引き起こすことで間質性肺炎をもたらすと推測されています。

 

 

間質性肺炎は酸素と二酸化炭素をガス交換して酸素を取り入れる肺胞の壁に炎症が起きて、修復過程で線維化して固まります。

 

肺は伸び縮みで呼吸をするので固まると空気を肺胞に取り入れることができなくなる、だからガス交換ができなくなり呼吸困難になるのです。

 

繊維化は元にもどらないので、進行は阻止しないと呼吸困難がひどくなり、ついには死亡することもある。

 

早めに治療することが必要ですね。

 

COVID-19の場合は原因が2019-nCoVなので除去することが困難です。

 

患者自身の免疫に頼らざるを得ません。

 

(いろいろ薬を試しているのでそのうちはっきりしてくると思います。)

 

間質性肺炎の特有の症状

 

動くと息切れを起こす。・・・肺胞壁が線維化して呼吸がうまくできないから。

 

乾いた咳が出る。・・・肺胞壁が繊維化しているから。

 

ばち状指になる。(指先が太鼓のバチのように丸くふくらんでいる)・・・原因不明。

 

チアノーゼになる。(血液中の酸素が欠乏して、皮膚や粘膜が青黒くなった状態)・・・肺胞壁が線維化して呼吸がうまくできないから酸素が不足する。

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間質性肺炎の治療

 

原因物質がある場合は、それを取り除くと症状悪化は抑えられる。

 

新型コロナウイルスの場合もウイルス自体を取り除けばいいのだが、現時点でははっきりとした抗ウイルス薬はない。

 

経過を観察した上で、症状がままならない時は、ステロイド薬を使い、場合によっては免疫抑制剤を使用することがある。

 

新型コロナウイルス感染症の対応について

 

抗ウイルス薬を投与するのが一番ですが、確実な抗ウイルス薬はない。

 

今後の開発に期待する。

 

WHOでは、以前より、抗HIV薬(カレトラ)、エボラ出血熱の抗ウイルス薬であるレムデシビルの試験をしている。

 

レムデシビルの投与例で重症の患者では68%で効果が認められたとの情報があります。

 

中国ではクロロキンが有効であったとの情報もある。

 

日本でもアビガンの試験をしていて、アメリカでもアビガンの試験を開始するとの情報が最近あった。

 

アビガンは致死性RNAウイルス感染症に効果があると期待されている。

 

オルベスコという吸入ステロイド薬は国立感染研究所で2019-nCoVに抗ウイルス活性があると確認され、患者3名に使用して効果が認められたとしています。

 

一つの参考としては、酸化ストレスを起こさないことが良いとの情報があります。
参考記事⇒酸化ストレスとは その原因と対策について
 

 

 

 

まとめ

 

日本でも新型コロナウイルスの感染者が増えつつあります。

 

治療薬やワクチンの開発も始まっていますが、まだまだ先の話です。

 

感染しないように不要不急の外出は控えておきたいですね。

 

今回は新型コロナウイルス感染症の肺炎症状について、現時点での情報共有として発信しました。

 

みなさまのお役に立てれば幸いです。

 

参考記事⇒コロナウイルスとは 中国で多発した肺炎の原因に新型コロナウイルスを確認。

参考記事⇒新型コロナウイルス感染症の感染経路について

参考記事⇒新型コロナウイルスの消毒について  

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