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帯状疱疹

帯状疱疹とは 医療機関で出してもらえる薬と薬局で買える市販薬について

投稿日:2017年11月20日 更新日:

 

 


仕事などが忙しく、休みなくがんばっていて、疲労が極度に高まると、チクチクするような痛みが出始めてから、そのあたりに帯状の赤いブツブツが走り、次第に痛みがひどくなっていくことがあります。

 

めったに起こることがないのですが、そういうときには帯状疱疹を発症していることがあります。

 

帯状疱疹とは 医療機関で出してもらえる薬と薬局で買える市販薬について解説します。

 

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Contents

帯状疱疹とは

 

帯状疱疹はヘルペスウイルスの1種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

 

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、大抵は子供のころですが、水ぼうそうとして発症します。

 

治療により水ぼうそうが治ったあと、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)。

 

通常はあまり表には出てこないのですが。

 

その後、加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、かくれていたウイルスが再び活動をはじめ、神経を伝わって皮膚までやってきて、帯状疱疹として発症することになります。

 

なので、水ぼうそうにかかったことのある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。

 

 医療機関で出してもらえる薬

 

内服薬と外用薬を処方してもらえる場合があります。

 

免疫機能低下や免疫抑制の場合などは医療機関内で点滴をしてもらえることもあります。

 

内服薬では、

今の時点(2017年)で一番新しく出たお薬で、作用機序が新しいのはアメナリーフ錠200mgと呼ばれる錠剤で、1日薬価は2939.4円です。

アメナリーフ錠は主にふん便に排泄されるので、他の帯状疱疹の薬に比べ、腎臓に影響しにくいのでクレアチンクリアランスに神経質になる必要がないです。

そして1日1回投与で済みます。

 

いちばん古くからある薬はゾビラックス錠200m・400mg(顆粒もあり)で(1日5回投与)1日薬価は3523円(400mg錠で算定)。

 

ゾビラックスを吸収しやすくして服用回数を(5→)3回にしたプロドラックであるバルトレックス錠500mg(顆粒もあり)で1日薬価は2433.6円。

 

バルトレックス錠の大きさが嫌な人のためのファムビル錠250mg(1日3回投与)の1日薬価は2939.4円。

 

アメナリーフ錠以外は全てジェネリック医薬品が発売されていますから、ほぼ半分で済むようです。

 

対症療法の薬では痛み止めなどですね。

神経障害性の痛みがでないうちはロキソニンとかカロナールなども使えます。

一部には好ましくない痛み止めがあるのでご注意ください。

(できればロキソニンも避ける方がいいかも)

神経障害性の痛みになればリリカとかノイロトロピンなどが第一選択になりそうです。

 

外用薬では、

アラセナ-A軟膏だけが帯状疱疹に対する適用があります。

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実際に効果があるとかないとかいう意味ではなく、日本の薬価制度でその治療で使うときにその薬価で請求ができるということです。

 

調剤薬局で調剤されて医療保険から負担金が出るということです。

 

だから、1割負担や3割負担などで済むのです。

 

適用がなければ100%負担になります。

 

なので、ゾビラックス軟膏などは通常は使われません(効果があったとしても)。

 

アラセナ-A軟膏3% 304.6円/1g  5gで1523円

アラセナ-Aクリーム3% 304.6円/1g  5gで1523円

 

それぞれにジェネリック医薬品がありますから、ほぼ半分で済むようです。

 

あと対症療法的な薬では

水疱が破れたときの二次感染を防ぐための化膿どめの塗り薬、潰瘍ができた場合は潰瘍治療薬など皮膚の症状に合わせた薬が処方されます。

 

 

医療機関で投与してくれる注射薬は(免疫低下時などで)

ゾビラックス点滴静注用250mg:薬価3696円/1瓶 1日換算で体重(kg)x15~60mgを7日間投与、1日15mg、体重50kgとすれば、7日間で77616円。

 

アラセナ-A点滴静注用300mg:薬価5887/1瓶 1日換算で体重(kg)x5~10mgを5日間投与、1日5mg、体重50kgとすれば、5日間で29435円(1日250mgなので300mg1瓶使います。)

 

薬局で買えるお薬について

 

基本的に市販で売られている薬の中に、水痘・帯状疱疹ウイルスに適用のある薬はありません。

 

唯一販売されているアラセナSという塗り薬は適用は単純ヘルペスである口唇ヘルペスにしか適用はありません。

 

中身の薬物もその濃度も同じなんですけど、病院でもらった処方薬は帯状疱疹に適用があり。

ドラッグストアで売られている市販薬のアラセナS(軟膏・クリーム)には帯状疱疹に適用がありません。

 

あと、市販薬で(痛み)対症療法的に使えそうなのは

ロキソニンS(ロキソプロフェン)

イブA(イブプロフェン)

タイレノールA(アセトアミノフェン)

ラックル(アセトアミノフェン)

小児用バファリンチュアブル(アセトアミノフェン)

などです。

(アセトアミノフェンの入っている方が望ましい、あくまで単剤です、他の成分が悪さするものがあるかもです)

ただ、神経障害性の痛みがでだすと、これらの痛み止めでは効果が少ないようになります。

どうしても、医療機関を受診できない場合を除いて、後々のことを考えれば、予兆がでたらすぐに医療機関に行かれることをおすすめします。

下手すると痛みがずっと続くことになりかねませんからね。

 

間違っても、昔、発疹などのときにもらったステロイドを塗るようなことはしないでくださいね。

悪化するだけですからね。

 

あと痛み止めでバファリンA、ケロリンSなどのようなものは使わないようにしてください。

アスピリンなどが含まれている痛み止めは避けるようにしてください。

むやみに使うのは危ないですよ。

 

そういう意味でも医療機関で処方してもらった方が安全です。

 

まとめ

 

帯状疱疹ヘルペスウイルスの1種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

 

水ぼうそうにかかったことのある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。

 

基本的に市販で売られている薬の中に、水痘・帯状疱疹ウイルスに適用のある薬はありません。

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