春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬ニフラン点眼液とは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬ニフラン点眼液とは
日本では1988年10月より販売されている、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症剤の入った点眼液の1つである「ニフラン点眼液」。
花粉症では、炎症症状があるときに単独あるいは併用で処方されることもある点眼液です。
ジェネリック医薬品は発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
ニフラン点眼液の成分名はプラノプロフェンである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
ニフラン点眼液は、花粉症の炎症症状による腫れや赤みをおさえ、かゆみや痛みをやわらげることにより結膜炎を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
結膜炎(外眼部および前眼部の炎症性疾患)
通常、1回1~2滴、1日4回点眼する。
なお、症状により適宜回数を増減する。
剤型
点眼剤
ニフラン点眼液0.1% 41.00円/1mL
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使用上の注意
眼の感染症を不顕性化するおそれがあるので、事前に感染しているかを確認すること。
眼瞼皮膚などに薬液がついた場合は、すぐにふき取ること。
薬液汚染防止のため、点眼時には、容器の先端が眼などに直接触れることがないよう注意すること。
他の点眼薬と併用する時は、少なくとも5分間あけて点眼すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断されるときのみに投与すること。
低出生体重児、新生児または乳児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)
薬としての効果
ニフラン点眼液は、抗炎症作用のある非ステロイド性抗炎症剤が含まれていて、炎症による腫れや赤みをおさえ、かゆみや痛みをやわらげて結膜炎を改善する作用があります。
症状が軽いときに単独で用いたり、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が含まれる点眼薬と併用することもあります。
副作用について
主な副作用としては、刺激感(0.50%)、結膜充血(0.27%)、そう痒感(0.24%)、眼瞼発赤・腫脹(0.19%)、眼瞼炎(0.12%)、眼脂(0.10%)、流涙(0.09%)、びまん性表層角膜炎(0.07%)、異物感(0.05%)、結膜浮腫(0.05%)、接触性皮膚炎(0.02%)などです。(再審査終了時)
その他の副作用としては、発疹、じんましん、気道狭窄などがあります。
まとめ
ニフラン点眼液は、抗炎症作用のある非ステロイド性抗炎症剤が含まれていて、炎症による腫れや赤みをおさえ、かゆみや痛みをやわらげて結膜炎を改善する作用があります。
症状が軽いときに単独で用いたり、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が含まれる点眼薬と併用することもあります。
併用の場合は5~10分間をあけて点眼するようにしましょう。
点眼する順番は、併用する点眼液により考慮する。(懸濁性のものなどはニフランの後に点眼)
主な副作用としては、刺激感(0.50%)、結膜充血(0.27%)、そう痒感(0.24%)、眼瞼発赤・腫脹(0.19%)、眼瞼炎(0.12%)、眼脂(0.10%)、流涙(0.09%)、びまん性表層角膜炎(0.07%)、異物感(0.05%)、結膜浮腫(0.05%)、接触性皮膚炎(0.02%)などです。
副作用の心配はほぼないでしょう。かえって痛みや充血がひどくなるようでしたら、早めに受診するようにしてください。