疲れが溜まったりすると口に水ぶくれが出ることがあります。
そういうときは、口唇ヘルペスであることが多く、抗ウイルス薬での治療が必要になります。
その時に医療機関で出される抗ウイルス薬はいろいろあります。
単純疱疹治療薬アラセナ-Aとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
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単純疱疹治療薬アラセナ-Aとは
日本では1992年5月より販売されている、単純疱疹などの原因となるヘルペスウイルスに効く抗ウイルス薬の1つである「アラセナ-A」。
内服薬はなくて外用薬と注射薬があります。
塗り薬で単純疱疹以外に帯状疱疹に適用があるのはアラセナ-Aだけです。
アラセナ-Aにも、もう、ジェネリック医薬品がでていますので、支払いが安くできます。
アラセナ-Aの成分名はビダラビンである。
単純疱疹はヘルペスウイルスの1種、単純ヘルペスウイルスによって起こります。
単純ヘルペスウイルスはⅠ型とⅡ型が大半を占めることになります。
Ⅰ型によるものは、口唇ヘルペスなどの上半身のものが多く。
Ⅱ型によるものは、臀部ヘルペス、性器ヘルペスなどの下半身のものが多いです。
症状は帯状疱疹ほど激しくはなく、場合によっては気がつかないままに治ることもあるようです。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強いですが、主に接触感染でうつることになります。
タオルや食器などの物を介してうつることもあるので注意する必要があります。
帯状疱疹のように空気感染することはありません。
初感染の時の症状が一番強く、再発するにつれて症状が弱くなるようです。
ほとんど7割の人がウイルスを保持していて、再発による発症がほとんどになります。
ストレスや過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、かくれていたウイルスが再び活動をはじめ再発します。
口唇ヘルペスなどは年に1回程度発症します。
臀部ヘルペスなどは年に数回ほど再発を繰り返します。
これら単純疱疹の症状はそれほどひどくなく後遺症は特にありません。
水疱の出現の仕方は帯状疱疹のように不規則な大きさが並ぶことはなく、どちらかと言えば均一な大きさのものが並ぶ傾向があるようです。
アラセナAは核酸類似体でありデオキシグアノシン三リン酸と競合的に拮抗してヘルペスウイルスDNAの複製を阻害するすることで、抗ウイルス作用を示します。
既存の経口抗ヘルペスウイルス薬と作用機序が同じため、交差耐性を示すことがあります。
アラセナAは水痘・帯状疱疹ウイルス及び単純ヘルペスウイルスに対して抗ウイルス活性を有していて帯状疱疹や単純疱疹などにも適応症があります。
禁忌
1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
単純疱疹(帯状疱疹にも適用があります)
患部に適量を1日1~4回、塗布または貼付する。
眼科用として、角膜、結膜には使用しないこと。
この薬剤の基剤によりラテックスゴム製品を劣化・破損する可能性がある。
治療においては原則として皮疹出現後5日以内に治療を開始すること。
治療においては本剤を7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること。
単純疱疹に適用がある剤型は
軟膏剤
アラセナ-A軟膏3% 304.6円/1g
クリーム剤
アラセナ-Aクリーム3% 304.6円/1g
ジェネリック医薬品がでています、支払いを安くできます。
慎重投与
注射剤(ビダラビン)での報告で、コホリン(ペントスタチン)と併用するとビダラビンの濃度が増加するおそれがある。腎不全、肝不全、神経毒性などの重篤な副作用がでたとの報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)
薬としての効果
単純疱疹の塗り薬のアラセナ-A(軟膏・クリーム)は唯一、帯状疱疹の適用もあるお薬になります。
外用として局所に塗布するだけなので、副作用が出にくいのですが、その分効果も十分でないことも考えられます。
副作用について
主な副作用としては、接触皮膚炎様症状等の局所刺激症状である。
その他では刺激感、そう痒感等
まとめ
単純疱疹治療薬としてのアラセナ-A(軟膏・クリーム)は唯一、帯状疱疹の適用もあるお薬になります。
外用として局所に塗布するだけなので、副作用が出にくいのですが、その分効果も十分でないことも考えられます。
主な副作用としては、接触皮膚炎様症状等の局所刺激症状である。
ジェネリック医薬品が販売されているため、より安く治療できる場合があります。