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腹圧性尿失禁に使われるメトリジンとは 薬としての効果と副作用について

 

 

くしゃみなどのちょっとした力みで、はずみで尿が漏れることがあります。

 

このような尿漏れを「腹圧性尿失禁」と言い、

 

女性でよく起こりやすい尿漏れのタイプになります。

 

腹圧性尿失禁に使われるメトリジンとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

Contents

腹圧性尿失禁に使われるメトリジンとは

 

日本では1989年6月に販売が開始されている腹圧性尿失禁に補助的につかわれることもある「メトリジン」。

 

ジェネリック医薬品は今のところ普通錠で発売されています。

 

そのため普通錠を使う場合に薬剤費を安くすることができます。

 

メトリジンの成分名はミドドリン塩酸塩である。

 

腹圧性尿失禁とは、おなかに力が入ったときに不意に尿をもらしてしまうことをいいます。

 

例としては、咳やくしゃみ、笑ったり、運動で力んだとき、重いものを持とうとしたときなどに尿漏れします。

 

尿道周囲のゆるみ、尿道そのものの機能低下が原因でおこり、女性に特有な尿失禁のタイプになります。

 

このような機能低下は、主には、妊娠・出産・加齢で起こりますが、肥満や慢性便秘、咳なども影響します。

 

メトリジンは交感神経のα1受容体を刺激することにより尿道平滑筋をひきしめて、尿漏れを防ぎます。

 

 

 

禁忌

1)甲状腺機能亢進症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

2)褐色細胞腫の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

 

 

用法用量

腹圧性尿失禁の効能効果はありませんが使われることがあります。

 

応用例は、成人にミドドリン塩酸塩として、1日4mgをを2回に分けて経口投与することで確認されました。

検討では血圧に異常がみられることなく尿道内圧を高める効果があるとされています。

 

剤型は

錠剤

メトリジン錠2mg    31.00円/1錠(普通錠)

メトリジンD錠2mg    31.00円/1錠(2004年7月販売開始)

 

 

 

慎重投与

重篤な心臓障害のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重篤な血管障害のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重篤な腎障害のある患者(本剤の血中濃度が維持されるので注意する)

 

高血圧の患者(過度に血圧が上昇することがある)

 

前立腺肥大に伴う排尿困難のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

高齢者では、生理機能が低下していて副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

 

妊婦および妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。

 

本剤投与中は授乳を避けること(動物実験で、乳汁への移行性が報告されている)

 

薬としての効果

 

メトリジンは交感神経のα1受容体を刺激することにより尿道平滑筋をひきしめて、尿漏れを防ぎます。

 

副作用について

 

主な副作用としては、頭痛、悪心、腹痛、である。

 

その他では発疹、発赤、立毛感、じんましん、かゆみ、めまい、高血圧、動悸、心室性期外収縮、下痢、便秘、眠気、いらいら感、動悸、嘔吐、口内炎、腹部膨満感、肝機能障害、GOT上昇、GPT上昇、Al-P上昇、ほてり感、悪寒、倦怠感、頻尿、発汗亢進、肩こり、排尿障害、などがあります。

 

重大な副作用

重篤な血清カリウム値の低下

 

まとめ

 

メトリジンは交感神経のα1受容体を刺激することにより尿道平滑筋をひきしめて、尿漏れを防ぎます。

 

主な副作用は頭痛、悪心、腹痛、です。

 

ジェネリック医薬品は今のところ普通錠で発売されています。

 

そのため普通錠を使う場合に薬剤費を安くすることができます。

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