おたふくかぜは意外と年間患者数が多いらしいです。
特に2015~2016年のあたりは多かったように聞いています。
おたふくかぜワクチンは任意接種なので今は接種率は低いままですが。
大人になってかかってしまうと重症化するケースもありえます。
そして、運が悪ければ、不妊症になる可能性もありえます。
そういうことを聞くと慌てて接種しようとするのですが。
おたふくかぜのワクチン大人でも打てるのか、その費用と接種してもらうにはどうしたらいいのかを紹介します。
Contents
おたふくかぜのワクチン大人でも打てる?
大人でも関係なく接種できます。
子供でも大人でもおたふくかぜを予防するには効果的です。
約90%の効果が見込めます。
おたふくかぜのワクチンはムンプスウイルスを弱毒化した生ワクチンを皮下に注射します。
通常は、おたふくかぜのワクチンは2回接種を推奨していて、1回目を1歳台にして、2回目は4~6歳ごろに接種するのが効果的とされています。
あるメーカーのインタビューフォームに以下のように書かれています。
接種対象者は生後12月以上のおたふくかぜ既往歴のない者であれば性、年齢に関係なく使用できる
ただし、生後24~60月の間に接種することが望ましい。
輸血及びガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は、通常、3ヶ月以上間隔をおいて接種すること。
また、ガンマグロブリン製剤の大量療法において200mg/kg以上投与を受けた者は、6ヶ月以上間隔をおいて接種すること。
他のワクチン製剤との接種間隔
他の生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日間以上間隔をおいて接種すること。
また、不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて接種すること。
ただし、医師が認めた場合には、同時に接種することができる。
要約すると
1歳以上のお子さんから大人まで誰でも接種できますよ、できれば2~5歳に接種したほうがいいですよ。
輸血をしたり、ガンマグロブリン製剤を投与すると、その中に麻しん抗体が含まれていることがあり、その影響でワクチンの効果が得られない恐れがあるので上記のように間隔をあけてくださいね。
先行して接種したワクチンによる発熱などの副反応がでるかもしれない期間(上記)を余裕をもって避けますよ。
ただし、医師が認めた場合(理由があるとき)は同時でもいいですよ。
という内容です。
なので、お医者さんにあなたの状況を全て話して接種するかどうか判断を仰いでください。
その費用
昔、ムンプスワクチンは混合ワクチンとして法定接種(定期接種)されていましたが、副作用が問題になり1993年に中止され、その後は単独の任意接種になりました。
なので、今のところおたふくかぜのワクチン接種は法定接種ではなくて任意接種になっています。
今は接種率が3~4割らしいです。
(最近2年間の統計で合併症で難聴患者が約300人もでたことで、法定接種への動きがでるかもしれない、法定接種になれば小児での接種は無料になるかも、今でも一部の自治体では助成制度がありますが)
保険外診療となり、自由に金額が決められるようになっています。(大人でも子供でも1回の費用は同じです)
従って、おたふくかぜのワクチンの接種費用は医療機関によってまちまちです。
極端な話100万円でもいいわけですが、そんな法外なことはしないでしょう、ワクチン代や手数料を考えて程よい値段設定がなされていると思います。
ほぼ3000~10000円くらいに思っていただければいいでしょう。
できるなら、何か所かに問い合わせて金額を聞いてみることをおすすめします。
接種してもらうには
お近くの医療機関に問い合わせてみてください。
もともとからワクチン接種をされているところなら、
余分なワクチン在庫があればすぐにでも応じてくれますし、在庫を持っていなくてもメーカーより取り寄せが可能なら、入荷されしだい応じてくれるでしょう。
おたふくかぜのワクチンはある程度需要を予想して作られているために、場合によっては不足している場合があります。
その時は数ヶ月待たされることもありえます。
接種するにあたり
基本的には条件があります。
以下の条件にあてはまらない場合に接種してもらえると思っておいた方がいいです。
1)明らかな発熱をしている。(37.5℃以上)
2)重篤な急性疾患にかかっている。
3)このワクチンの成分によって過去にアナフィラキシーを呈したことがある。
4)免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている。
5)妊娠している。(全妊娠期間)
6)予防接種を受けることが不適当な状態にある。(わかりにくいですが、医師が判断します)
最終的には医療機関にご確認ください。
まとめ
おたふくかぜのワクチンは大人でも接種できます。
その費用は接種1回で3000~10000円くらいだと思います。
お近くの医療機関に問い合わせてください。
ただ、状況によっては、数ヶ月待たされるかもしれません。