女性は10代の思春期から便秘になる人が多く、その後は同じ推移をたどり、60代以降から年齢を重ねることで右肩上がりで増えていきます。
男性は若いころは便秘で悩む人は多くないですが、60代以降には年齢を重ねるごとに増えていき、女性と同じくらいになります。
女性に便秘が多いわけとその対策について考えてみたいと思います。
Contents
女性に便秘が多いわけとは
男性に比べ女性に便秘が多いわけはいくつかあります。
日本人女性の半数以上に便秘の症状があると言われていますね。
参考記事⇒便秘で水分を取りましょうは有効?便秘を改善する生活習慣について
身体的理由
女性は男性よりも腹筋が弱い傾向があるので(例外はあるかも)、大腸が便を送り出すのが弱くなる。
運動不足や冷え性による血行不良はおなかの働きを鈍らせ排便しずらくなることもあります。
おなかにある子宮や卵巣のトラブルが影響することもありえます。
ホルモンの作用
黄体ホルモン(プロゲステロン)は体に水分や塩分をためこむように作用し、大腸で便の水分が吸収されて、便が硬くなる。
また、黄体ホルモンの子宮筋の収縮を抑制する作用が、腸にも影響してぜん動運動を低下させます。
なので、黄体ホルモンが多く分泌される月経の前や妊娠初期には便秘になりやすい。
もちろん、妊娠すると、大きくなった子宮が腸を圧迫したり、運動量が減ったりすることで便秘になりやすいし、
出産後は腹筋や骨盤底筋群などの筋肉が衰えやすく、母乳育児のために水分不足になったり、育児のために生活リズムが乱れたりすることで便秘になりがちです。
無理なダイエット
スタイルを良くしたい想いから食事量を過度に減らしたりすると、食物繊維や水分、脂肪分を減らし、栄養が偏ることになる。
そのことが、腸のぜん動運動などにも影響し、便が硬くなったりすることからも、便が排泄されにくくなります。
精神的理由
女性は朝の身支度や家族の世話で忙しかったり、人前での恥ずかしさのためにトイレを我慢することも多く、
人間関係や仕事、旅行などの環境変化、などによるストレスの影響も受けやすい。
対策
対策はできる範囲で考えます。
女性ホルモンなどは必要があって出ているので、それをどうこうするべきではないですから。
朝食は抜かない
便意が最も起こりやすい時間帯が朝食後です、食べ物が入ることにより腸が刺激されて便が出やすくなります。
朝にトイレタイムの時間をとる
便意が最も起こりやすい時間帯が朝食後なので、トイレタイムをとるなどして習慣にしましょう。
食物繊維をたくさんとる
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
ストレスや自律神経失調症によるけいれん性便秘の場合は避けるようにします。
腸を刺激する食品をとる
果物、香辛料、酢や適度のアルコール飲料、炭酸飲料などは腸を刺激して排便を促すこともある。
ストレスや自律神経失調症によるけいれん性便秘の場合は避けるようにします。
ビフィズス菌などをとる
腸内細菌であるビフィズス菌は、ヨーグルトなどに含まれていて腸の働きを活発にします。
そして、ビフィズス菌を増やす食品は、ゴボウ、たまねぎ、にんにく、バナナ、アスパラガス、ライムギなどです。
これらの食品にはオリゴ糖がたくさん含まれています。
みそや納豆などの発酵食品も同様な働きがあるとされています。
排便を我慢しない
便意を感じたときは、できるだけ早く排便しましょう。便意を無視し続けていると、おなかの中で便の水分が失われ、便が硬く、排泄しずらくなります。
規則正しい生活を送る
暴飲暴食、二日酔い、夜更かし、極端なダイエットなど、
不規則な生活を送っていると、体のリズムが乱れることで自律神経が乱れ、腸の働きに影響が出て、便秘になることもあります。
ストレスなどを溜めない
胃腸はデリケートな臓器です。
あなたも心配事があるときに、おなかがグルグルと鳴ったこともあるでしょう。
精神的な要因で便秘が起こることもあります。
ストレスを溜めないようにできる対策があればやりましょう。
適度な運動をする
運動は腸の働きを活発にさせます。
腹部のマッサージなども効果的。
血行不良が改善することで排便に好影響がでることもある。
医療機関に相談する
慢性化していてどうしようもないときは医療機関に相談を考える。
一般的な便秘薬のほかに漢方薬などが処方されることもあります。
当帰芍薬散・・・冷え性で血行不良
防風通聖散・・・肥満やメタボ
防己黄耆湯・・・むくみがち
大建中湯・・・ガスがたまりやすい
まとめ
女性は便秘に悩まされることが多いようです。
原因から対策を考えて、できることをいろいろやってみて改善できればいいですね。
いろいろ対策をしてもだめなようなら、医療機関に相談してみましょう。
参考記事⇒便秘で水分を取りましょうは有効?便秘を改善する生活習慣について