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おたふくかぜの特効薬はあるの その理由と 治療について

 

 

かぜの一種と思いがちのおたふくかぜ。

 

幼児期の子供らがよくかかる病気です。

 

かぜに比べると、唾液腺や耳下腺などに炎症を起こし痛みがでたり高熱が出ることが特徴的になります。

 

おたふくかぜの特効薬はあるのか、その理由と、治療について紹介します。

 

Contents

おたふくかぜの特効薬はあるの

 

ムンプスウイルスによる感染症のため、抗生物質では効き目がなく、おたふくかぜの特効薬は今のところありません。

 

抗ウイルス薬が開発されればいいのですが、今後も出てくる可能性は少ないと思います。

 

なぜ開発されにくいのかですが・・・その理由は。

 

その理由とは

 

ウイルスに対する特効薬は、ちょっと考えるとインフルエンザウイルスとヘルペスウイルス、肝炎ウイルスに対する藥くらいしか開発できていないのです。

といっても、これらの薬も抗ウイルス薬としては、いろんな意味でまだまだのように思います。(C型肝炎に対する薬には期待が大きいですが)

インフルエンザウイルスに対するお薬なんかは、いいところに気が付いた画期的な薬ですが、インフルエンザウイルスを殺すことができるわけではないのです。

 

一般的に抗ウイルス薬は開発がしにくいとされています。

なぜならウイルスは細胞の中で増殖するため、正常な細胞を攻撃せずにウイルスが入っている細胞だけを見極めて攻撃する薬の開発は非常に難しいのです。

 

難しい場合には研究開発が長引くため膨大な費用がかかってしまします。

 

費用をかけて研究したところで確実に作れる保証もないですから。

 

余程の需要と要望がなければ着手しずらいのではないでしょうか。

 

今の現状から考えると、それほど切迫していないので開発する可能性は低いでしょう。

(ワクチン接種で90%ほど予防できていますからね)

 

治療について

 

特効薬が無いため、自宅で安静にして自然治癒力に頼るのみになります。

そして、自然治癒力を助けるために、対症療法のお薬を処方することも考えます。

 

発熱や痛みに関しては

アセトアミノフェンの内服薬・坐薬や、イブプロフェンなどといった解熱鎮痛薬が処方されます。

苦しくて眠れなくなったり、体の状態を良い方向に向かわせるために必要な場合のみに最小限に使用します。

体本来の免疫機能のことを考えれば、高熱や腫れ、痛みが激しいときだけに使うようにすることがベストだと思われます。

 

おたふくかぜには、髄膜炎(無菌性)、脳炎、難聴、膵炎、精巣炎、卵巣炎などの合併症があります。

このような合併症が起こっていることを示すような症状を、むげに薬で抑えてしまっては本末転倒になることもありえます。

 

頭痛や嘔吐が激しいときは、髄膜炎の発症の可能性を考えねばなりません。この場合は痛みのひどさと、嘔吐による水分喪失に注目して対処します。

解熱鎮痛剤の使用と適度な水分補給です。

水分補給には良いものがあります。

経口補水液OS-1というものがドラッグストアなどで売られていますから、使ってみてはいかがですか。

 

 

非常にまれな合併症で膵炎というのがあります。この場合は状況に応じて膵炎の治療を行います。

 

難聴という合併症には、対応できる薬はありません。

 

状況に応じて、合併症の可能性を考えながらの対症療法の薬の使用が望まれます。

 

時には、腫れている患部を冷やすことで、症状が良くなることもありますので、試されてはいかがでしょう。

案外そのほうが良いときがあるかもしれません。

 

また、口のまわりに痛みを伴うために、食事も工夫をすることが必要です、あまり噛まずに食べられるようなものとか、すっぱいものなどの刺激物は避けた方がいいかもです。

簡単に食べられて栄養価の高いものを選ぶようにしてくださいね。

 

まとめ

 

おたふくかぜはムンプスウイルスによる感染症なので、今のところ特効薬はありません。

抗ウイルス薬の開発は非常に困難を極めるため、なかなかでてこないと思いますが、今のところワクチンが90%以上の効果を示しています。

なので、できればワクチンを接種することを推奨しますが。

よく流行る疾患なので接種しなくても自然と免疫が得られることもあるようです。

もし、かかった場合は安静にして早く治るようにしてください。時には薬で回復を助けてあげたり、熱くなった患部を冷やしてあげることや、食事を工夫することが必要です。

場合によれば、安静にするだけで軽快してしまう場合もありますが、合併症もありえますので、状況次第で、早めに医療機関に相談することをおすすめします。

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