春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬アレロックとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬アレロックとは
日本では2001年3月より販売されている、第２世代の抗ヒスタミン薬の１つである「アレロック」。
タリオンほどではないですが、比較的よく使われている第２世代の抗ヒスタミン薬となります。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
アレロックの成分名はオロパタジン塩酸塩である。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの３大症状と、目のかゆみを加えた４大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう１つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの４大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
アレロックは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはオロパタジン塩酸塩として1回5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、7歳以上の小児にはオロパタジン塩酸塩として1回5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
剤型
錠剤
アレロック錠2.5 40.40円/1錠
アレロック錠5 51.50円/1錠
アレロックOD錠2.5 40.40円/1錠（2010年11月発売開始）
アレロックOD錠5 51.50円/1錠（2010年11月発売開始）
アレロック顆粒0.5％ 68.70円/1ｇ（2011年11月発売開始）
同じ成分の目薬はパタノール点眼液0.1％となります。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意させること。（内服薬）
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始し、その時期が過ぎるまで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
腎機能低下患者
肝機能障害のある患者
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が発現しやすいので本剤の投与には慎重に対応すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。（動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている）
低出生体重児、新生児、乳児または幼児に対する安全性は確立されていない。（使用経験が少ない）
薬としての効果
アレロックは第２世代の抗ヒスタミン薬で、第１世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ～っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
目薬のパタノール点眼液は眼科でアレルギー性結膜炎に良く使われています。
副作用について
主な副作用としては、眠気、GPT上昇、倦怠感、GOT上昇、口渇などである。（再審査終了時）
その他の副作用としては、紅斑などの発疹、頭痛、めまい、腹部不快感、腹痛、下痢、嘔気、LDH・γ-GTP・Al-p・総ビリルビン上昇、白血球増多、好酸球増多、リンパ球減少、便潜血、血清コレステロール上昇、などがあります。
重大な副作用
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
まとめ
アレロックは第２世代の抗ヒスタミン薬で、第１世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ～っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
目薬のパタノール点眼液は眼科でアレルギー性結膜炎に良く使われています。
主な副作用としては、眠気、GPT上昇、倦怠感、GOT上昇、口渇などです。
重い副作用はめったに出ないですが、長期に服用する時は、念のため肝機能検査を受けておくほうがいいでしょう。