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花粉症の治療薬ディレグラとは 薬としての効果と副作用について

 

 

春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。

 

なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。

 

そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。

 

花粉症の治療薬ディレグラとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

Contents

花粉症の治療薬ディレグラとは

 

日本では2013年2月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬のアレグラとα交感神経刺激薬の配合剤である「ディレグラ」。

 

鼻づまりがひどい人に時折出されることがある配合剤になります。

 

ジェネリック医薬品はまだ発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することはできません。

 

ディレグラの成分名はフェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリンである。

 

花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。

 

その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。

 

くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。

 

ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。

 

鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。

 

ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。

 

鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。

 

花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。

 

そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。

 

時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。

 

これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。

 

これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。

 

ディレグラは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制し、また鼻閉などを抑制し、花粉症を改善することになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分及び塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩またはメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)に対して過敏症の既往歴のある患者

 

重症の高血圧の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重症の冠動脈疾患の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

狭隅角緑内障の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

尿閉のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

交感神経刺激薬による不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈などの既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

アレルギー性鼻炎(鼻閉症状が中等度以上の場合に本剤の使用を検討する)

通常、成人及び12歳以上の小児には1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg及び塩酸プソイドエフェドリンとして120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。

 

剤型

錠剤

ディレグラ配合錠      62.30円/1錠

 

腎機能障害のある患者では、塩酸プソイドエフェドリンが主に腎臓で代謝されることから使用に注意すること。

 

鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、症状の改善が見られた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独の治療法への切り替えを考慮する。

 

本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。

 

 

 

慎重投与

糖尿病の患者(血糖値が上昇するおそれがある)

 

高血圧の患者(血圧が上昇するおそれがある)

 

虚血性心疾患の患者(虚血性心疾患が悪化するおそれがある)

 

眼圧上昇している患者(眼圧が上昇するおそれがある)

 

甲状腺機能亢進症の患者(交感神経刺激作用が増強するおそれがある)

 

前立腺肥大のある患者(排尿困難が悪化するおそれがある)

 

腎機能障害のある患者

 

制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)との併用で本剤の作用が減弱されることがある。

 

エリスロマイシンとの併用で本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。

 

メチルドパ、レセルピンなど(交感神経抑制薬)との併用で、それらの降圧作用を減弱することがある。

 

交感神経刺激薬などとの併用で、心血管に対する作用が増強されることがある。

 

セレギリン(選択的MAO-B阻害薬)との併用で血圧上昇が起こるおそれがある。

 

高齢者は腎機能が低下していることが多いので、副作用が発現しやすいので本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。(塩酸プソイドエフェドリンはヒト乳汁中へ移行することが報告されている、フェキソフェナジン塩酸塩では、動物実験にて乳汁中へ移行することが報告されている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または12歳未満の小児に対する有効性及び安全性は確立されていない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

ディレグラは第2世代の抗ヒスタミン薬とα交感神経刺激薬の配合剤で、鼻閉に対する効き目がいいので鼻づまりで苦しんでいる患者さんには効果があったとの報告を受けることがあります。

 

効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。

 

配合されているフェキソフェナジンは眠気の副作用がほとんどないとされています。

 

副作用について

 

主な副作用としては、頭痛、発疹、疲労、口渇などである。(承認時)

 

その他の副作用としては、便秘、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、消化不良、虚血性大腸炎、血管浮腫、そう痒、じんましん、潮紅、GOT・GPT上昇、頻脈、動悸、血圧上昇、高血圧、不整脈、循環虚脱、味覚異常、浮腫、胸痛、呼吸困難、食欲不振、月経異常、などである。

 

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー

痙攣

肝機能障害(0.6%)、黄疸

無顆粒球症、白血球減少、好中球減少

急性汎発性発疹性膿疱症(発熱、発疹、多数の小さい水ぶくれができるなど)

 

まとめ

 

ディレグラは第2世代の抗ヒスタミン薬とα交感神経刺激薬の配合剤で、鼻閉に対する効き目がいいので鼻づまりで苦しんでいる患者さんには効果があったとの報告を受けることがあります。

 

効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。

 

配合されているフェキソフェナジンは眠気の副作用がほとんどないとされています。

 

主な副作用としては、頭痛、発疹、疲労、口渇などです。

 

心疾患などがある場合は、頻脈や動悸、血圧上昇などに注意を払っておきましょう。

 

重い副作用はめったに出ないですが、長期に服用する時は、念のため定期的に肝機能検査を受けておくほうがいいでしょう。

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