春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬パタノールとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬パタノールとは
日本では2006年10月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬の入った点眼液の1つである「パタノール」。
内服薬のアレロックと同じ成分が入っている点眼薬で、眼科ではよく処方されている点眼薬になります。
ジェネリック医薬品はまだ発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。
パタノールの成分名はオロパタジンである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
パタノールは、目のかゆみや違和感などのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、目のアレルギー性結膜炎を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性結膜炎
通常、1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
剤型
点眼剤
パタノール点眼液0.1% 196.70円/1mL⇒185.00円/ml
2018年4月変更
使用上の注意
本剤は塩化ベンザルコニウムを含有するため、含水性ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼することは避けること。
点眼時はソフトコンタクトレンズを外し、10分以上経過後装着すること。
眼瞼皮膚などに薬液がついた場合は、すぐにふき取ること。
薬液汚染防止のため、点眼時には、容器の先端が眼などに直接触れることがないよう注意すること。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
パタノールは第2世代の抗ヒスタミン薬の入った点眼薬で、比較的副作用が出にくいため、眼科ではアレルギー性結膜炎によく処方されるものになります。
単独では比較的軽いアレルギー症状で使うことが多いようです。
重い症状の時は、抗炎症作用のある点眼薬と併用されることが多いです。
併用の場合は5~10分間をあけて点眼するようにしましょう。
順番としては大抵はパタノールを先に点眼することになります。
副作用について
主な副作用としては、眼痛(2.1%)、頭痛(0.2%)、などである。(承認時)
その他の副作用としては、角膜炎、眼刺激、眼瞼浮腫、充血、眼瞼炎、結膜出血、眼の違和感、流涙増加、眼瞼湿疹、GOT上昇、GPT上昇、ヘマトクリット減少、尿中ブドウ糖陽性などがあります。
まとめ
パタノールは第2世代の抗ヒスタミン薬の入った点眼薬で、比較的副作用が出にくいため、眼科ではアレルギー性結膜炎によく処方されるものになります。
単独では比較的軽いアレルギー症状で使うことが多いようです。
重い症状の時は、抗炎症作用のある点眼薬と併用されることが多いです。
併用の場合は5~10分間をあけて点眼するようにしましょう。
順番としては大抵はパタノールを先に点眼することになります。
主な副作用としては、眼痛(2.1%)、頭痛(0.2%)、などです。
ほぼ副作用はないに等しいですが、充血やかゆみなどがひどくなるようでしたら、主治医にご相談ください。