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高血圧症治療薬レニベースとは 薬としての効果と副作用について

 

 

生活習慣病の高血圧症の治療においてACE阻害薬は、昇圧物質「アンジオテンシンⅡ」の生成を抑えることで血圧を下げることになります。

 

この系統は長期使用しての予後が良い方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧などでも良く使われています。

 

高血圧症治療薬レニベースとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

Contents

高血圧症治療薬レニベースとは

 

日本では1986年7月より販売されている、血圧を下げるために使われるACE阻害薬の1つである「レニベース」。

 

ACE阻害薬では古めのお薬で、処方頻度はそこそこあります。

 

ジェネリック医薬品が発売されているので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができます。

 

レニベースの成分名はエナラプリルです。

 

高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。

 

長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。

 

そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。

 

その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。

 

レニベースはアンジオテンシン変換酵素を抑制して、アンジオテンシンⅡの生成を抑えることにより、末梢血管を拡張させるなどして血圧を下げることになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

血管浮腫の既往歴のある患者(高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現するおそれ)

 

デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコールまたはポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者

 

アクリロニトリルメタスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者

 

妊婦または妊娠している可能性のある婦人

 

アリスキレンフマル酸塩(ラジレス)を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

 

 

 

用法用量

本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症

 

通常、成人にはエナラプリルマレイン酸塩として5~10mgを1日1回経口投与する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。ただし、腎性・腎血管性高血圧症の患者では2.5mgから投与を開始することが望ましい。

 

通常、生後1ヶ月以上の小児にはエナラプリルマレイン酸塩として0.08mg/kgを1日1回経口投与する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。小児には1日10mgを超えないようにすること。

 

剤型

錠剤

レニベース錠2.5mg             24.80円/1錠

レニベース錠5mg              30.50円/1錠

レニベース錠10mg             56.50円/1錠

 

 

 

使用上の注意

両側性腎動脈狭窄のある患者または片腎で腎動脈狭窄のある患者(急速に腎機能が悪化するおそれがある)

 

高カリウム血症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重篤な腎障害のある患者(過度の血圧低下及び血液障害が起こるおそれがある)

 

脳血管障害のある患者(症状を悪化させることがある)

 

重症の高血圧症患者、血液透析中の患者、利尿降圧剤投与中の患者、厳重な減塩療法中の患者では、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので慎重に投与する。

 

手術前24時間は投与しないことが望ましい。

 

めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。

 

カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン(アルダクトン)、トリアムテレン(トリテレン)など)、カリウム補給剤(塩化カリウムなど)との併用で血清カリウム値が上昇することがある。

 

アリスキレンフマル酸塩(ラジレス)との併用で腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

 

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ニューロタン、ディオバン、ブロプレスなど)との併用で腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

 

利尿降圧剤(トリクロルメチアジド(フルイトラン)、ヒドロクロロチアジドなど)との併用で、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。

 

リチウム製剤(炭酸リチウム)との併用でリチウム中毒を起こすことが報告されている。

 

アドレナリン作動性ニューロン遮断薬(グアネチジン龍酸塩)との併用で降圧作用が増強されるおそれがある。

 

ニトログリセリンとの併用で降圧作用が増強されるおそれがある。

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤(ボルタレン、ロキソニンなど)との併用で降圧作用が減弱するおそれがある。

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤(ボルタレン、ロキソニンなど)との併用で腎機能を悪化させるおそれがある。

 

カルジノゲナーゼ製剤(カルナクリン)との併用で過度の血圧低下を起こすおそれがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

本剤投与中は授乳を中止させること。(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)

 

低出生体重児、新生児及び糸球体濾過量が30ml/分/1.73㎡未満の小児などに対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

レニベースはアンジオテンシン変換酵素を抑制して、アンジオテンシンⅡの生成を抑えることにより、末梢血管を拡張させるなどして血圧を下げることになります。

 

この系統は効き目がある方で、安全性が高いと言われていて長期使用の予後も良いことがわかっているので高血圧の第一選択とされています。

 

副作用について

 

主な副作用としては、めまい、咳嗽、血清カリウム上昇、血清クレアチニン上昇、等である。

 

その他では発疹、低血圧、腹痛、咽頭炎、倦怠感、味覚の異常、頭痛、嘔吐、下痢、貧血、BUN上昇、白血球減少、GOT上昇、GPT上昇、などである。

 

重大な副作用

血管浮腫

ショック

心筋梗塞、狭心症

急性腎不全

汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少

膵炎

間質性肺炎

ひどい皮膚症状

錯乱

肝機能障害、肝不全

高カリウム血症

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

 

まとめ

 

レニベースはアンジオテンシン変換酵素を抑制して、アンジオテンシンⅡの生成を抑えることにより、末梢血管を拡張させるなどして血圧を下げることになります。

 

この系統は効き目がある方で、安全性が高いと言われていて長期使用の予後も良いことがわかっているので高血圧の第一選択とされています。

 

主な副作用としては、めまい、咳嗽、血清カリウム上昇、血清クレアチニン上昇、です。

 

重い副作用はほとんどありませんが、血液浮腫や高カリウム血症に念のため注意しておく必要があるようです。

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