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ノロウイルス感染時の排泄物の感染力は その処理の仕方と準備について

 

 

 

ノロウイルスの発症は、突然の強烈な嘔吐から起こることが多く、対応に追われることになるようです。

 

嘔吐の他には下痢も起こりますから、その対応をどうしたらベストなのか途方にくれるかもしれません。

 

嘔吐や下痢でどれくらい感染の可能性があるのかよくわからないですよね。

 

ノロウイルス感染時の排泄物の感染力はどうなのか、その処理の仕方と準備について紹介します。

 

Contents

ノロウイルス感染時の排泄物の感染力は

 

ノロウイルスに感染すると排泄物の処理が必要になることがありますね。

その感染力について考えてみましょう。

 

ノロウイルス感染者のふん便には1g当たり1億個以上のウイルスが存在しているといわれています。

なお、免疫力の弱い、子供や高齢者などでは100億個以上が認められたこともあるようです。

そのような状態が1ヶ月近く続く場合もあります。

 

ノロウイルス感染者の嘔吐は突然、強烈に起きる場合が多く、嘔吐物に含まれるウイルス量は1g当たり100万個以上の場合が多いそうです。

 

この数値をみると、ふん便のすごさが目立ちますね。

ふん便の方がずっと感染力がありそうです、アメリカのCDCのデーターでは感染に必要なノロウイルスの個数は18個といわれています。

そのことを考えれば感染力がすさまじいことがわかりますね。

 

 

その処理の仕方

 

基本的に処理をする人だけを残し、他の人は別の部屋に移動します。

 

次亜塩素酸ナトリウム液を使うときは、できれば換気のため窓を開けておきます。(塩素臭のため)

 

帽子・エプロン・手袋2組・ナイロン製のシューズカバー・マスクを装着します。

調整した次亜塩素酸ナトリウム液を入れたペットボトル(カバー付き)、ペーパータオル、回収袋2枚、ビニール袋を用意しておきます。

 

 

<嘔吐物などの処理について>

 

嘔吐物などをできるだけ早く、吸水のよいペーパータオルあるいは古い衣類などで飛び散った範囲全体を覆います。

 

その上より次亜塩素酸ナトリウム液(1000ppm)をしっかりかけて消毒をします。

 

そのまま10分放置した後、外から中央に集めて1次回収袋に入れます。

 

シューズカバーに付いたノロウイルスを消毒するために、新しいペーパータオルに次亜塩素酸ナトリウム液(1000ppm)を注ぎ、それを4~5回踏みます。

 

さらに、床全体を次亜塩素酸ナトリウム液(1000ppm)で拭きます。

 

二重に着けた手袋の外側の方を汚染に注意して外して1次回収袋に入れます。

 

シューズカバー、ペーパータオル、ペットボトルのカバーを1次回収袋に入れます。

 

残りの次亜塩素酸ナトリウム液(1000ppm)をその1次回収袋に入っているものが全て浸かるように入れて口をしっかり結び、二次回収袋に入れます。

 

内側にはめていた手袋を外し、二次回収袋に入れます。次に帽子、エプロン、マスクも入れ、口をしっかり結び廃棄します。

 

準備について

 

ノロウイルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウムや微酸性電解水などを使いましょう。

 

次亜塩素酸ナトリウムは状況に応じて濃度を調整する必要があります。

有機物の少ないときは100~200ppm、嘔吐物・ふん便は有機物が多いので1000ppm、有機物がもっと多いものなら5000ppmが必要になります。

また、金属の腐食性があるので金属に使うときは消毒が終了すれば10分後に水で洗い流しておきましょう。

眼や皮膚に触れないように注意して使いましょう。

 

微酸性電解水は塩素臭が極めて少ないし、金属腐食性も低く金属部分にも使えます、手荒れもおきにくいですが、有機物に触れるとすぐに殺菌力が無くなりますから基本的に流水で使用しましょう、そのような性質ゆえ有機物の固まりには使いずらいかもしれません。衣類の消毒や汚れをふき取ったあとの消毒に向いているでしょう。

 

 

*1000ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方

 

市販の塩素系漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムが5~6%含まれています。

それを50倍に希釈すればほぼ1000ppmとなりますから。

500mlのペットボトルを用意しますと、そのキャップ(ふた)が5mlくらいですから、それで2杯はかり500mlのペットボトルに入れ、水で薄めて500mlにすれば、ほぼ1000ppmの溶液のできあがりです。

 

5000ppmの溶液は500mlのペットボトルのふた2杯はかり、100mlの水で薄めればできます。(500mlのペットボトルに、ふた10杯いれて水に薄めて500mlにしてもOKです。)

 

200ppmの溶液は1000ppmの溶液を5倍に希釈します。(例:1000ppmの溶液100mlに400mlの水を加えると5倍希釈です)

 

一般的にこれらの次亜塩素酸ナトリウム液は3ヶ月まで使用できます、古いのは作り替えましょう。保存は、遮光して冷暗所に子供の手の届かないように保管しましょう。

 

 

排泄物の処理にあたるには事前に以下のものを準備しておきましょう。

帽子・エプロン・手袋2組・ナイロン製のシューズカバー・マスク・調整した次亜塩素酸ナトリウム液などの消毒液・ペットボトル(バケツ)・ペーパータオルまたは新聞紙(吸水性のよいペーパータオルが望ましい)・回収袋2枚・ビニール袋を用意しておきます。

 

 

まとめ

 

ノロウイルス感染時の排泄物は感染力は半端ないです、感染しないためには丁寧な処理が必要になります。

そんな時期が近づいてきたら、適切な消毒薬を用意して、準備を万全にしておきましょう。

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