生命を維持するために人間は酸素が必要です。
呼吸によって肺胞まで吸入した酸素はそのほとんどが肺胞壁にある毛細血管内の赤血球に取り入れられて全身に送られます。
そのことで生命活動が可能となるのです。
その呼吸には2種類がありますが、その1つである腹式呼吸にはいくつかのメリットがあるようです。
腹式呼吸とは、便通改善などに役立つ習慣について解説します。
Contents
腹式呼吸とは
普段、無意識のうちにしている呼吸。
意識して呼吸をすることもできます。
呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。
胸式呼吸は外肋間筋を使い胸郭の容積を変化させるもの、
腹式呼吸は横隔膜を使い胸郭の容積を変化させるものです。
一般的に、日中は胸のあたりが膨らんで、早く浅いリズムの胸式呼吸をしています。
一方で、睡眠時や休息時は、お腹が膨らむ腹式呼吸をしています。
胸式呼吸には「交感神経」を優位にする働きがあり、
腹式呼吸には「副交感神経」を優位にする働きがある。
なので、胸式呼吸には「走って逃げる」などのための興奮状態をもたらし、
腹式呼吸には「体を休息させる」などのためのリラックス状態をもたらします。
*腹式呼吸の方法は*
背筋を伸ばし、お腹(へその下あたり)に手をあてて、鼻からゆっくり息を吸い込むときにお腹の膨らみを感じる。
そして、口や鼻から息をゆっくり吐くときはお腹のへこみ具合を意識します。
特に、息を吸うよりも息を吐くときに時間をかけるようにします。
腹式呼吸のメリットや作用は
体の状態と呼吸には密接な関係があり、吐く息に気持ちを落ち着ける効果があるとも言われている。
腹式呼吸のメリットや作用を箇条書きにすると以下のようになります。
肺への負担が少ない
外肋間筋を使い肋骨を開き広げることがないので肺への負担が少ない。
副交感神経を優位にする
腹式呼吸には副交感神経系の活動を賦活させる効果があると医学的にも解明されている。
全身の筋肉を弛緩させる
腹式呼吸で腹筋をはじめとした全身の筋肉が緩みます。
便通を改善する
横隔膜を上下させることで、腹圧が変化して、内臓を刺激したり、便を押し出す力が加わったりして便通が良くなる可能性がある。
もちろん、副交感神経が優位になることも便通改善にはプラスに働きます。
代謝を上げる
内臓を刺激したり、あまり使われていなかった筋肉を使うことで代謝が上がる可能性がある。
腹式呼吸で体幹を整える必要がある場合
特に腹式呼吸という呼吸法で体幹を整える必要がある場合とは、以下のような場合である。
1)お腹が張っている。
2)お腹が痛い。
3)何日も便が出ない。
4)便が硬くいきまないと出ない。
5)腹筋運動が全然できない。
6)お腹がぽっこりしている。
7)仕事は座ってすることが多い。
まとめ
腹式呼吸は便通改善や腸内環境の改善などが見込めます。
簡便にできる腹式呼吸と腸の温めとさすりこみをすれば腸の働きが改善されます。
お手軽にできることで改善できればいいですね。
便通改善と腸内環境の改善でダイエットにも効果があらわれることもあります。
腹式呼吸はヨガでも応用されます。
参考記事⇒便秘で水分を取りましょうは有効?便秘を改善する生活習慣について