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溶連菌感染症

溶連菌感染症に使われる抗菌薬ケフラールとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年5月25日 更新日:

 

 

溶連菌は子どもがかかりやすい感染症の1つです。

 

ただ、大人もかかることがあり得ますから注意しなければなりません。

 

のどの症状が出る場合が一番多く、赤くなったのどを見れば、溶連菌感染症を疑ってみましょう。

 

溶連菌感染症に使われる抗菌薬ケフラールとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

溶連菌感染症に使われる抗菌薬ケフラールとは

 

日本では1982年1月より販売されている、セフェム系の第1世代の抗生物質の1つである「ケフラール」。

 

ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。

 

ケフラールの成分名はセファクロルである。

 

レンサ球菌は常在菌の一種で、誰でも皮膚などに持っている細菌である。

 

溶連菌感染症はそのレンサ球菌が何らかの原因で病原性を持つことになり症状を発症したものである。

 

溶連菌感染症とは、大きなくくりで言えば、グラム陽性球菌のうちのレンサ球菌属によっておこされる感染症すべてのことなのですが。

 

医療の中で注目されるのは、よくおこる化膿レンサ球菌のことについてです。

 

溶連菌は正しくは、A群β-溶血性連鎖球菌と言います。

 

主な症状はのどの痛み、発熱などがあります。

 

なので、抗菌薬と痛み止めや抗炎症薬、解熱鎮痛薬などが処方されていることが多いです。

 

抗菌薬はペニシリン系が一番多く、次にセフェム系、まれにマクロライド系が処方されています。

 

予防はワクチンがないので、マスクの着用や手洗いうがいが主になります。

 

治療のタイミングが早く服用をきっちりすれば、特に問題なく経過するようです。

 

最近では、耐性菌の問題から、患者の状況をよく考え、抗菌剤を出すかどうかを判断するようです。

 

ケフラールは、溶連菌感染症でペニシリン系の次に良く使われるセフェム系抗生物質で、溶連菌を含むグラム陽性菌などに有効です、溶連菌に殺菌的に作用して溶連菌感染症を改善することになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分によるショックの既往歴のある患者

 

原則禁忌(特に必要とする場合には慎重に投与する)

本剤の成分またはセフェム系抗生物質に対し、過敏症の既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

連鎖球菌属による、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、中耳炎、しょう紅熱(ケフラール小児用細粒のみの適応)など。

 

通常、成人及び体重20kg以上の小児にはセファクロルとして1日750mgを3回に分割して経口投与する。

重症の場合や分離菌の感受性が比較的低い症例には1日1500mgを3回に分割して経口投与する。

なお、年齢、体重、症状などにより適宜増減する。(ケフラールカプセル250mgとL-ケフラール顆粒375mg)

 

通常、幼小児にはセファクロルとして1日20~40mg/kgを3回に分割して経口投与する。

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なお、年齢、体重、症状などにより適宜増減する。

ケフラール小児用細粒100mgは1g中にセファクロルを100mg含むので、体重10kgの小児には1回2~4gを3回に分割して経口投与する。

20kgの小児には1日4~8gを3回に分割して経口投与する。

 

剤型

カプセル剤

ケフラールカプセル250mg       53.70円/1カプセル

細粒剤

ケフラール小児用細粒100mg      43.50円/1g

顆粒剤

L-ケフラール顆粒375mg        103.50/1包(0.75g)(1988年11月販売開始)

 

耐性菌の発現などを防ぐため、原則として感受性(効果があるかどうか)を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

 

 

 

慎重投与

ペニシリン系抗生剤に対し、過敏症の既往歴のある患者。

 

本人または両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じんましんなどのアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。

 

高度の腎障害のある患者。

 

経口摂取の不良な患者または非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者。(ビタミンK欠乏症があらわれることがある)

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、ビタミンK欠乏による出血傾向が出やすいので、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。(ヒト母乳中への移行が報告されている)

 

薬としての効果

 

ケフラールはセフェム系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して殺菌的に作用します。

 

最近では第2・第3世代のセフェム系が使われることが多いので、使用されることが減っています。

 

ただ、使用されることが減っているので、たまに使うと良く効くこともあり得ます。

 

溶連菌感染症で使われることもあります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、発疹、GOT上昇、GPT上昇、悪心、下痢、腹痛、胃痛、などである。

 

その他の副作用としては、じんましん、そう痒感、紅斑、発熱、食欲不振、顆粒球減少、血小板減少、好酸球増多、貧血、頭痛、めまい、Al-P上昇、BUN上昇、嘔吐、胃不快感などがあります。

 

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー

急性腎障害

汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少

偽膜性大腸炎

ひどい皮膚症状

間質性肺炎、PIE症候群(好酸球性肺炎)

肝機能障害、黄疸

重大な副作用(類薬で報告されているので注意する)

溶血性貧血

 

まとめ

 

ケフラールはセフェム系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して殺菌的に作用します。

 

最近では第2・第3世代のセフェム系が使われることが多いので、使用されることが減っています。

 

ただ、使用されることが減っているので、たまに使うと良く効くこともあり得ます。

 

溶連菌感染症で使われることもあります。

 

カプセル剤、小児用細粒の他、持続性の顆粒も発売されています。

 

主な副作用としては発疹、GOT上昇、GPT上昇、悪心、下痢、腹痛、胃痛、などです。

 

腎不全や血液障害、大腸炎、ひどい皮膚障害などの重い副作用はめったに出ないですが、高齢者や長期に服用する時は、念のため注意しておくほうがいいでしょう。

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