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単純疱疹 帯状疱疹

単純疱疹と帯状疱疹の違い 原因ウイルスや症状について

投稿日:2018年9月10日 更新日:

 

 

単純疱疹と帯状疱疹は初期症状では見分けがつかないときがあります。

 

どちらであるかを判断するのが難しいと、治療の仕方やあとあとの後遺症などを考えると困りますね。

 

単純疱疹と帯状疱疹の違い、原因ウイルスや症状について紹介します。

 

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Contents

単純疱疹と帯状疱疹の違い

 

単純疱疹、帯状疱疹ともにウイルスによる疾患になります。

 

単純疱疹は時にはヘルペスと呼ばれることがあります。

 

帯状疱疹はヘルペスとはあまり呼ばれないですが、原因となるウイルスは大きな分類でヘルペスウイルスの中に含まれています。

 

ただ、全く同じウイルスではありません。

 

単純疱疹は単純ヘルペスウイルスによるもので、

 

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによるものとなります。

 

原因ウイルスが違いますし、そのため症状にも違いがみられます。

 

原因ウイルスについて

 

単純疱疹の原因ウイルスは単純ヘルペスウイルスⅠ型と単純ヘルペスウイルスⅡ型によるものがほとんどになります。

 

基本的に体のどこにでも感染しますが、

 

単純ヘルペスウイルスⅠ型は口唇ヘルペスを起こすことが多く、単純ヘルペスウイルスⅡ型は臀部ヘルペスや性器ヘルペスを起こすことが多いようです。

 

全体的には口唇ヘルペスが一番多く、その他、性器ヘルペス、顔面ヘルペスなどが多く見られるようです。

 

部位別に示しますと、ヘルペス性歯肉口内炎、口唇ヘルペス、顔面ヘルペス、角膜ヘルペス、性器ヘルペス、ヘルペス性ひょう疸(手指)、臀部ヘルペス、ヘルペス性脳炎などがあげられます。

 

また、出産のときに新生児に感染した場合は新生児ヘルペスと呼ばれます。

 

特殊なものとして、アトピーの人に感染した場合で、カポジ水痘様発疹症というものがあります。

 

単純疱疹は単純ヘルペスウイルスの接触感染によるものになります。

 

 

 

一方、帯状疱疹の原因ウイルスは水痘帯状疱疹ウイルスになります。

 

単純疱疹と同じで体のどこにでも感染して後に再発し発症することになります。

 

このウイルスはもともとは水ぼうそう(水疱瘡、水痘)を起こすウイルスで、初感染時は水ぼうそうとして発症します。

 

水ぼうそうが治癒後、神経節などにこのウイルスは潜伏することになります。

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そして、後に免疫力が弱まった時に、何らかの誘引で、潜伏していたウイルスが再度活性化して、帯状疱疹として発症することになります。

 

帯状疱疹の水痘帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が強く、接触感染だけでなく、近くにいるだけで空気感染することがあります。

 

 

症状について

 

単純疱疹の症状は、最も頻度の多い口唇ヘルペスの場合、初感染の場合もありますが、ほとんどが再発として出現します。口唇と皮膚の境目によく出ますが、頬や鼻にも出ることがあります。

 

軽いそう痒(かゆみ)や違和感(ピリピリする痛みなど)からはじまり、浮腫性の紅斑が出て、その後、水疱になり、ヘルペス様の皮膚病変になります。

 

4~14日で治癒し、再発の頻度は年に1回程度が多いようです。

 

原因ウイルスは単純ヘルペスウイルスⅠ型によることが大半です。

 

 

また、単純ヘルペスウイルスⅡ型によることが多い臀部ヘルペスなどは、ストレス・疲労・月経などにより、臀部にそう痒や軽い痛みが生じ、半日以内に小さな浮腫性紅斑がみられ、その後小水疱・びらんが形成されます。

 

この場合はほとんどが再発によるものとなり、年に数回ほど再発を繰り返します。

 

 

単純疱疹の症状はそれほどひどくなく、後遺症は特にありません。

 

また、その水疱の出方は大きさが均一に出る傾向があります。

 

 

 

帯状疱疹の症状は、始めは神経痛のような痛みや知覚異常を自覚し、その後数日から1週間くらいで発疹が出ます、そのうちに、痛かった部位にヘルペスらしき皮膚病変(水ぶくれなど)が少数出現して、数日間は新しい病変が追加で出ることになります。

 

結果的にその病変が帯状につらなることとなり、帯状疱疹と呼ばれるようになります。

 

その病変は体の左右どちらか片方に出るようです。

 

水ぶくれの大きさもまちまちのことが多いようです。

 

頻度は多くなく、一生に1度とも言われていますが、まれに数回かかることもあり得ます。

 

再発の可能性は4%ほどです。

 

帯状疱疹の後遺症は、治療などが適切に行われたかどうかで、数か月以上にわたり帯状疱疹後神経痛に悩まされることがあります。

 

ひどいと一生ものの副作用になるので、迅速適切な治療が求められます。

 

ただ、初期症状は、医師が診察しても見た目では区別できないことが多く、検査によってしか確認できない場合があります。

 

まとめ

 

医師が目視するだけでは単純疱疹であるか帯状疱疹であるかを識別しづらいときがあります。

 

病状が進んでからは、確認できても、それでは対応に遅れが生じかねません。

 

できれば早い段階で検査による確認が必要ですが、医療費の兼ね合いからままならないときもあります。

 

とりあえず、それらしき症状と感じれば、ヘルペスウイルスによるものとして受診することをおすすめします。

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