生活習慣病の高血圧症の治療においてカルシウム拮抗薬は、心臓や体の血管を拡げて血流を良くすることで血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
高血圧症治療薬アムロジンとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
高血圧症治療薬アムロジンとは
日本では1993年12月より販売されている、血圧を下げるために使われるカルシウム拮抗薬の1つである「アムロジン」。
比較的よく使われるお薬で、処方頻度は多いです。
ジェネリック医薬品が発売されているので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができます。
同じ成分で別メーカーがノルバスクという薬剤を出しています。
アムロジンの成分名はアムロジピンです。
高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。
長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。
そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。
その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。
アムロジンはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
禁忌
妊婦または妊娠している可能性のある婦人
ジヒドロピリジン系化合物(アダラート、ペルジピン、アムロジン、ノルバスクなど)に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
高血圧症
通常、成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じて適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
通常、6歳以上の小児には、アムロジピンとして2.5mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。ただ1日5mgを超えて投与しないこと、OD(口腔内崩壊)錠は唾液または水で飲み込むこと。
剤型
錠剤
アムロジン錠2.5mg 23.30円/1錠
アムロジン錠5mg 42.40円/1錠
アムロジン錠10mg 65.10円/1錠(2010年12月販売開始)
ノルバスク錠2.5mg 23.80円/1錠
ノルバスク錠5mg 43.40円/1錠
ノルバスク錠10mg 65.70円/1錠(2010年12月販売開始)
アムロジンOD錠2.5mg 23.3.00円/1錠(2006年7月販売開始)
アムロジンOD錠5mg 42.40円/1錠(2006年7月販売開始)
アムロジンOD錠10mg 65.10円/1錠(2010年12月販売開始)
ノルバスクOD錠2.5mg 23.80円/1錠(2008年7月販売開始)
ノルバスクOD錠5mg 43.40円/1錠(2008年7月販売開始)
ノルバスクOD錠10mg 65.70円/1錠(2010年12月販売開始)
使用上の注意
過度に血圧の低い患者(さらに低下するおそれがある)
肝機能障害のある患者(副作用の発現頻度が高くなるおそれがある)
重篤な腎機能障害のある患者(腎機能が悪化するおそれある)
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。
他の降圧剤(レセルピン、メチルドパ水和物、プラゾシン塩酸塩など)との併用で相互に血圧低下作用を増強することがある。
エリスロマイシン(エリスロシン)、リトナビル(ノービア)、ジルチアゼム(ヘルベッサー)、イトラコナゾール(イトリゾール)、フルコナゾール(ジフルカン)などとの併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
フェニトイン(アレビアチン)、リファンピシン(リファジン)、カルバマゼピン(テグレトール)との併用で本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱することがある。
グレープフルーツジュースとの併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
シンバスタシン(リポバス)との併用でシンバスタチンの効果が上昇する可能性がある。
タクロリムス(プログラフ)との併用でタクロリムスの血中濃度が上昇することがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児または6歳未満の幼児に対する安全性は確立されていない。(使用経験が少ない)
薬としての効果
アムロジンはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
カルシウム拮抗薬の中ではゆっくりと効き始め作用時間が長いのが特徴で、副作用も出にくいほうです。
副作用について
主な副作用としては、ほてり(熱感、顔面潮紅)(0.8%)、めまい・ふらつき(0.7%)、頭痛・頭重感(0.6%)、動悸(0.3%)等である。
その他では浮腫(下肢、顔面など)、心窩部痛、便秘、全身倦怠感、嘔気・嘔吐、便秘、発疹、歯肉肥厚、BUN上昇、GOT上昇、GPT上昇、Alp上昇、LDH上昇、などである。
重大な副作用
劇症肝炎、肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(0.1%未満)
無顆粒球症、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少
房室ブロック(0.1%未満)
横紋筋融解症
まとめ
アムロジンはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
カルシウム拮抗薬の中ではゆっくりと効き始め作用時間が長いのが特徴で、副作用も出にくいほうです。
主な副作用としては、ほてり(熱感、顔面潮紅)(0.8%)、めまい・ふらつき(0.7%)、頭痛・頭重感(0.6%)、動悸(0.3%)です。
重い副作用はほとんどありませんが、まれに血液障害や肝障害が報告されているので念のため注意しておく必要があるようです。