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帯状疱疹

帯状疱疹の痛みに使うリリカとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

あの痛みを伴う帯状疱疹にかかるのは免疫力が弱っている人になります。

 

帯状疱疹が進行すると神経障害性の疼痛が出てくるようになります。

 

そんなときには普通の痛み止めでは効かなくなってきますから、

 

それ用の痛み止めを選択しなければなりません。

 

帯状疱疹の痛みに使うリリカとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

帯状疱疹の痛みに使うリリカとは

 

日本では2010年6月より販売されている、帯状疱疹により引き起こされる末梢性の神経障害性の疼痛の治療薬の1つである「リリカ」。

 

日本ではまだ、ジェネリック医薬品は発売されていません。なので今のところ薬剤費を安くする選択肢はないです。

 

リリカの成分名はプレガバリンである。

 

帯状疱疹はヘルペスウイルスの1種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、水ぼうそうとして発症します。

治療により水ぼうそうが治ったあと、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)。

 

その後、加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、かくれていたウイルスが再び活動をはじめ、神経を伝わって皮膚までやってきて、帯状疱疹として発症することになります。

 

帯状疱疹を発症して、最初の頃はピリピリ、チクチクした痛みが感じられるようになります。

そしてその痛みの程度が日増しに強くなっていきます。

これはウイルスが神経細胞を痛めつけながら移動するためで、その障害の程度でいろんな痛みを感じるようになっていきます。

 

リリカは過剰に興奮した神経系において、電位依存性カルシウムチャンネルの機能を補助的に支えるα2δサブユニットと強く結合します。そのことで神経のシナプスにおけるカルシウム流入が抑制され、グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の放出が抑制されるため、神経障害性疼痛が和らぐことになります。

 

 

 

禁忌

1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

神経障害性疼痛(他にも適用があります)

通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間かけて1日用量として300mgまで

漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないとし、1日2回に分けて経口投与する。

 

 

剤型は

カプセル剤

リリカカプセル25mg  67.8円/1カプセル

リリカカプセル75mg 112.9円/1カプセル

リリカカプセル150mg 155.0円/1カプセル

錠剤(OD錠)

リリカOD錠25mg  67.8円/1錠

リリカOD錠75mg 112.9円/1錠

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リリカOD錠150mg 155.0円/1錠

カプセルが飲みにくいという人のためにOD錠が追加されました。

これでコンプライアンスが上がる人が増えるでしょう。

 

 

腎障害のある患者または腎機能の低下している患者、高齢者では、クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節し慎重に投与すること。

 

 

慎重投与

 

腎障害のある患者

 

重度のうっ血性心不全の患者

 

高齢者

 

血管浮腫の既往歴がある患者

 

中枢神経抑制剤・オピオイド系鎮痛剤と併用すると昏睡や呼吸不全がみられるおそれがある。

 

オキシコドン、ロラゼパム、アルコールと併用すると認知機能障害及び粗大運動機能障害に影響するおそれがある。

 

アンジオテンシン系変換酵素阻害剤と併用すると血管浮腫を発症するリスクが高まる。

 

チアゾリジン系薬剤と併用すると末梢性浮腫を発症するリスクが高まる。

 

高齢者は腎機能が低下していることが多いため、慎重に投与すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

授乳婦では本剤投与中は授乳を避けること。

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

帯状疱疹の独特の痛みである神経障害性疼痛に対する第一選択薬である。ただ、患者さんからの良い評価はまだ聞けていません。

 

プレガバリンは主に腎臓から排泄されるため、腎機能による影響がありクレアチニンクリアランスに応じた投与設定の必要性があります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、浮動性めまい(23.4%)、傾眠(15.9%)、浮腫(10.7%)である。

 

その他では不眠症、頭痛、並行障害、運動失調、霧視、複視、視力低下、回転性めまい、便秘、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、発疹、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫、転倒・転落、体重増加等があります。

 

重大な副作用では、

 

めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満)

心不全(0.3%未満)、肺水腫

横紋筋融解症

腎不全(0.1%未満)

血管浮腫

低血糖(0.3%未満)

間質性肺炎

ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)

ひどい皮膚症状

劇症肝炎、肝機能障害(0.4%)

 

 

添付文書には書かれていないが、調剤薬局で相談してきた患者さんがリリカを服用して手がぶらんぶらんになったと訴えてきた。

そんな副作用があるんだね。なにが原因だろうか?本当にリリカの副作用だろうか?

 

患者さんから良く聞く副作用は、傾眠でした。

 

まとめ

 

帯状疱疹の独特な痛みを改善する薬として第一選択薬になっているリリカは、今のところ痛みを抑えてくれたという言葉を患者さんから聞いたことがありません。

 

ただ、副作用を訴える人はいました。神経に作用するお薬は、基本的に副作用が出がちのように感じています。

 

リリカはジェネリック医薬品がまだ販売されていなしため、今のところ治療費は安くなりません。

 

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