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高血圧

高血圧症治療薬ユニシアとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

生活習慣病の高血圧症の治療においてアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬は、昇圧物質「アンジオテンシンⅡ」の作用を抑えることで血圧を下げることになります。

 

この系統はACE阻害薬とよく似た作用機序ですが、ACE阻害薬の咳嗽の副作用がほぼみられないので使いやすい薬剤になります。持続性があるので1日1回で済むのも利点ですが、割高なのが問題です。

 

そのような薬を単剤でのんでいても効き目がイマイチの場合に持続性カルシウム拮抗薬と併用することで解決されることもあるようです。

 

そのため、一度の服用で2つの薬剤が投与できるようアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬と持続性カルシウム拮抗薬の合剤が作られました。

 

高血圧症治療薬ユニシアとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

高血圧症治療薬ユニシアとは

 

日本では2010年6月より販売されている、血圧を下げるために使われるアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬と持続性カルシウム拮抗剤の配合剤の1つである「ユニシア」。

 

処方頻度はそこそこある方です。

 

ジェネリック医薬品が発売されているので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができます。

 

ユニシアの成分名はカンデサルタン/アムロジピンです。

 

高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。

 

長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。

 

そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。

 

その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。

 

ユニシアはアンジオテンシンⅡが作用する部位に結合し、アンジオテンシンⅡの作用を抑えることにより、末梢血管を拡張させるアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の作用と持続性カルシウム拮抗剤の作用で血圧を下げることになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分あるいはジヒドロピリジン系薬剤に対する過敏症の既往歴のある患者

 

妊婦または妊娠している可能性のある婦人

 

アリスキレンフマル酸塩(ラジレス)を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

 

 

 

用法用量

高血圧症

通常、成人にはカンデサルタン シレキセチル/アムロジピンとして8mg/2.5mgまたは8mg/5mgを1日1回経口投与する。

本剤は高血圧治療の第一選択薬としては用いないこと。

 

剤型

錠剤

ユニシア配合錠LD            116.00円/1錠

ユニシア配合錠HD            116.60円/1錠

 

 

 

使用上の注意

両側性腎動脈狭窄のある患者または片腎で腎動脈狭窄のある患者(急速に腎機能が悪化するおそれがある)

 

高カリウム血症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

腎障害のある患者(過度の血圧低下により腎機能が悪化するおそれがある)

 

肝障害のある患者(肝機能が悪化し、血中濃度が上昇するおそれがある)

 

薬剤過敏性の既往歴がある患者には慎重に投与すること。

 

血液透析中の患者、利尿降圧剤投与中の患者、厳重な減塩療法中の患者、低ナトリウム血症の患者、腎障害のある患者、心不全の患者では、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので慎重に投与する。

 

手術前24時間は投与しないことが望ましい。

 

めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。

 

降圧作用を有する他の薬剤(β遮断剤、ニトログリセリン、シルデナフィル(レバチオなど)など)との併用で降圧作用が増強するおそれがある。

 

カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン(アルダクトン)、トリアムテレン(トリテレン)など)、カリウム補給剤(塩化カリウムなど)エプレレノン(セララ)との併用で血清カリウム値が上昇することがある。

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利尿降圧剤(トリクロルメチアジド(フルイトラン)、フロセミド(ラシックス)など)との併用で、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。

 

アリスキレンフマル酸塩(ラジレス)との併用で腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

 

アンジオテンシン変換酵素阻害剤(アデカット、レニベース、ロンゲスなど)との併用で腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

 

リチウム製剤(炭酸リチウム)との併用でリチウム中毒を起こすことが報告されている。

 

アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)とβ遮断剤と本剤の併用で立ちくらみ、ふらつき及び低血圧が非常に起こりやすく、かつ、発現頻度が高いので注意すること。

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤(ボルタレン、ロキソニンなど)・COX-2選択的阻害剤との併用で降圧作用が減弱するおそれがある。

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤(ボルタレン、ロキソニンなど)・COX-2選択的阻害剤との併用で腎機能を悪化させるおそれがある。

 

エリスロマイシン(エリスロシン)、リトナビル(ノービア)、ジルチアゼム(ヘルベッサー)、イトラコナゾール(イトリゾール)、フルコナゾール(ジフルカン)などとの併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。

 

フェニトイン(アレビアチン)、リファンピシン(リファジン)、カルバマゼピン(テグレトール)との併用で本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱することがある。

 

グレープフルーツジュースとの併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。

 

シンバスタシン(リポバス)との併用でシンバスタチンの効果が上昇する可能性がある。

 

タクロリムス(プログラフ)との併用でタクロリムスの血中濃度が上昇することがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用(脳梗塞など)が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させること。(動物実験で有害事象が認められている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

ユニシアはアンジオテンシンⅡが受容体に作用するのを抑制して、末梢血管を拡張させたり持続性カルシウム拮抗剤の作用により血圧を下げることになります。

 

本剤は第一選択としては使わず、単剤として効果が不十分な場合に使用します。咳の副作用が出にくいアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)と持続性カルシウム拮抗剤との配合で、ARBのカンデサルタンがLDとHDともに8mg、アムロジピンの含量はLDは2.5mgの低用量製剤、HDは5mgの高用量製剤です。それで、安全性が高く、長期維持療法に適しているとされています。

 

持続性があり1日1回で済むので使いやすいお薬です。

 

副作用について

 

主な副作用としては、めまい、ふらつき、立ちくらみ、潮紅、倦怠感、頭痛、等である。

 

その他では、発疹、そう痒、光線過敏症、低血圧、眠気、動悸、振戦、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、便秘、膵炎、口内炎、口渇、貧血、筋肉痛、GOT上昇、GPT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、血中カリウム上昇、血中尿酸上昇、血中CPK上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、白血球減少、白血球増加、味覚の異常、浮腫、咳などである。

 

重大な副作用

血管浮腫

ショック、失神、意識喪失

急性腎不全

高カリウム血症

劇症肝炎、肝機能障害、黄疸

無顆粒球症、白血球減少

横紋筋融解症

間質性肺炎

低血糖

血小板減少

房室ブロック

 

まとめ

 

ユニシアはアンジオテンシンⅡが受容体に作用するのを抑制して、末梢血管を拡張させたり持続性カルシウム拮抗剤の作用により血圧を下げることになります。

 

本剤は第一選択としては使わず、単剤として効果が不十分な場合に使用します。咳の副作用が出にくいアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)と持続性カルシウム拮抗剤との配合で、ARBのカンデサルタンがLDとHDともに8mg、アムロジピンの含量はLDは2.5mgの低用量製剤、HDは5mgの高用量製剤です。それで、安全性が高く、長期維持療法に適しているとされています。

 

持続性があり1日1回で済むので使いやすいお薬です。

 

この系統が処方されることが増えてきています。

 

主な副作用としては、めまい、ふらつき、立ちくらみ、潮紅、倦怠感、頭痛、です。

 

もともと腎臓が悪い人では、腎機能が悪化したり、高カリウム血症になることもあり得ますので注意しましょう。

 

重い副作用はほとんどありませんが、薬が効きすぎると血圧が下がりすぎて、強いめまいや立ちくらみを起こしたり、失神なども起こりえます。

 

また、肝障害や血液浮腫に念のため注意しておく必要があるようです。

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