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溶連菌感染症

溶連菌感染症に使われる抗菌薬エリスロシンとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年5月23日 更新日:

 

 

溶連菌は子どもがかかりやすい感染症の1つです。

 

ただ、大人もかかることがあり得ますから注意しなければなりません。

 

のどの症状が出る場合が一番多く、赤くなったのどを見れば、溶連菌感染症を疑ってみましょう。

 

溶連菌感染症に使われる抗菌薬エリスロシンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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溶連菌感染症に使われる抗菌薬エリスロシンとは

 

日本では1955年9月より販売されている、マクロライド系の抗生物質の1つである「エリスロシン」。

 

ジェネリック医薬品は発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。

 

おそらく、薬価が安いのと、それほど使われていないので、ジェネリック医薬品を発売していないのでしょう。

 

エリスロシンの成分名はエリスロマイシンである。

 

レンサ球菌は常在菌の一種で、誰でも皮膚などに持っている細菌である。

 

溶連菌感染症はそのレンサ球菌が何らかの原因で病原性を持つことになり症状を発症したものである。

 

溶連菌感染症とは、大きなくくりで言えば、グラム陽性球菌のうちのレンサ球菌属によっておこされる感染症すべてのことなのですが。

 

医療の中で注目されるのは、よくおこる化膿レンサ球菌のことについてです。

 

溶連菌は正しくは、A群β-溶血性連鎖球菌と言います。

 

主な症状はのどの痛み、発熱などがあります。

 

なので、抗菌薬と痛み止めや抗炎症薬、解熱鎮痛薬などが処方されていることが多いです。

 

抗菌薬はペニシリン系が一番多く、次にセフェム系、まれにマクロライド系が処方されています。

 

予防はワクチンがないので、マスクの着用や手洗いうがいが主になります。

 

治療のタイミングが早く服用をきっちりすれば、特に問題なく経過するようです。

 

最近では、耐性菌の問題から、患者の状況をよく考え、抗菌剤を出すかどうかを判断するようです。

 

エリスロシンは、溶連菌感染症でセフェム系抗生物質の次に良く使われるマクロライド系の抗生物質で、溶連菌を含むグラム陽性菌などにも有効で、溶連菌感染症を改善することになります。

 

 

 

禁忌

本剤に対して過敏症の既往歴のある患者

 

エルゴタミン含有製剤(クリアミン、ジヒデルゴット)、ピモジド(オーラップ)、アスナプレビル(スンベプラ)を投与中の患者(それぞれの副作用が発現する可能性がある)

 

 

 

用法用量

連鎖球菌属による、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、中耳炎、しょう紅熱など。

 

通常、成人にはエリスロマイシンとして1日800~1200mgを4~6回に分割経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

 

通常、小児にはエリスロマイシンとして1日25~50mg/kgを4~6回に分割経口投与する。(ドライシロップは水にて用事懸濁する)

なお、年齢、症状により適宜増減するが、小児の1日投与量は成人の投与量を上限とする。

エリスロシンドライシロップ10%は1g中にエリスロマイシンを100mg含むので、通常、体重10kgの小児は1日量は2.5~5gです。

エリスロシンドライシロップW20%やエリスロシンW顆粒20%は1g中にエリスロマイシンを200mg含むので、通常、体重10kgの小児は1日量は1.25~2.5gです。

それぞれを1日4~6回に分けて経口投与することになります。

 

剤型

錠剤

エリスロシン錠100mg             8.10円/1錠

エリスロシン錠200mg             14.00円/1錠(1960年3月販売開始)

顆粒剤

エリスロシンW顆粒20%          23.20円/1g(1981年9月販売開始)

ドライシロップ

エリスロシンドライシロップ10%       12.70円/1g(1966年10月販売開始)

エリスロシンドライシロップW20%       21.60円/1g(1981年10月販売開始)

 

耐性菌の発現などを防ぐため、原則として感受性(効果があるかどうか)を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

 

 

 

慎重投与

肝機能障害のある患者。(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)

 

心疾患のある患者。(QT延長、心室性頻脈をおこすことがある)

 

ジゾピラミド(リスモダン)、キニジン硫酸塩水和物との併用でこれらの薬剤の血中濃度の上昇に伴うQT延長、心室性頻脈などの報告がある。

 

テオフィリン(テオドール)、アミノフィリン水和物(テオフィリン)との併用でテオフィリンの血中濃度上昇に伴う悪心・嘔吐、不整脈、けいれんなどが報告されている。

 

シクロスポリン(サンディミュン)、タクロリスム水和物(プログラフ)との併用でそれぞれの薬剤の血中濃度が上昇することがある。

 

ワルファリンカリウム(ワーファリン)との併用でワルファリンカリウムの作用が増強されることがある。

 

イリノテカン塩酸塩水和物(カンプト、トポテシン)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(骨髄機能抑制、下痢など)を増強するおそれがある。

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ビンブラスチン硫酸塩(エクザール)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(好中球減少、筋肉痛など)を起こすおそれがある。

 

バルプロ酸ナトリウム(デパケン)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(傾眠、運動失調など)を起こすおそれがある。

 

フェロジピン(スプレンジール)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し降圧作用を増強するおそれがある。

 

ベラパミル塩酸塩(ワソラン)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシスなどを起こすおそれがある。

 

ミダゾラム(ドルミカム)、トリアゾラム(ハルシオン)との併用でこれらの薬剤の血中濃度が上昇し鎮静作用を増強するおそれがある。

 

カルバマゼピン(テグレトール)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(めまい、運動失調など)を起こすおそれがある。

 

コルヒチンとの併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難など)を起こすおそれがある。

 

シンバスタチン(リポバス)、アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール)との併用でこれらの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(横紋筋融解症など)を起こすおそれがある。

 

ピタバスタチンカルシウム(リバロ)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し副作用(横紋筋融解症など)を起こすおそれがある。

 

ブロモクリプチンメシル酸塩(パーロデル)、ドセタキセル水和物(タキソテール)、パクリタキセル(タキソール)、セレギリン塩酸塩(エフピー)、シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ)、バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)、タダラフィル(シアリス、アドシルカ、サルディア)、シロスタゾール(プレタール)などとの併用でこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。

 

ブロナンセリン(ロナセン)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

エプレレノン(セララ)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

エレトリプタン臭化水素酸塩(レルパックス)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

エベロリムス(アフィニトール)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

サキナビルメシル酸塩(インビラーゼ)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

副腎皮質ホルモン剤(メチルプレドニゾロンなど)との併用でこれらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

エバスチン(エバステル)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

エドキサバントシル酸塩水和物(リクシアナ)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、出血リスクを増大させるおそれがある。

 

ジゴキシン(ジゴシン)との併用で嘔気、嘔吐、不整脈などが報告されているので注意する。

 

ザフィルルカスト(アコレート)との併用でこの薬剤の血中濃度が低下するとの報告がある。

 

シメチジン(タガメット)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、副作用(難聴)が報告されている。

 

リトナビル(ノービア)との併用でこの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

本剤投与中は授乳を避けさせること。(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)

 

新生児、乳児で、肥厚性幽門狭窄があらわれたとの報告があるので、嘔吐などの症状に注意すること。

 

薬としての効果

 

エリスロシンはマクロライド系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して、一般的には静菌的に作用しますが、高濃度では殺菌作用を示します。

 

ペニシリン系抗生剤やセフェム系抗生剤などにアレルギーのある場合に、代わりに溶連菌感染症に使用することがあります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、悪心・嘔吐(1.2%)、下痢(1.0%)、食欲不振(0.8%)などである。

 

その他の副作用としては、発疹、胃部不快感、胃痛、腹部痙攣などがあります。

 

重大な副作用

重篤な大腸炎(偽膜性大腸炎、出血性大腸炎など)

心室頻拍、QT延長

ショック、アナフィラキシー

ひどい皮膚症状

急性腎不全(急性間質性腎炎)

肝機能障害、黄疸

 

まとめ

 

エリスロシンはマクロライド系の抗生物質でグラム陽性菌などに対して、一般的には静菌的に作用しますが、高濃度では殺菌作用を示します。

 

ペニシリン系抗生剤やセフェム系抗生剤などにアレルギーのある場合に、代わりに溶連菌感染症に使用することがあります。

 

主な副作用としては悪心・嘔吐(1.2%)、下痢(1.0%)、食欲不振(0.8%)などです。

 

相互作用に注意すべき薬剤が結構ありますから、薬の飲み合わせの多い場合は注意しておきましょう。

 

大腸炎、肝障害、ひどい皮膚障害などの重い副作用はめったに出ないですが、高齢者や長期に服用する時は、念のため注意しておくほうがいいでしょう。

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