たけしの家庭の医学でもとりあげられ、骨粗しょう症にも効果が期待され注目されているメラトニン。
どこまで骨粗しょう症に対する効果を期待していいものなのかは未知数でしょう。
今現在、メラトニン関連で医薬品として販売されているものにロゼレムという睡眠薬があります。
メラトニンとはどういうもので、骨粗しょう症に効果があるのか、ロゼレムとの関係などについて紹介します。
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メラトニンとは
メラトニンは動物でも植物でも微生物にも存在するホルモンである。
人間では脳の視床下部あたりにある松果体(しょうかたい)と呼ばれるところから分泌されるホルモンで、夜に多く分泌されて、睡眠を促すホルモンとして知られている。
朝、光を浴びることで、脳にある体内時計がリセットされメラトニンの分泌も止まります。
その後14~16時間ほどで再びメラトニンの分泌が始まります。
この時に光をあびると体内時計が乱れてメラトニンの分泌が高まらなくなるので注意が必要です。
光りをあびることなく経過すると徐々にメラトニンの分泌が高まり、睡眠に適した状態に導かれ眠気を感じるようになります。
また、メラトニンは加齢により減少することも知られています。
年をとると朝早く目覚めたり、夜寝つきが良くないとかいうことよく聞きます、やはりメラトニンが不足してそうなっているのでしょうか。
メラトニンとは長く付き合っていきたいものですね。
最近の研究では、メラトニンは抗酸化作用や認知症の予防などでも効果が判明している。
病気の予防や老化防止などさまざまな効果を持つと考えられており、注目されているホルモンの一つである。
骨粗しょう症に効果がある?
もっと以前から目立たないところで研究は進んでいたようで、骨粗しょう症に対する効果を示唆する研究成果が示されていた。
最近の研究でも骨粗しょう症の予防に効果があることがいろいろ示されている。
ここに至るまでは長い年月とたくさんの研究者の弛まぬ努力があったのだと思います。
骨粗しょう症の薬として販売されるまではまだまだ時間がかかると思われますが、期待して待っておきましょう。
同じようにホルモン関係で商品化しているものにフォルテオがありますね。
こちらは、副腎皮質ホルモンを応用したもの、これが今一番骨粗しょう症に効果があるものだと思われます。
それを上回る薬になるかどうかは疑問ですが。
ある程度の予防効果が期待できるのではと思います。
そう言えば、ビビアントなどの選択的エストロゲン受容体モジュレーターは女性ホルモンのエストロゲンの応用ですね。
こちらはフォルテオほど効果はないですけどね。その分副作用も緩めですからね。
ホルモン関連はもろ刃の剣だと思いますね、効果あるが、使用法を間違えるとひどい副作用に・・ということになりかねない。
慎重に検討していただきたいものですね。
成長ホルモンも骨粗しょう症に密接に関わっており、この応用ができないものかと思われます。
ロゼレムとの関係は
睡眠薬として使われているロゼレムという薬剤があります。
作用機序はメラトニン受容体に作用して、身体を休息状態にして眠気をさそい睡眠に導くというお薬になっています。
不眠症の患者に使っている先生によれば、あまり効き目が良くないとか。
まあ、副作用もあまりないらしいですが。
昼夜逆転か時差ボケには有効のようである。
ロゼレムはフルボキサミンという抗うつ薬(SSRI)とは併用禁忌である。メラトニンに近い物質であることの証明か。
ロゼレムは武田薬品がロゼレム錠8mgとして発売している。
ロゼレムはメラトニンのアゴニストである。
アゴニストとは生体機能を活性化させる物質の総称である。
つまりメラトニンのアゴニストであるということは、メラトニンの生体機能を増強する働きがあるということである。
もしかしたら少しは骨粗しょう症に効果があるのかもしれませんね。
もちろん、現段階では効能効果は不眠症の治療だけですから、いい加減なことを言ってはいけません。
ただ、可能性があるということです。
ちゃんとしたデーターを集め申請してから受理されて初めて効能効果がうたえます、それが医薬品です。
まとめ
体内時計を調節して睡眠にかかわっているメラトニン、いろんな研究成果から骨粗しょう症に対する効果にも期待がかかっています。
ロゼレムはメラトニンのアゴニストですが、今のところは骨粗しょう症の効果は認められていません。
他の薬剤を申請して承認まで持っていくには時間と労力、資金がかかります、もしロゼレムで準備を始めれば早いかなと思っているのは私だけでしょうか。