水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症です。
最近では男性ばかりでなく女性も仕事で1日中、靴を履いたまま過ごすことが増えたため、女性も水虫に悩む人が多いようです。
街中の薬局で薬を購入することもあるでしょうが、処方箋で出される薬にはどんなものがあるのでしょうか。
水虫の爪用の塗り薬クレナフィンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
水虫の爪用の塗り薬クレナフィンとは
日本では2014年9月より販売されている、トリアゾール系の抗真菌薬の爪用の塗り薬の1つである「クレナフィン」。
ジェネリック医薬品は発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。
クレナフィンの成分名はエフィナコナゾールである。
白癬菌は手や体にも感染しますが、9割ほどは足に感染します。
それは、白癬菌が繁殖しやすい環境に足がなりやすいことが原因です。
足は靴を長時間履くなどして高温多湿な環境になることが多いからです。
水虫になるには、他の人の白癬菌に触れ、その上で皮膚のバリアが傷ついているところから侵入し、なおかつ、繁殖しやすい高温多湿で菌の好む栄養源がある状態である必要があるようです。
足指の間や足の裏に感染すれば足水虫(足白癬)、足の爪に感染すれば爪水虫(爪白癬)、陰部に感染すればインキンタムシ(陰部白癬)、頭部に感染すればシラクモ(頭部白癬)と言います。
ほぼ9割は足水虫と言えます。
水虫の症状としては、水ぶくれができるか白くジクジクした状態になったりして、ひどくなるとかゆみがでてくるもの、または、かかとなどがひび割れるような、あまりかゆみをともなわないものなどがあります。
水虫と言えば、かゆいと思いがちですが、実は、かゆみがない水虫の方が多いそうです。
水虫の治療には、原因となる真菌を排除することが、まず考えられます。
かゆみなどの症状がある場合は、かゆみ止めなども処方されることがあるようです。
ただ、ステロイド系は感染症を悪化させるため、真菌がいる場合は使用はできません。
クレナフィンは、爪の水虫の治療で使われることのある効き目のよい抗真菌薬の塗り薬で、真菌を殺菌することで真菌感染症を改善することになります。
禁忌
本剤に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
皮膚糸状菌(トリコフィトン属)による、爪白癬。
1日1回罹患爪全体に塗布する。
剤型
外用液剤
クレナフィン爪外用液10% 1604.50円/1g
使用上の注意
直接鏡検または培養などにより爪白癬であることが確定診断された患者に使用すること。
重症患者における本剤の有効性および安全性は確立していない。
漫然と長期にわたって使用しないこと(48週を超えて使用した場合の有効性・安全性は確立していない)
妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
眼科用として角膜、結膜には用いないこと。誤って眼に入った場合には、直ちに良く水洗すること。
爪白癬の罹患爪のみに使用すること。
治癒は爪が生え変わることで確認できるので相応の期間が必要になる。
保存及び使用の際は火気を避けること。
薬としての効果
クレナフィンはトリアゾール系の抗真菌薬の塗り薬です。
この薬剤は効き目が良く、特に爪に浸透しやすいので爪白癬専用で作られました。
クレナフィンは単独で用いるほか、内服薬との併用で使われることもあります。
副作用について
主な副作用としては、皮膚炎(2.1%)、水疱(1.5%)、紅斑(0.7%)、そう痒(0.6%)、異常感覚(0.6%)、腫脹(0.6%)、疼痛(0.6%)、皮膚剥脱(0.6%)、爪甲脱落(0.3%)などである。
その他の副作用としては、爪変色、湿疹、鼻咽頭炎、頭痛などです。
まとめ
クレナフィンはトリアゾール系の抗真菌薬の塗り薬です。
この薬剤は効き目が良く、特に爪に浸透しやすいので爪白癬専用で作られました。
クレナフィンは単独で用いるほか、内服薬との併用で使われることもあります。
主な副作用としては皮膚炎(2.1%)、水疱(1.5%)、紅斑(0.7%)、そう痒(0.6%)、異常感覚(0.6%)、腫脹(0.6%)、疼痛(0.6%)、皮膚剥脱(0.6%)、爪甲脱落(0.3%)などです。
塗り薬ですから、局所に適用するだけなので、これといった副作用がないですが、罹患爪以外についた薬液はすぐにふき取るようにしてください。
人によってはかぶれなどが起きるかもしれないので注意してください。