生活習慣病の高血圧症の治療においてカルシウム拮抗薬は、心臓や体の血管を拡げて血流を良くすることで血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
高血圧症治療薬スプレンジールとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
高血圧症治療薬スプレンジールとは
日本では1995年3月より販売されている、血圧を下げるために使われるカルシウム拮抗薬の1つである「スプレンジール」。
ジェネリック医薬品が発売されていますので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができます。
スプレンジールの成分名はフェロジピンです。
高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。
長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。
そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。
その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。
スプレンジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
禁忌
心原性ショックの患者(悪化するおそれがある)
妊婦または妊娠している可能性のある婦人
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
高血圧症
通常、成人にはフェロジピンとして2.5~5mgを1日2回朝夕経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には、1回10mgを1日2回まで増量することができる。
剤型
錠剤
スプレンジール錠2.5mg 16.30円/1錠
スプレンジール錠5mg 28.10円/1錠
使用上の注意
大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄のある患者(過度の血圧降下が起こるおそれがある)
肝機能障害のある患者(副作用の発現頻度が高くなるおそれがある)
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。
他の降圧剤(トリクロルメチアジド、カプトプリルなど)との併用で相互に血圧低下作用を増強することがある。
メトプロロール酒石酸塩(セロケン)との併用でメトプロロールの血中濃度が上昇することがある。
ジゴキシン(ジゴシン)と他のカルシウム拮抗剤との併用でジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。
シメチジン(タガメット)、エリスロマイシン(エリスロシン)、イトラコナゾール(イトリゾール)との併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
フェニトイン(アレビアチン)、カルバマゼピン(テグレトール)、バルビツール酸誘導体(チオペンタールなど)との併用で本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱することがある。
リファンピシン(リファジン)と他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピンなど)との併用で本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱することが報告されている。
サキナビル(インビラーゼ)、リトナビル(ノービア)との併用で本剤の作用が増強するおそれがある。
タクロリムス(プログラフ)との併用でタクロリムスの血中濃度が上昇することがある。
グレープフルーツジュースとの併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品との併用で本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)
小児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
スプレンジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
副作用について
主な副作用としては、ほてり(3.2%)、頭痛・頭重(2.2%)、動悸(1.6%)、めまい・ふらつき(1.5%)等である。
その他では、発疹、浮腫、血圧低下、頻脈、倦怠感、眠気、便秘、嘔気・嘔吐、腹痛、口渇、歯肉肥厚、貧血、頻尿、GOT上昇、GPT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、CK上昇などである。
重大な副作用
血管浮腫(0.1%未満)
まとめ
スプレンジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
主な副作用としては、ほてり(3.2%)、頭痛・頭重(2.2%)、動悸(1.6%)、めまい・ふらつき(1.5%)などです。
重い副作用はほとんどありませんが、きわめてまれに血管浮腫を起こすことがありますので念のため注意しておく必要があるようです。