あの痛みを伴う帯状疱疹にかかるのは免疫力が弱っている人になります。
年齢には関係なく、無理をするなどして免疫力が低下した時にかかることになります。
その時に医療機関で出される抗ウイルス薬はいろいろあります。
帯状疱疹治療薬ゾビラックスとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
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帯状疱疹治療薬ゾビラックスとは
日本では1992年4月より販売されている、帯状疱疹などの原因となるヘルペスウイルスに効く抗ウイルス薬の1つである「ゾビラックス」。
一番古くからあるお薬で、ジェネリック医薬品が発売されていて、支払いを抑えることができます。
高い方のお薬なのでジェネリック医薬品を選択すればかなり安くなるでしょう。
ゾビラックスの成分名はアシクロビルである。
帯状疱疹はヘルペスウイルスの1種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、水ぼうそうとして発症します。
治療により水ぼうそうが治ったあと、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)。
その後、加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、かくれていたウイルスが再び活動をはじめ、神経を伝わって皮膚までやってきて、帯状疱疹として発症することになります。
なので、水ぼうそうにかかったことのある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。
ゾビラックスは核酸類似体でありデオキシグアノシン三リン酸と競合的に拮抗してヘルペスウイルスDNAの複製を阻害するすることで、抗ウイルス作用を示します。
既存の経口抗ヘルペスウイルス薬と作用機序が同じため、交差耐性を示すことがあります。(バルトレックス、ファムビル)
ゾビラックスは水痘・帯状疱疹ウイルス及び単純ヘルペスウイルスに対して抗ウイルス活性を有していて帯状疱疹や単純疱疹などにも適応があります。
禁忌
1)本剤の成分あるいはバラシクロビル塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
帯状疱疹(他にも適用があります)
通常、成人にはアシクロビルとして1回800mgを1日5回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。
ただし、1回最高用量は800mgとする。
帯状疱疹の治療においては原則として皮疹出現後5日以内に治療を開始すること。
帯状疱疹の治療においては本剤を7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること。
免疫機能の低下した患者(悪性腫瘍、自己免疫疾患など)にはゾビラックス注射剤の点滴静注内投与などを考慮すること。
帯状疱疹に適用がある剤型は
錠剤
ゾビラックス錠200mg 221.8円/1錠
ゾビラックス錠400mg 352.3円/1錠
顆粒
ゾビラックス顆粒40% 341.5円/1g
それぞれにジェネリック医薬品があります。
なお、ジェネリック医薬品にはシロップ8%、ドライシロップ80%、ゼリーなどがあります。
腎障害のある患者または腎機能の低下している患者、高齢者では、精神神経系の副作用があらわれやすいので、投与間隔を延長するなどして注意すること。
なお、腎障害を有する小児患者における本剤の投与量や投与間隔調節の目安は確立していない。
脱水症状をおこしやすい患者などでは、水分補給に気を付けること。
意識障害などがでるおそれがあるので、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意すること。(特に腎機能障害がある患者はよりあらわれやすい)
慎重投与
腎障害のある患者(精神神経症状などがあらわれやすい)
肝障害のある患者(肝障害が憎悪するおそれがある)
ベネシッド(プロベネシド)と併用するとゾビラックスの濃度が上昇するおそれがある。
タガメット(シメチジン)と併用するとゾビラックスの濃度が上昇するおそれがある。
セルセプト(ミコフェノール酸 モフェチル)と併用するとゾビラックスの濃度が増加するおそれがある。
テオドール(テオフィリン)と併用するとゾビラックスがテオフィリンの血中濃度を上げてその中毒症状を生じさせるおそれがある。
高齢者は腎機能が低下していることが多いため精神神経症状等があらわれやすい、慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
授乳婦では本剤投与中は授乳を避けること。
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬としての効果
帯状疱疹のため古くからある薬なので、安全性も確立していて副作用も比較的に少ないと言えますが、1日に5回服用する必要もあるし、効果が不十分な人がいるかもしれません。
アシクロビルは主に腎臓から排泄されるため、腎機能による影響がありクレアチニンクリアランスに応じた投与設定の必要性があります。
副作用について
主な副作用としては、高トリグリセライド(TG)血症、GPT上昇、BUN上昇、貧血、白血球減少である。
その他では下痢、軟便、嘔気、嘔吐、腹痛、胃痛、心窩部痛、胃不快感、傾眠、眠気、頭痛、血清コレステロール値上昇、尿糖等があります。
まれですが重大な副作用では、
アナフィラキシーショックなど
血液障害(汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少など)
急性腎不全
意識障害、せん妄、妄想、幻想、錯乱、痙攣、てんかん発作、麻痺、脳症など
ひどい皮膚症状
呼吸抑制、無呼吸
間質性肺炎
肝炎、肝機能障害、黄疸
急性膵炎
などがあります。
まとめ
帯状疱疹治療薬として古くからあるゾビラックスは、安全性が確立されていて、比較的副作用が少ない方ですが、1日に5回も服用する必要があるし、効果が不十分な場合があります。
ジェネリック医薬品が販売されているため、より安く治療できる場合があります。