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アレルギー性鼻炎

花粉症の治療薬ニポラジンとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年5月3日 更新日:

 

 

春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。

 

なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。

 

そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。

 

花粉症の治療薬ニポラジンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

花粉症の治療薬ニポラジンとは

 

日本では1983年2月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬の入った薬の1つである「ニポラジン」。

 

ジェネリック医薬品は発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。

 

同じ成分で別のメーカーが作っているゼスランという薬があります。

 

ニポラジンの成分名はメキタジンである。

 

花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。

 

その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。

 

くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。

 

ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。

 

鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。

 

ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。

 

鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。

 

花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。

 

そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。

 

時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。

 

これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。

 

これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。

 

ニポラジンは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者

 

緑内障のある患者(悪化させるおそれがある)

 

前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者(排尿困難などを起こすおそれがある)

 

 

 

用法用量

アレルギー性鼻炎

通常、成人にはメキタジンとして1回3mgを1日2回経口投与する。

なお、年齢・症状により適宜増減する。

 

通常、小児にはメキタジンとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与する。

なお、年齢・症状により適宜増減する。

年齢別の標準投与量は通常下記の量を1回量とする。

年齢 シロップ 細粒
1≦<2歳 2ml 0.1g
2≦<4歳 3ml 0.15g
4≦<7歳 4ml 0.2g
7≦<11歳 6ml 0.3g
11≦<16歳 10ml 0.5g

 

剤型

錠剤

ニポラジン錠3mg           8.20円/1錠

ゼスラン錠3mg           8.20円/1錠(2009年9月販売開始)

細粒剤

ニポラジン小児用細粒0.6%     57.40円/1g(2001年7月販売開始)

ゼスラン小児用細粒0.6%      57.40円/1g(2001年7月販売開始)

シロップ剤

ニポラジン小児用シロップ0.03%   6.60円/1ml(1997年6月販売開始)

ゼスラン小児用シロップ0.03%    6.60円/1ml(2008年6月販売開始)

 

 

 

慎重投与

腎障害のある患者。

 

中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤など)との併用で眠気などがあらわれることがある。

 

抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤など)との併用で口渇、排尿困難などがあらわれることがある。

 

メトキサレン(オクソラレン)との併用で光線過敏症を起こすおそれがある。

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アルコールとの併用で眠気などがあらわれることがある。

 

眠気を催すことがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事させないように注意する。

 

季節性の患者に投与する場合には、好発季節を考え、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

 

一般に高齢者では生理機能が低下しているので慎重に投与すること。

 

妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。

 

授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止させること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)

 

 

 

 

薬としての効果

 

ニポラジンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気などが出にくいように改良したものになります。

 

ですが、ニポラジンは開発の古いお薬なので、抗コリン作用がそれなりにありますので、緑内障や前立腺肥大がある場合には使用ができないことがあります。

 

鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、眠気(2.17%)、倦怠感(0.46%)、口渇(0.44%)、などである。(再審査終了時)

 

その他の副作用としては、発疹、光線過敏症、GOT・GPT上昇、血小板減少、頭痛、めまい、浮腫、口内しびれ感、嘔吐、便秘、胃痛、腹痛、食欲不振、下痢、胃部不快感、胸部苦悶感、心悸亢進、排尿困難、咽頭痛、顔面潮紅、視調節障害、月経異常、味覚障害などがあります。

 

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状

肝機能障害、黄疸

血小板減少

 

まとめ

 

ニポラジンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気などが出にくいように改良したものになります。

 

ですが、ニポラジンは開発の古いお薬で、抗コリン作用がそれなりにありますので、緑内障や前立腺肥大がある場合には使用ができないことがあります。

 

鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。

 

主な副作用としては、眠気(2.17%)、倦怠感(0.46%)、口渇(0.44%)などです。

 

副作用は少ない方で、人によっては眠気や倦怠感がでることがあります。まれですが光線過敏症、排尿困難などがでることもあります。

 

重い副作用はほぼないですが、肝障害の報告があるため、服用が長期になるときは定期的に肝機能検査を受けた方がいいでしょう。

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