春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬アラミスト点鼻液とは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬アラミスト点鼻液とは
日本では2009年6月より販売されている、ステロイドの入った点鼻液の1つである「アラミスト点鼻液」。
薬価は高いほうですが、最近でも処方はあるほうです。
ジェネリック医薬品は発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。
アラミスト点鼻液の成分名はフルチカゾンフランカルボン酸エステルである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
アラミスト点鼻液は、鼻のアレルギー症状や炎症を抑える作用の強いステロイドが含まれていて、アレルギー性鼻炎を改善することになります。
禁忌
有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者(ステロイドの作用で症状が悪化するおそれがある)
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人には、1日1回各鼻腔に2噴霧ずつ投与する。
通常、小児には、1日1回各鼻腔に1噴霧ずつ投与する。
剤型
点鼻剤
アラミスト点鼻液27.5ug56噴霧用 1893.90円/1瓶
使用上の注意
鼻咽喉感染症の患者(感染症の症状が悪化するおそれがある)
反復性鼻出血の患者(鼻出血を憎悪させるおそれがある)
リトナビル(ノービア)などと併用すると本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
点鼻用なので全身には作用しずらいのですが、ステロイドの副作用が発現する可能性は否定できないので、慎重に投与すること。
ステロイド剤は創傷治癒を遅らせたり、感染症を悪化させる可能性があるので、鼻の手術を受けたり、鼻真菌症が発現した場合には投与を中止すること。
重い症状に悩まされる患者は、好発期を考えて、事前に投与をはじめ、シーズンが過ぎるまで続けることが望ましい。
症状の改善状態により、使用の程度を加減すること、漫然と使い続けないようにしましょう。
点鼻用として用いること。
点鼻のときには容器の先端ができるだけ鼻に触れないようにしましょう。
使用後は容器の先端をきれいにしてから、キャップをするようにしましょう。
高齢者は生理機能が低下しているので、慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。(動物実験で有害事象の報告があります)
2歳未満の幼児、乳児、新生児または低出生体重児に対する安全性は確立していない、(国内における使用経験がない)
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薬としての効果
アラミスト点鼻液はステロイド剤の入った点鼻薬で、薬価が高い方で処方されることもある方です。
鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いものです。(フルナーゼよりも作用が早くあらわれ、持続時間も長いです)
鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。
1日1回で済む簡便な点鼻薬です。
副作用について
主な副作用としては、血中コルチゾール減少、白血球数増加、鼻出血などである。
その他の副作用としては、発疹、鼻症状(刺激感、疼痛、乾燥感)、などがあります。
重大な副作用
アナフィラキシー様症状
まとめ
アラミスト点鼻液はステロイド剤の入った点鼻薬で、薬価が高い方で処方されることもある方です。
鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いものです。
鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。
1日1回で済む簡便な点鼻薬です。
主な副作用としては、血中コルチゾール減少、白血球数増加、鼻出血などです。
長期大量投与している場合は、副腎皮質機能抑制、骨密度の低下、子どもの成長遅延などにも注意を払っておきましょう。
重い副作用はめったにでないですが、じんましんや顏や喉の腫れなどがひどくなるようでしたら、主治医にご相談ください。