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高血圧

高血圧治療薬アルダクトンAとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

 

生活習慣病の高血圧症の治療において抗アルドステロン性利尿薬は、カリウムの排泄を抑えナトリウムと水分を排泄し血圧を下げることになります。

 

その作用のためカリウム排泄性のチアジド系やループ系の利尿薬と併用されることがあります。

 

高血圧症治療薬アルダクトンAとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

高血圧症治療薬アルダクトンAとは

 

日本では1978年4月より販売されている、血圧を下げるために使われる抗アルドステロン薬の1つである「アルダクトンA」。

 

もう、すでにジェネリック医薬品が発売されていて(細粒以外)、薬の負担が減らそうとするならジェネリック医薬品の選択が可能である。

 

アルダクトンAの成分名はスピロノラクトンです。

 

高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。

 

長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。

 

そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。

 

その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。

 

アルダクトンAは体の水分を増やし血圧を上げるアルドステロンを抑制することで降圧作用をもたらします。

 

 

 

禁忌

無尿または急性腎不全の患者

 

高カリウム血症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

アジソン病の患者(高カリウム血症を悪化させるおそれがある)

 

タクロリムス(プログラフ)、エプレレノン(セララ)またはミトタン(オペプリム)を投与中の患者

 

本剤に対する過敏症の既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

高血圧症(本態性、腎性など)

通常、成人にはスピロノラクトンとして1日50~100mgを分割経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

ただし、他剤と併用することが多い。

 

剤型

錠剤

アルダクトンA錠25mg               19.60円/1錠(2007年7月販売開始)

アルダクトンA錠50mg               41.20円/1錠

細粒剤

アルダクトンA細粒10%             86.50円/1g(2007年8月販売開始)

 

 

 

慎重投与

心疾患もある高齢者、重篤な冠硬化症または脳動脈硬化症のある患者(急激な利尿があらわれた場合、急激な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある)

 

重篤な腎障害のある患者(悪化させるおそれがある)

 

減塩療法時の患者(脱水症状や低ナトリウム血症などがあらわれやすくなる)

 

肝障害のある患者。(高カリウム血症が発現するおそれがある)

 

めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。

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ノルエピネフリンとの併用でこの薬剤の作用を減弱させるおそれがある。

 

ACE阻害剤、カルシウム拮抗薬、β遮断剤、利尿降圧薬との併用で本剤の降圧作用が増強するおそれがある。

 

乳酸ナトリウムとの併用でこの薬剤のアルカリ化作用を減弱することがある。

 

塩化アンモニウム、コレスチラミン(クエストラン)との併用で代謝性アシドーシスをきたすとの報告がある。

 

ジゴキシン、メチルジゴキシンとの併用でこれらの薬剤の作用を増強し、ジギタリス中毒を起こすおそれがある。

 

ジギトキシンとの併用でジギトキシンの作用の増強または減弱するおそれがある。

 

カリウム製剤(塩化カリウム、グルコン酸カリウム、アスパラギン酸カリウムなど)、ACE阻害剤(カプトプリル、エナラプリル、リシノプリルなど)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、バルサルタンなど)、アレスキレン(ラジレス)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン、カンレノ酸カリウム)、シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、ドロスピレノン(ヤーズ)との併用で高カリウム血症を誘発することがある。

 

炭酸リチウムとの併用でリチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒が増強される。

 

非ステロイド系消炎鎮痛剤(インドメタシンなど)との併用で利尿降圧作用が減弱したり、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用(立ちくらみ、めまい、血栓塞栓症、脳梗塞、高カリウム血症など)が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊娠または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

 

授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。(母乳中へ移行することが報告されている)

 

小児などに対する安全性は確立されていない。

 

薬としての効果

 

アルダクトンAは体の水分を増やし血圧を上げるアルドステロンを抑制することで降圧作用を示す抗アルドステロン性利尿薬です。

 

カリウム保持性のため低カリウム血症は起こりにくいですが、逆に高カリウム血症が起こりやすいです。

 

降圧作用は弱めで、他剤と併用されることがほとんどです。

 

副作用について

 

主な副作用としては、女性化乳房、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化、発疹、じんましん、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、口渇、便秘、発熱、心悸亢進、肝斑等である。

 

その他では不整脈・胸痛、全身倦怠感、脱力感、尿量減少、むくみ、頭痛、粘膜のびらん、水ぶくれなどである。

 

重大な副作用

高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス

急性腎不全

ひどい皮膚症状

 

まとめ

 

アルダクトンAは体の水分を増やし血圧を上げるアルドステロンを抑制することで降圧作用を示す抗アルドステロン性利尿薬です。

 

カリウム保持性のため低カリウム血症は起こりにくいですが、逆に高カリウム血症が起こりやすいです。

 

降圧作用は弱めで、他剤と併用されることがほとんどです。

 

主な副作用としては、女性化乳房、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化、発疹、じんましん、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、口渇、便秘、発熱、心悸亢進、肝斑等です。

 

重い副作用はほとんどありませんが、まれに高カリウム血症や急性腎不全、ひどい皮膚障害が出たりするので念のため注意しておく必要があるようです。

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