生活習慣病の高血圧症の治療においてカルシウム拮抗薬は、心臓や体の血管を拡げて血流を良くすることで血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
高血圧症治療薬ヒポカとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
高血圧症治療薬ヒポカとは
日本では1992年9月より販売されている、血圧を下げるために使われるカルシウム拮抗薬の1つである「ヒポカ」。
ジェネリック医薬品が発売されていないので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができません。
ヒポカの成分名はバルニジピンです。
高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。
長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。
そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。
その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。
ヒポカはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
禁忌
妊婦または妊娠している可能性のある婦人
用法用量
高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症
通常、成人にはバルニジピンとして10~15mgを1日1回朝食後に経口投与する。ただし、1日5~10mgより投与を開始し、必要に応じて漸次増量する。
剤型
錠剤
ヒポカカプセル5mg 31.50円/1カプセル
ヒポカカプセル10mg 51.80円/1カプセル
ヒポカカプセル15mg 74.50円/1カプセル
使用上の注意
重篤な肝・腎機能障害のある患者(副作用の発現頻度が高くなるおそれがある)
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。
他の降圧剤(レセルピン、メチルドパ水和物、プラゾシン塩酸塩など)との併用で相互に血圧低下作用を増強することがある。
ジゴキシン(ジゴシン)との併用でジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。
フェニトイン(アレビアチン)との併用でフェニトインの作用を増強し、本剤の作用を減弱することがある。
リファンピシン(リファジン)との併用で本剤の作用が減弱されるおそれがある。
シメチジン(タガメット)との併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
サキナビル(インビラーゼ)、リトナビル(ノービア)、イトラコナゾール(イトリゾール)、エリスロマイシン(エリスロシン)、グレープフルーツジュースとの併用で本剤の作用が増強するおそれがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
ヒポカはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
副作用について
主な副作用としては、顔面潮紅(0.6%)、動悸(0.6%)、ほてり(0.6%)、頭痛(0.6%)、めまい(0.3%)等である。
その他では頭重、めまい、ふらつき、倦怠感、嘔気、浮腫、熱感、発疹、発赤、歯肉肥厚、GOT上昇、GPT上昇などである。
重大な副作用
アナフィラキシー様症状
過度の血圧低下
肝機能障害、黄疸
まとめ
ヒポカはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
主な副作用としては、顔面潮紅(0.6%)、動悸(0.6%)、ほてり(0.6%)、頭痛(0.6%)、めまい(0.3%)などです。
使い方によっては効きすぎることがあり、血圧が下がりすぎて、一過性の意識障害を起こすことがあります。
重い副作用はほとんどありませんが、まれに肝障害が報告されているので念のため注意しておく必要があるようです。