生活習慣病の高血圧症の治療においてカルシウム拮抗薬は、心臓や体の血管を拡げて血流を良くすることで血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
高血圧症治療薬ニバジールとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
高血圧症治療薬ニバジールとは
日本では1989年4月より販売されている、血圧を下げるために使われるカルシウム拮抗薬の1つである「ニバジール」。
ジェネリック医薬品が発売されているので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択ができます。
ニバジールの成分名はニルバジピンです。
高血圧の自覚症状はこれといったものがないようです。
長く続いた高血圧から合併してできた症状で結果的に知ることになることが多いようです。
そしてその発症は、生活習慣の乱れなどからいろんなことが原因となり起こりえます。
その原因には、塩分の摂りすぎなどによる心拍出量の増加(心臓が送り出す血液が増える)や循環血液量の増加(体の中を流れる血液が増える)や末梢血管の抵抗の増加(末梢の血管の流れが悪くなる)や脱水症状を起こしたり、食習慣の悪化などによる血液の粘調度の増加(血液の粘調度で流れにくくなる)または、食習慣の悪化による動脈の硬化や劣化の増加(血管の弾力性がなくなり流れが悪くなる)などがあります。
ニバジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
禁忌
頭蓋内出血で止血が完成していないと推定される患者(出血が促進する可能性がある)
脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者(頭蓋内圧が高まるおそれがある)
妊婦または妊娠している可能性のある婦人
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
本態性高血圧症
通常、成人にはニルバジピンとして2~4mgを1日2回経口投与する。
剤型
錠剤
ニバジール錠2mg 14.10円/1錠
ニバジール錠4mg 26.40円/1錠
使用上の注意
肝機能障害のある患者(副作用の発現頻度が高くなるおそれがある)
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には注意すること。
他の降圧剤(レセルピン、メチルドパ水和物、プラゾシン塩酸塩など)との併用で相互に血圧低下作用を増強することがある。
シメチジン(タガメット)との併用で本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
サキナビル(インビラーゼ)、リトナビル(ノービア)、イトラコナゾール(イトリゾール)、グレープフルーツジュースとの併用で本剤の作用が増強するおそれがある。
シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、タクロリムス(プログラフ)との併用で相互の薬剤の作用が増強することがある。
リファンピシン(リファジン)との併用で本剤の作用が減弱されるおそれがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)
小児などに対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
ニバジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
カルシウム拮抗薬の中では脳血流を改善する作用が強いのが特徴です。降圧作用や心臓に対する作用はひかえめです。
副作用について
主な副作用としては、顔面潮紅、ほてり、動悸、頭痛等である。
その他では頻脈、頭重、めまい、ふらつき、食欲不振、腹痛、悪心、浮腫、熱感、倦怠感、発疹、歯肉肥厚、GOT上昇、GPT上昇、Al-P上昇、クレアチニン上昇などである。
重大な副作用
肝機能障害
まとめ
ニバジールはカルシウムが細胞内に入るのを抑制し、血管を拡張させ血圧を下げることになります。
この系統は効き目がある方で、比較的安全性が高いと言われているので高血圧の第一選択とされています。
カルシウム拮抗薬の中では脳血流を改善する作用が強いのが特徴です。降圧作用や心臓に対する作用はひかえめです。
主な副作用としては、顔面潮紅、ほてり、動悸、頭痛などです。
重い副作用はほとんどありませんが、まれに肝障害が報告されているので念のため注意しておく必要があるようです。