春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬アレグラとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬アレグラとは
日本では2000年10月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬の1つである「アレグラ」。
タリオンと並んでよく処方される第2世代の抗ヒスタミン薬になります。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
また、市販薬でも同じ成分入りのものが発売されているようです。
アレグラの成分名はフェキソフェナジン塩酸塩である。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
アレグラは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、
12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
剤型
錠剤
アレグラ錠30mg 51.10円/1錠(2007年1月発売開始)
アレグラ錠60mg 64.90円/1錠
アレグラOD錠60mg 64.90円/1錠(2011年7月発売開始)
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始し、その時期が過ぎるまで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)との併用で本剤の作用が減弱されることがある。
エリスロマイシンとの併用で本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。
高齢者は腎臓機能が低下していることが多いので、腎臓からも排泄される本剤の投与には慎重に対応すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中へ移行することが報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児または幼児に対する安全性は確立されていない。(使用経験が少ない)
薬としての効果
アレグラは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
眠気という副作用を起こすことがほとんどない薬剤になります。
副作用について
主な副作用としては、眠気、腹痛、めまい、倦怠感などである。(再審査終了時)
その他の副作用としては、頭痛、疲労、不眠、神経過敏、嘔気、嘔吐、口渇、腹痛下痢、消化不良、そう痒、GOT・GPT上昇、などがあります。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー
肝機能障害、黄疸
無顆粒球症、白血球減少(0.2%)、好中球減少(0.1%未満)
まとめ
アレグラは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
眠気という副作用を起こすことがほとんどない薬剤になります。
主な副作用としては、眠気、腹痛、めまい、倦怠感などです。
重い副作用はめったに出ないですが、長期に服用する時は、念のため肝機能検査を受けておくほうがいいでしょう。