春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬キプレスとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬キプレスとは
日本では2001年8月より販売されている、抗アレルギー薬の1つである「キプレス」。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
同じ成分で別メーカーからシングレアというものが発売されています。
キプレスの成分名はモンテルカストである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
キプレスは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすロイコトリエンという化学物質を抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎(キプレス(シングレア)細粒とキプレス(シングレア)チュアブル錠5mgは気管支喘息のみ)
通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
剤型
錠剤
(キプレスチュアブル錠5mg 171.50円/1錠)
キプレス錠5mg 140.90円/1錠(2008年4月販売開始)
キプレス錠10mg 182.20円/1錠
キプレスOD錠10mg 182.20円/1錠(2015年12月販売開始)
(シングレアチュアブル錠5mg 173.40円/1)
シングレア錠5mg 140.30円/1錠(2008年4月販売開始)
シングレア錠10mg 184.80円/1錠
シングレアOD錠10mg 184.80円/1錠(2015年12月販売開始)
細粒剤
(キプレス細粒4mg 175.00円/1g(2007年10月販売開始))
(シングレア細粒4mg 176.50円/1g(2007年10月販売開始))
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始することもある。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
フェノバルビタール(フェノバール)などとの併用で本剤の作用が減弱する可能性がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
授乳中の婦人に投与する場合には慎重に投与すること。(動物実験で乳汁中への移行が報告されている)
小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬としての効果
キプレスは抗アレルギー薬で、アレルギーに関連するロイコトリエンという化学伝達物質を抑制して効果をあらわします。
抗ヒスタミン薬が苦手とする「鼻づまり」に対しても良い効果が期待できます。
抗ヒスタミン薬と併用することがあります。
持続的に作用するため、1日1回就寝前の服用で済みます。
副作用について
主な副作用としては、口渇(0.8%)、傾眠(0.8%)、胃不快感(0.5%)、頭痛((0.3%)、下痢(0.3%)、倦怠感(0.3%)、GPT上昇、白血球数増加、尿潜血などである。(臨床試験)
その他の副作用としては、発疹、そう痒、じんましん、情緒不安、不眠、幻覚、めまい、しびれ感、腹痛、嘔気、胸やけ、嘔吐、便秘、口内炎、GOT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇、関節痛、血尿、浮腫、尿たんぱく、動悸、頻尿、発熱、脱毛などがあります。
重大な副作用
アナフィラキシー
血管浮腫
劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸
ひどい皮膚症状
血小板減少
まとめ
キプレスは抗アレルギー薬で、アレルギーに関連するロイコトリエンという化学伝達物質を抑制して効果をあらわします。
抗ヒスタミン薬が苦手とする「鼻づまり」に対しても良い効果が期待できます。
抗ヒスタミン薬と併用することがあります。
持続的に作用するため、1日1回就寝前の服用で済みます。
主な副作用としては、口渇(0.8%)、傾眠(0.8%)、胃不快感(0.5%)、頭痛((0.3%)、下痢(0.3%)、倦怠感(0.3%)、GPT上昇、白血球数増加、尿潜血などです。
重い副作用はまずないですが、長期に服用する場合には、定期的に肝機能検査を受けておくほうがよいでしょう。