10月をむかえるあたりから、ノロウイルスによる食中毒が流行りだします。
この時期、旬のおいしい牡蠣などの二枚貝を食べたいんだけど、一番おいしい食べ方である”生”で食べられないのがくやしいですね。
また、気温が下がることによりノロウイルスの活動が活発になり、そのことにより、二次感染もいろんなところでよく起こるようになります。
そんなとき、かかってしまったら、どうしたらいいのか不安になりますよね。
ノロウイルス食中毒の特効薬はあるのか、その理由と、治療について紹介します。
Contents
ノロウイルス食中毒の特効薬はあるの
ノロウイルス食中毒の発症は前触れもなく突然やってきます。
突然の強烈な嘔吐により、トイレに駆け込む間もなくあたりにまき散らして、室内、身の回りを汚すことになります。
病院に行って診断してもらうとノロウイルスによる食中毒だと知らされることに・・・
こんな感じでノロウイルス食中毒とのご対面になることが多いです。
こういうことなので、吐いたものなどにいっぱい存在するノロウイルスがどんどんと患者を増やすことになります。
排泄物の処理をちゃんとしなければ、手などについたものや排泄物が乾燥して浮遊するウイルスが広範囲にばらまかれることになります。
18個でも感染するという感染力の強いウイルスなのでちゃんとしないと防ぎようがありません。
下痢嘔吐が激しいので、なんとか早く回復するために特効薬を期待しますよね。
しかし、インフルエンザウイルスなら症状を和らげることができる薬はありますが。
今のところは、ノロウイルスには感染した時に、直接効果のある薬はありません。
その理由とは
ノロウイルスの仲間(遺伝子型)は34以上存在していてワクチンの開発も難しいとされています。
どれに対するものなのかも特定できないでからね。
おまけにウイルス自身の人間の手による増殖もできないので、ワクチンを作る準備すらできません。
だから、いまだにワクチンは開発されていないのです。
(製薬会社がワクチン開発をすすめている最中ですので、近い将来ワクチンが出てくることを期待しましょう。)
そんなような状態なので、治療薬もまだ、手がかりすらもつかめていないのだと思います。
治療について
ノロウイルス食中毒の症状は、下痢や嘔吐などが頻繁なので水分やミネラルが失われる可能性が高く、治療の基本は、水分やミネラルの補給が主になります。
市販のスポーツドリンクはミネラルとか糖分が多すぎることもありますので、3倍程度に微温水で薄めて少しずつ飲むようにしてください。
最近は、ちょうどいい飲み物も市販されていますからそれをお使いになるのもいいかと思われます。
OS-1とかいう飲み物がドラッグストアなどで売られているのでご利用ください。
そして、対症療法の薬としては整腸剤を服用するのがよろしいかと、下痢症状を和らげてくれる可能性があります。
医療機関で処方されるビオフェルミンやラックビー、ミヤBMなどのようなものを使いましょう。
市販薬ではビオフェルミンS錠やテスミンBL錠などを選びます。
吐き気止めは、状況に応じて医師の判断を仰ぐほうがいいでしょう。
吐き気止めとしてはナウゼリンとか言う藥などがありますね(錠剤、こなぐすり、坐薬があります)
下痢止めの使用はウイルスの体外排出を遅らせるので、使用しないことが望ましいといわれていますが、下痢症状が長時間続くときには医師の指示に従ってください。
下痢止めとしてはロペミンやタンナルビンなどがありますね。
まとめ
ノロウイルスの特効薬はまだないということです。画期的な研究によりノロウイルスに効く薬がでることを期待したいです。
ただ、今は、ワクチン開発の方が早そうなので、ワクチンができて予防できるようになればありがたいですね。