生まれてからある年齢まではおむつをしてますが、ある程度の年齢になるとおしっこのコントロールができるようになります。
なかには心理的な要因などでコントロールがままならないお子さんもいますね。
おねしょなどを改善するお薬もありますから、場合によってはお医者さんに相談するのもいいかもしれません。
遺尿症治療薬プロ・バンサインとは、薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
遺尿症治療薬プロ・バンサインとは
日本では2009年1月に販売が開始されている遺尿症や夜尿症を改善する薬の1つである「プロ・バンサイン」。
ジェネリック医薬品は発売されていませんので、薬剤費は安くすることはできません。
(もともと安いお薬なので、ジェネリック医薬品になってもかわりません)
プロ・バンサインの成分名はプロパンテリン臭化物である。
不随意(意識していない)に尿をもらすことを遺尿といいます。
排尿コントロールができる年齢が4歳以上であることから、4歳以上の遺尿が病的であるとされています。
遺尿症はおもらしを無意識に頻繁に起こす状態のことである。
遺尿症には、昼間の覚醒時にみられる遺尿を昼間遺尿症と、夜間の眠ったときにみられる夜間遺尿症があり、後者のことを夜尿症と呼びます。
尿をもらす原因が器質的な異常によるものは尿失禁で高齢者でよく起こるものです。
遺尿は神経系が機能し膀胱と脳の連携がうまくとれないとか、年齢相応の膀胱の大きさがない場合とかに起こります。
プロ・バンサインは抗コリン作用により膀胱の不随意(無意識)な運動を抑え、尿漏れを防ぎます。
禁忌
1)緑内障のある患者(緑内障が悪化するおそれがある)
2)前立腺肥大による排尿障害のある患者(症状が悪化するおそれがある)
3)重篤な心疾患のある患者(心悸亢進を起こすおそれがある)
4)麻痺性イレウスのある患者(症状が悪化するおそれがある)
用法用量
夜尿症または遺尿症
通常、成人には1回1錠(プロパンテリン臭化物として15mg)を1日3~4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
眼の調節障害、眠気を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
剤型は
錠剤
プロ・バンサイン錠15mg 10.3円/1錠
慎重投与
前立腺肥大の患者(排尿障害を起こすおそれがある)
甲状腺機能亢進症、うっ血性心不全、不整脈のある患者(心悸亢進を起こすおそれがある)
潰瘍性大腸炎のある患者(中毒性巨大結腸を起こすおそれがある)
高温環境にある患者(発汗抑制により、急激に体温が上昇するおそれがある)
トリプタノール(アミトリプチリン)・トフラニール(イミプラミン)など(三環系抗うつ剤)、フェノチアジン系(プロクロルペラジン(ノバミン)、クロルプロマジン(ウインタミン、コントミン)、ジエチルペラジンなど)との併用で本剤の抗コリン作用が増強されることがある。
モノアミン酸化酵素阻害剤(エフピー(セレギリン))との併用で本剤の作用が増強されることがある。
ジゴキシン(ジゴシン)、メチルジゴキシン(ラニラピッド)との併用でこれらの薬剤の作用を増強するおそれがある。
高齢者では、副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。(使用経験がない)
未熟児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬としての効果
プロ・バンサインは古くからある抗コリン性鎮痙剤で膀胱における抗コリン作用により、尿漏れを防ぎます。
副作用について
主な副作用としては、排尿障害、眼の調節障害、口渇、便秘である。
その他では頭痛・頭重、めまい、眠気、不眠、腹部膨満・不快感、胸やけ、胸内苦悶、心悸亢進、発疹、倦怠感、顔面潮紅、ほてり、嗄声(しわがれ声)などがあります。
まとめ
プロ・バンサインは古くからある抗コリン性鎮痙剤で膀胱における抗コリン作用により、尿漏れを防ぎます。
主な副作用は排尿障害、眼の調節障害、口渇、便秘です。
プロ・バンサインはジェネリック医薬品はがありませんが、薬価が安いので必要性はなさそうです。