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ファブリー病

ファブリー病治療薬ファブラザイムとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

ファブリー病の治療において処方されることのあるファブラザイム。

 

ファブリー病治療薬としては酵素補充療法の1つのものになります。

 

また、点滴静注製剤という注射剤のため、投与による悪寒・発熱などのアレルギー反応がでるなど患者への負担が多いことがあります。

 

ファブリー病治療薬ファブラザイムとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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ファブリー病治療薬ファブラザイムとは

 

日本では2004年4月より販売されている、ライソゾーム病に分類される疾患の1つであるファブリー病を改善する薬の1つである「ファブラザイム」。

 

ジェネリック医薬品は発売されているので(2018年11月28日発売)、薬の負担を減らすためジェネリック医薬品の選択ができます。

 

ファブラザイムの成分名はアガルシダーゼ ベータである。

 

 

ファブリー病は特定難病に指定されている「ライソゾーム病」の1つになります。

 

ライソゾーム病とは、細胞内にある小器官のライソゾームにおいて様々な酵素が欠損あるいは活性が低下することにより、不具合が発生する一連の先天的な代謝異常疾患の総称である。

 

ファブリー病は加水分解酵素のひとつである「α-ガラクトシダーゼ(α-GAL)」という酵素の遺伝的欠損や活性の低下により起こります。

 

この酵素が作れなかったり、活性が低かったりするとGL-3やGL-2などのスフィンゴ糖脂質が代謝されずに血管内皮細胞、平滑筋細胞、神経節細胞などに蓄積して、四肢痛、低汗症、腎不全、心肥大などの症状をもたらします。

 

発症率に人種差はなく約10~40万人に1人との報告があります。

 

従来のファブリー病の治療は対症療法が主で、四肢痛にはカルバマゼピン(テグレトール)などが用いられていましたが、

 

酵素補充療法が導入されて有効性の向上がもたらされました。

 

ファブラザイムは不足している酵素を補充することで、ファブリー病の改善をはかります。

 

 

 

警告

本剤投与により重篤なアナフィラキシーが発現する可能性があるので、緊急時に十分な対応ができる準備をしたうえで投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと、

また、薬剤投与中または投与後24時間以内にあらわれた有害事象には、本剤の投与を中止して、適切な処置を施すこと。

 

 

 

禁忌

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本剤の成分またはα-ガラクトシダーゼ製剤に対するアナフィラキシーショックの既往歴のある患者

 

 

 

用法用量

ファブリー病(確定診断された場合のみ)

 

通常、アガルシダーゼ ベータ(遺伝子組み換え)として、1回体重1kgあたり1mgを隔週、点滴静注する。

 

初回投与速度は0.25mg/分(15mg/時)以下とする、患者の忍容性が充分に確認されれば、0.5mg/分までなら徐々に速めてもよい。

 

35mg製剤は日局注射用水7.2mlで、5mg製剤は1.1mlでそれぞれ溶解し、アガシルダーゼ ベータ(遺伝子組み換え)として5mg/mlの溶液とする。

ついで、患者の体重あたりで換算した必要量を採取して、日局生理食塩液で希釈して500mlとする。

 

他剤との混注はしないこと。

 

剤型

注射剤

ファブラザイム点滴静注用5mg      129964円/瓶

ファブラザイム点滴静注用35mg      726768円/瓶

 

 

 

慎重投与

本剤の成分またはα-ガラクトシダーゼ製剤に対する過敏症の既往歴のある患者(IgG抗体検査を行うことが望ましい)

 

アナフィラキシーが発現すれば、投与速度を下げるか、一旦投与を中止し適切な薬剤治療や緊急処置を行うこと。

 

高齢者などでは、一般的に生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

 

妊婦または妊娠している可能性のある患者には、治療の有益性が危険性を上回ると判断されるばあいのみに投与すること。

 

授乳中の患者には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。

 

小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験は少ない)

 

薬としての効果

 

さまざまな細胞にてGL-3の有意な減少は確認されている。

 

臨床症状では改善効果が認められているが、確立されていない。

 

副作用について

 

主な副作用は、悪寒、発熱、倦怠感、呼吸困難、鼻炎、高血圧、頭痛、発疹、である。

 

その他の副作用には、大腸がん、徐脈、動悸、胸痛、結腸ポリープ、びらん性胃炎、腹痛、嘔吐、悪心、かゆみ、浮腫、血圧低下、血中尿素増加、体温低下、白血球数減少、筋肉痛、背部痛、咳嗽、喘鳴、潮紅、などである。

 

重大な副作用

Infusion associated reaction(IAR;本剤投与当日に発現する反応)・・・重篤なアナフィラキシーが発現することがある。

 

まとめ

 

さまざまな細胞にてGL-3の有意な減少は確認されている。

 

臨床症状では改善効果が認められているが、確立されていない。

 

主な副作用は、悪寒、発熱、倦怠感、呼吸困難、鼻炎、高血圧、頭痛、発疹、である。

 

重い副作用では、投与当日に重篤なアナフィラキシー反応があらわれることがあるので、投与速度を下げるか、一旦投与を中止し適切な薬剤治療や緊急処置を行うこと。

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