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糖尿病

糖尿病性神経障害の薬剤キネダックとは薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

生活習慣病の糖尿病を治療していると、痛みやしびれを伴うことがあります。

 

まずは、糖尿病の進行を抑えることが大事ですが、その痛みやしびれにもお薬を使うことがあります。

 

糖尿病性神経障害の薬剤キネダックとは薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

糖尿病性神経障害の薬剤キネダックとは

 

日本では2006年1月より販売されている、糖尿病の神経障害を改善する薬剤であるキネダック。

 

ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品の選択が可能です。

 

キネダックの成分名はエパレルスタットである。

 

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの量が不足したり作用が弱まったりして血液中の糖分「血糖」が上がってしまう病気です。

 

そして高血糖の状態が続くと糖尿病性神経障害が起こるようになります。

 

なぜ、そのようなことが起こるのかははっきりしていないのですが。

 

1つの説として、「ソルビトール」物質が神経細胞にたまるので、神経線維に異常が生じたりして、感覚が鈍ったり、麻痺が起こったりするといわれています。

 

他には、血流の問題などを原因とする説などが考えられていますが、いまだにはっきりとした見解が得られていません。

 

糖尿病性の神経障害を改善するために、「ソルビトール」説を採用し、神経にソルビトールがたまらないようにするために、使われている薬があります。

 

それはキネダックという薬剤です。

 

キネダックはアルドース還元酵素阻害剤で、神経内でソルビトールを作りだしているのがアルドース還元酵素であることから用いられています。

 

 

 

用法用量

糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状(しびれ感、疼痛)、振動覚異常、心拍変動異常の改善

(ヘモグロビンA1Cなどが高値を示す場合)

通常成人では、エパレルスタットとして1回50mgを1日3回毎食前に経口投与する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

 

剤型

錠剤

キネダック錠50mg   87.30円/1錠

 

 

 

使用上の注意

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糖尿病としての治療として、食事療法・運動療法・薬物療法を十分に行ったうえでもなお、ヘモグロビンA1cなどが高い値を示す場合に適用を考慮すること。

 

ヘモグロビンA1c(NGSP値)7.0%以上(JDS値6.6%以上)を目安に適用を考慮する。

 

器質的な変化からもたらされる神経障害には効果が確立されていない。

 

投与中は経過観察を十分に行い、12週間投与しても効果が認められない場合には、他の適切な治療を考えること。

 

本剤投与により尿が黄褐色または赤色を呈することがある。そのためビリルビン及びケトン体の検査に影響することがある。

 

妊婦または妊娠の可能性がある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用を検討すること。

 

本剤投与中は授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中への移行が報告されている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない。

 

薬としての効果

 

糖尿病性神経障害には、キネダックはよく用いられています。ただ、ヘモグロビンA1cなどが高値を示す場合を選択して使う必要があります。

 

いろんなことが原因で神経障害が起こっていることがあり、すべての患者さんに効果があるわけではありません。

 

日本にだけある、ガラパゴス的なお薬になります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、GOT・GPTの上昇などの肝機能異常(0.4%)、腹痛(0.1%)、嘔気(0.1%)、倦怠感(0.07%)などである。(再審査期間終了時)

 

その他では、発疹、そう痒、紅斑、水疱、γ-GTPの上昇、ビリルビン上昇、嘔吐、下痢、食欲不振、腹部膨満感、便秘、BUN上昇、クレアチニン上昇、貧血、白血球減少、めまい、頭痛、こわばり、脱力感、四肢疼痛、胸部不快感、動悸、浮腫、ほてりなどがあります。

 

重大な副作用

血小板減少

劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全

 

まとめ

 

糖尿病性神経障害には、キネダックはよく用いられています。ヘモグロビンA1cなどが高値を示す場合を選択して使う必要があります。

 

いろんなことが原因で神経障害が起こっていることがあり、すべての患者さんに効果があるわけではありません。

 

日本にだけある、ガラパゴス的なお薬になります。

 

主な副作用としてはGOT・GPTの上昇などの肝機能異常(0.4%)、腹痛(0.1%)、嘔気(0.1%)、倦怠感(0.07%)などであり。(再審査期間終了時)

 

他にはこれといって副作用がありません。

 

胃腸症状と肝機能には注意しておいた方が良いようです。

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