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手足口病の原因や症状と 治療薬はあるのか 注意すべき点について

投稿日:2017年8月23日 更新日:

 

 



手足口病は、

夏風邪の中で比較的軽症なので学校保健安全法の第三種からはずれました。

だからと言って、侮ることはしないようにしましょう。

感染したウイルスの種類によっては重症化することもあり得ますから。

手足口病の原因や症状、治療薬はあるのかとか、注意すべき点について紹介します。

(厚生労働省などの情報によります)

 

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手足口病の原因や症状

原因

手足口病は、主に夏に流行し(7月下旬が流行のピークですが、春や秋にもあります)、患者さんの約90%は5歳以下の乳幼児なのです。

原因ウイルスは主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71、が多く、まれにコクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。

ちょっと詳しく言えば、ピコルナウイルス科のエンテロウイルス属のコクサッキーウイルス、エンテロウイルスなのであります。

ややこしいね、またコクサッキーウイルスにはA群とB群があります、要は分類です。A6、A16なんていうのも分類です、エンテロウイルスの71も分類です。

そして雑学ですが、コクサッキーウイルスのコクサッキーという名は1940年代にニューヨークのコクサッキーという町で発見されたのでついている。

感染経路は飛沫感染・接触感染・糞口感染とされています。施設などで手足口病が発生した場合は、乳幼児の特性から集団発生しやすいです、(衛生観念がないですからね)一度かかれば、免疫ができますが、原因ウイルスがたくさんあるため、別のウイルスで感染することがあります。

 

症状

感染後、3~5日で水泡性の発疹(2-3mm)がでてきます。

主に手・足の皮膚、口腔内に水泡ができますが、全身に広がるようなかんじではなく、あちこちにポツポツです。

手足口病という命名だからそこだけと思いがちですが、お尻とか顔にもできますから。

口内炎になれば、のどの痛みがでることもあり、水分や食事の摂取がままならなくなるので注意しましょう。

発熱はでないこともあります(約1/3で発熱)、仮に出ても、あまり高くならないようです、高熱が続くことはまれです。

そしてほとんどが数日で知らぬ間に治ってしまいます。

でも、まれに、髄膜炎・小脳失調症・脳炎などの中枢性のものや、心筋症・神経原性肺水腫・急性弛緩性麻痺などの症状が出て重症化する場合があります。

(特にエンテロウイルス71の感染では中枢性の症状を引き起こす確率が高いことがわかっています)

いきなり発疹などを飛び越して重症になることもあるので油断なさらないようにしてください。

なお、最近、コクサッキーウイルスA6感染して症状がなくなってから1ヶ月以内に、一時的に手足の爪がはがれるという報告があるようです。

一時的ですので自然と治るようです。

 

治療薬はあるのか

特効薬はないです。人間の自然治癒力に頼ります。治りを助けるため対症療法の薬だけが処方されることはあります。

対症療法の薬ですが,熱や痛みがあればカロナールなどの解熱鎮痛剤を使うことが多いですね。

比較的に副作用が少ないとされていますから。

市販薬ではノーシンが同じ成分です。

水泡性の発疹ではかゆみをともなうので、かくことによる悪化を防ぐために抗ヒスタミン剤が処方されます。

(飲み薬では副作用で眠気や口の渇きが出るので注意してくださいね)

飲み薬でよく目にするのはポララミン、ペリアクチン、ゼスラン、ニポラジン、ザイザル、

塗り薬ではレスタミンコーワクリームやベナパスタ軟膏などですね。

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塗り薬では、まれに、非ステロイド性抗炎症剤のスタデルムクリームなどが使われることがあります(炎症や痛みを抑える効果が期待できます)。

口内炎の場合は、かゆみや痛みがあるようですが、軽い場合はイソジンなどのうがい薬とか、やや重い場合は口内炎治療薬が処方されます。

口内炎治療薬には飲み薬ではトランサミン(トラネキサム酸)ですが、塗り薬(ケナログなど)やパッチ剤(口内に貼る薬)としては弱い目のステロイドのものが処方されます(この場合は局所に限定的だからOkとされているようです、ひどいときに早く症状をとるために)。

解熱鎮痛薬や抗ヒスタミン薬、口内炎の薬などは市販薬でもあります、それぞれ購入されるところで置いてあるものはいろいろあるでしょうから、そこで薬剤師さんに相談してください。

まあ、手足口病であることを確認したり重症化に対応する意味でも医療機関を受診することをおすすめしますが。

 

注意すべき点について

感染しても症状がでずに、原因ウイルスを排泄している場合があります。

感染して症状が落ち着いてきて見かけ上治っている場合でも、比較的長い期間(3週間以上)、便などからウイルスが排泄されることがあります。

ですので、誰がウイルスを排泄しているのかは特定しずらいです。

なので、流行っている情報が出ていないときから、しっかりとした手洗いやうがいをすることが重要です。

ただ、手足口病は、発病しても、軽い症状で治ってしまうことがほとんどですので、それほど神経質になる必要はないです。

誰もが子供のときにかかって免疫をつけてきた病気です。重症化のサインに気を付けておくだけでいいです。

 

基本的に、軽い病気ですが、重症化のサインとしては、

高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭痛がある、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速く息苦しそう、のどの痛みが原因で水分がとれずにおしっこが出ない、ぐったりしてるなどの症状がみられれば、すぐに医療機関の受診をしましょう。

そのためにも、観察は怠らないようにしてください。

 

のどの痛みが原因で、水分補給がままならなくなったり、食欲が減退することもあるので、水分をこまめにとるようにしたり、やわらかいものなどを食べさせるなど工夫してのりきってください。

 

感染対策としては、手洗いをしっかりすること、排泄物の処理を適切に行うことです。

 

手洗いは流水とせっけんで充分に行ってください。タオルは共用を避けてください。

ただ、お子さんの中には、いろんなものを触った手で、顔を触ったり、耳をつねったりとか、いろんな癖をもっている場合があって、手は洗ったけど、別のところにウイルスがついていたりして、癖なので洗った後もそこを触って手にウイルスをつけちゃうとかもあるようですので、できれば癖の是正とかをされる方がいいときがあります。

 

排泄物の処理

排泄物は、ゴム手袋をして、できればマスク、ゴーグルを着用し、ペーパータオルなどで、外側から内側へと周囲に拡大させないように拭きとります。拭きとったものはビニール袋を二重にして入れ密封して破棄します。

排泄物の付着した所は塩素系消毒剤200ppm程度(キッチンハイターなどを約200倍に薄めて使用)で消毒します。

消毒液は噴霧で使用しないようにします。(病原体が舞い上がることを防ぐため)

処理後、作業をした人はせっけんを使って流水で必ず手を洗うようにします。

200倍に薄める目安は:1Lのペットボトルに水を入れ(1L)そのキャップ1杯(約4ml)のキッチンハイターを入れる。

キッチンハイターでなくとも塩素濃度5~6%の漂白剤であればOK。

 

三大夏風邪の中で出席停止という対応がない可能性が一番高い病気ですが、状況によっては施設により対応がされることもあるかもしれません。

それぞれの施設に問い合わせされることを推奨します。

 

まとめ

比較的軽症な手足口病ですが、大流行をする場合もあります。適切な対応で感染を拡げないようにして、

流行が過ぎ去ることを待つことが大事です。

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