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夏風邪

夏風邪とはどんなもの 治療薬などについてと 予防のために必要なこと

投稿日:2017年8月22日 更新日:

 

 


5月に入ると梅雨が近づき、じめじめとした季節がはじまります。

この時期ぐらいから夏風邪が流行るようになり10月くらいまで続きますが。

冬の風邪とは一味違うように感じませんか。

それは原因となるウイルスの違いからきているものだと思います。

種類が違うんですね。

お子さんのいる家庭ではお子さんが園や学校でうつされてくることも

多く、どうしたらいいか困ることも多いかと思います。

夏風邪やその治療薬についてや予防のために必要なことなどを紹介します。

 

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Contents

夏風邪とはどんなもの

 

夏風邪は高温多湿を好むウイルスにより起こされる感染症です。

患者さんの約90%が5歳以下の乳幼児になり、

エンテロウイルスとアデノウイルスが主な原因ウイルスになります。

エンテロウイルスの中にコクサッキーウイルスやエコーウイルスなどががあります。

コクサッキーウイルスやエコーウイルスの中にもいろんな種類があり

夏風邪にかかわるものはその中の一部のものになります。

アデノウイルスもそうですね、一部がプール熱などの原因ウイルスになるのですが、

一部は普通の冬風邪の原因にもなります。

エンテロウイルスのエンテロは腸という意味で主に腸管で増殖します

アデノウイルスのアデノはもともと腺という意味ですが、アデノイド(のどの扁桃腺が肥大したもの)と深い関係があると考えられたことで命名されたようです、主に扁桃腺やリンパ節で増殖します。

夏風邪の症状の特徴は発熱とのどの痛みが主になります。

 

夏風邪の治療薬は

 

夏風邪の原因はウイルスです。それらのウイルスに効果的なお薬はまだないので。

実際に医療機関で処方されるお薬は、出ている症状に対して処方される対症療法のお薬となります。

それぞれの個々の症状を和らげるお薬です。

症状を和らげることで安静にできたり、睡眠をできるだけとれるようにして、身体の治癒力を助けるために処方されます。

基本的には安静にして回復を待つことになります。

 

熱が出ていれば解熱剤、痛みがあれば鎮痛剤、のどが腫れていれば腫れを和らげるお薬などのように処方されます。

主に子供さんが多いことから鎮痛剤や解熱剤ではカロナールとかコカール、アルピニー、アンヒバ、アセトアミノフェンなどの名称を

目にすることが多いと思います。

この5つは同じもので、カロナールとコカール、アルピニー、アンヒバというのはこの薬を作っている会社が付けている商品名でアセトアミノフェンというのは一般名と呼ばれる薬の成分の名前になります。

アセトアミノフェンは比較的に安全とされていて、使える用量の幅も広いため、好んで使われるようです。

手足口病などでは発疹や口内炎ができますので、

発疹ができるとかゆみをともない、かいてしまうとひどくなることがあるため、炎症を抑えるお薬が処方されることがあります。

ただ、ステロイド剤は効果は強いのですが、感染症を悪化させる(ウイルスが増殖しやすくなる)ことになるため処方されません。

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この場合は抗ヒスタミン剤が処方されます。

飲み薬ではポララミン、ペリアクチン、ゼスラン、ニポラジン、ザイザル、などがあります。

塗り薬ではレスタミンコーワクリームやベナパスタ軟膏が多いようです。

まれに、非ステロイド性抗炎症剤のスタデルムクリームなどを使う場合もあるようです。この場合は炎症や痛みなどを抑える効果が期待できます。

 

口内炎の場合は、発疹よりかゆみが強く、痛みをともなうこともあります。食欲不振や水分摂取量の低下が起こりやすく

早めに治療したい症状と言えますね。軽い場合はイソジンなどのうがい薬とか、やや重い場合は口内炎治療薬が処方されます。

口内炎治療薬には飲み薬ではトランサミン(トラネキサム酸)ですが、塗り薬やパッチ剤(口内に貼る薬)としては弱い目のステロイドを使っています。(この場合は局所に限定的に弱めのものでOKとされているようです、ひどいときは早く症状をとりたいですから)

 

夏風邪予防に必要なこと

 

ワクチンや効果的な治療薬がないことから、

誰もが手洗いやうがいをきっちりすることは大切ですが。

主な患者が子供さんであることで、お子さんの感染予防を特に考えたいですね。

お子さんがどこかでうつされて持って帰ってくることが多いと思います。

なので日ごろから(特に夏が近づくと)手洗いの習慣をつけるようにしましょう。

1人で外出しても(幼稚園など)きちんとできるようにしっかり教えておいてあげてくださいね。

また、指をなめる、爪をかむ、目をこする、鼻をほじるなどお子さんにありがちな癖もなるべくしないよう教えることも大切になります。

 

プール熱などではプールの水や感染している他のお子さんに触れることでもうつることがありますから(感染力が強い)プールから出たときに目を良く洗ったり、タオルなどを共有して使わないなど注意する必要があります。

(この辺は学校では先生が注意を払ってくれていると思いますが)

もし誰かが感染したら大人も含めて二次感染に注意しましょう。

感染した人が見かけ上治った場合でも2~8週間、便からウイルスが排出されています。

子供も大人もトイレのあとにちゃんと手洗いをするのはもちろん、大人はおむつ交換のときもしっかりと洗うようにしてください。

手洗いについては、指と指との間とか爪と皮膚の間をちゃんと洗うようにしたいです。

爪をいつもちゃんと切っておくということも大事かもしれませんね。

そして、感染してから潜伏期間もあることですし、できるだけ早く気づくことも大事でしょう。

日ごろからお子さんの様子を観察しておくといいでしょう。

手足口病のように手のひらのや足の裏に発疹がでる病気は多くありません。

その発疹のでかたも特徴があり、あちこちぱらぱらという感じで、手足口だけでなく

お尻や顔にもでます。

ヘルパンギーナは、ちょっと前まで元気だった子供が突然高熱を出すようなことがあります。

プール熱(咽頭結膜熱)は目ヤニや目の充血が特徴です。

発見の参考にしてください。

 

まとめ

夏の風邪はしつこくてなかなか治らないこともあれば、知らぬ間にかかって治ってしまうこともあります。

そのときどきで対応は分かれるのですが。

要は、日ごろからの予防に注力するようにしてくださいね、手洗いの励行、お子さんの教育などやれることはやっておきましょう。

かかってしまえば、状況に応じて、医療機関の受診など早めの対応をしましょう。

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