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痛風

痛風発作治療薬ニフランとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:

 

 

生活習慣病の痛風の治療において痛風発作である痛みがでたときに使用されるニフラン。

 

痛風発作を応急的に抑えるには良い薬ですが、根本的に治す薬ではないので、発作が治まれば痛風の治療を考えねばなりません。

 

調剤薬局での調剤内容をみると、この薬剤は、時々処方を見るこがあります。

 

痛風発作治療薬ニフランとは 薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

痛風治療薬ニフランとは

 

日本では1988年9月より販売されている、痛風発作を治療するために使われる薬である「ニフラン」。

 

この薬剤自体が安いお薬ですがジェネリック医薬品が発売されていますので、少しは薬剤費を抑えることができます。

 

ニフランの成分名はプラノプロフェンです。

 

痛風は血液中の尿酸濃度が上昇し、それが結晶となって析出することで激しい痛みを生じる疾患となります。

 

痛風が起きる前には、血液の尿酸値が高い状態が続くことになり、この状態のことを高尿酸血症と呼びます。

 

この状態を放置していると、何らかの引き金により、足の親指のつけ根などの関節が炎症を起こし赤くはれて痛みだすことになります。

 

この痛みは痛烈で、”風に吹かれても痛い”ほどなので”痛風”と呼ばれています。

 

このような発作はそれほど長くは続かないのですが、高尿酸血症を改善しない限りは、また同じような症状に悩まされることになります。

 

そして、再発を繰り返していると、いろんな部位に腫れが起きるようになったり、腎臓にも悪影響を及ぼしたり、尿酸結石ができたりしてきます。

 

最終的には重症の慢性痛風になる可能性がありますので、高尿酸血症を放置することは危険とされています。

 

痛風にかかるのは20歳以降の男性が多いようです。

 

ストレスにも深く関わっているので、マラソン選手などでは年齢に関係なく罹患している人が多いそうです。

 

血清尿酸値は遺伝と環境の両方の因子が関係しますから、それらの知識を持ったうえで対応する必要があります。

 

専門性の高い医師に相談の上、それぞれに応じた治療法を考えることが必要になります。

 

痛風発作が出たときは、まず発作を鎮めることが先決になります。

 

ニフランは、いろんな機序により痛みを鎮める作用を持っていますが、主なものとしては炎症や発熱などを引き起こすとされているプロスタグランジンの生合成を、その合成に関わっているシクロオキシゲナーゼを阻害することで抑制します。

 

 

 

禁忌

1)消化性潰瘍のある患者(悪化するおそれがある)

 

2)重篤な血液の異常のある患者(悪化するおそれがある)

 

3)重篤な肝障害のある患者(悪化するおそれがある)

 

4)重篤な腎障害のある患者(悪化するおそれがある)

 

5)重篤な心機能不全のある患者(悪化するおそれがある)

 

6)重篤な高血圧症の患者(悪化するおそれがある)

 

7)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

8)アスピリン喘息またはその既往歴のある患者(喘息発作が誘発されるおそれがある)

 

9)妊娠末期の婦人(胎児に悪影響が起こり得る)

 

 

 

用法用量

痛風発作における消炎、鎮痛、解熱(他にも適応あり)

痛風発作には、通常、成人にはプラノプロフェンとして1回150~225mgを1日3回、翌日から1回75mgを1日3回経口投与する。

 

胃腸障害の発現を少なくするために、空腹時の投与は避けることが望ましい。

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剤型

錠剤

ニフラン錠75mg 11.40円/1錠

 

本剤を投与中は副作用の有無を定期的な検査等を実施しながら注意深く観察すること。

 

 

 

慎重投与

消化性潰瘍の既往歴のある患者。

 

血液の異常またはその既往歴のある患者。

 

出血傾向のある患者。

 

肝障害またはその既往歴のある患者。

 

腎障害またはその既往歴がある患者。

 

心機能異常のある患者。

 

高血圧症の患者。

 

過敏症の既往歴のある患者。

 

気管支喘息の患者。(アスピリン喘息を誘発することがある)

 

全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、クーロン病の患者。(悪化するおそれがある)

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の投与が必要で、かつミソプロストールによる消化性潰瘍の治療が行われている患者。

 

ワーファリン(ワルファリンカリウム)、プラザキサ(ダビガトランエテキシラート)、プラビックス(クロピドグレル)等との併用で出血の危険性が増大するおそれがある。

 

スルホニル尿素系血糖降下剤(クロルプロパミド、トルブタミド、グリベンクラミド)との併用で血糖降下剤の作用が増強することがある。

 

炭酸リチウムとの併用でリチウムの血中濃度を上昇させることがある。

 

ACE阻害剤、A-Ⅱ受容体拮抗剤との併用で腎機能障害を引き起こす可能性がある。

 

降圧剤(β遮断剤、ACE阻害剤、A-Ⅱ受容体拮抗剤)との併用でそれらの降圧作用が低下することがある。

 

チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど)、ラシックス(フロセミド)との併用で利尿降圧作用が減弱することがある。

 

ニューキノロン系抗菌剤(エノキサシン等)との併用で痙攣発作が増強するおそれがある。

 

コルベット(イグラチモド)との併用で胃腸障害の発現率が増加するおそれがある。

 

高齢者では消化管の潰瘍、出血などの副作用の発現率が高いので、用量に注意して慎重に投与すること。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。

 

妊娠末期には投与しないこと。

 

小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)

 

薬としての効果

 

ニフランは、いろんな機序により痛みを鎮める作用を持っていますが、主な作用として炎症や発熱などを引き起こすとされているプロスタグランジンの生合成を、その合成に関わっているシクロオキシゲナーゼを阻害することで抑制します。

 

鎮痛薬としては、効果も良く、いろいろな痛みにも広く使われています。

 

比較的に副作用は少ない方です。

 

あくまで対症療法なので、痛みの発作が治まれば、痛風の根本的な治療が必要になります。

 

副作用について

 

主な副作用としては、胃痛(0.39%)、腹部不快感(0.26%)、下痢(0.26%)、発疹(0.28%)等である。

 

その他では食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、浮腫などがあります。

 

重大な副作用(まれですが)

ショック、アナフィラキシー様症状

喘息発作(アスピリン喘息)(0.1%未満)

ひどい皮膚症状

急性腎不全、ネフローゼ症候群

消化性潰瘍、胃腸出血

肝機能障害、黄疸

間質性肺炎、好酸球性肺炎

 

まとめ

 

生活習慣病でよくありがちな痛風発作の治療で、ニフランが使われることがあります。

 

鎮痛薬としては、効果も良く、いろいろな痛みにも広く使われています。

 

比較的に副作用は少ない方です。

 

あくまで一時的な対症療法なので、発作が治まってから時間が経過すると痛風の根本的な治療をする必要があります。

 

主な副作用は胃痛(0.39%)、腹部不快感(0.26%)、下痢(0.26%)、発疹(0.28%)等である。

まれですが胃潰瘍、喘息、肝障害、腎障害、血液障害などにも注意を払う必要があります。

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