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痛風

痛風のメカニズムとは ビールとウイスキーの違いは 食べ物はどうなの

投稿日:2017年12月19日 更新日:

 

 

生活習慣病である痛風は尿酸が体の中に溜まりすぎると起きる可能性が高くなります。

 

尿酸が増える原因はいろいろで、人によって何を改善したらいいのかが違ってくると思います。

 

状況に応じて、食事制限や薬物治療を考慮することになります。

 

痛風のメカニズムとは、ビールとウイスキーの違いは、食べ物はどうなのかについて紹介します。

 

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痛風のメカニズムとは

 

痛風は血液中の尿酸濃度が上昇し、それが結晶となって析出することで激しい痛みを生じる疾患となります。

 

痛風が起きる前には、血液の尿酸値が高い状態が続くことになり、この状態のことを高尿酸血症と呼びます。

 

通常、尿酸は体の新陳代謝によってつくりだされ、排泄との兼ね合いで一定の量が体内に保たれていますが、何らかの原因で過剰に体内に溜まるようになると高尿酸血症になるのです。

 

血清尿酸値の正常値は成人男性が4.0~6.5mg/dl、成人女性が3.0~5.0mg/dlであり、7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と呼ばれるようになり、8.5mg/dlを常に超えるようになると痛風発作が起きる危険性が高まります。

 

この高尿酸血症は、お酒を飲んだり食事をしたりすることの影響が約30%、体質的な面での尿中などへの尿酸排泄低下や尿酸産生過剰などの影響が約70%といわれていて、お酒や食事よりも、もともとの体質的なものを改善する方が効果的だとされています。

 

高尿酸血症は痛風の発作が出るまでは、検査をして尿酸値が高いと意識されなければ、何事もないかのように毎日が過ぎ去るだけですが。

 

この状態を放置していると、何らかの引き金により、足の親指のつけ根などの関節が炎症を起こし赤くはれて痛みだすことになります。

 

この痛みは痛烈で、”風に吹かれても痛い”ほどなので”痛風”と呼ばれています。

 

このような発作はそれほど長くは続かないのですが、高尿酸血症を改善しない限りは、また同じような症状に悩まされることになります。

 

そして、再発を繰り返していると、いろんな部位に腫れが起きるようになったり、腎臓にも悪影響を及ぼしたり、尿酸結石ができたりしてきます。

 

最終的には重症の慢性痛風になる可能性がありますので、高尿酸血症を放置することは危険とされています。

 

痛風にかかるのは20歳以降の男性が多いようです。だいたい30歳~60歳くらいの男性になります。70歳を超えると細胞の新陳代謝や免疫力の低下などの影響から痛風になる人は少なくなってきます。

 

ストレスにも深く関わっているので、マラソン選手などでは年齢に関係なく罹患している人が多いそうです。

 

血清尿酸値は遺伝と環境の両方の因子が関係しますから、それらの知識を持ったうえで対応する必要があります。

 

この痛風の治療には血液中の尿酸値を適正値に改善することが必要になります。

 

一度でも痛風発作(痛風関節炎)を起こしていれば、関節内に既に尿酸塩結晶が溜まっていることが考えられるため、この尿酸塩結晶を溶出させるためには、血清尿酸値を6.0mg/dl以下でコントロールすることが望ましいため、薬物治療を中心にする必要があります。

 

かたや痛風発作を起こしていない場合であれば、血清尿酸値が9未満の時は食事療法だけで痛風発作を抑制できる可能性があります。

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血清尿酸値が9を超える場合は、残念ながら食事療法と薬物療法どちらも検討する必要があるでしょう。

 

薬物治療での改善の仕方にはいろいろあり、尿酸排泄を促進して改善する方法、尿酸産生を抑制して改善する方法があります。

 

痛風を発症するメカニズムには体内に存在する白血球がかかわっています。

 

尿酸濃度が高いため、組織に尿酸結晶が付着します、それが何らか原因で剥がれ落ちると、体はその剥がれた尿酸結晶を異物とみなし、まずは白血球の好中球が貪食し分解しようと試みます。

 

ですが、尿酸結晶を分解できないため、その他の白血球などもかかわって、大量の炎症性のタンパク質を放出することになります。

 

この炎症性の物質(プロスタグランディン、ロイコトリエン、サイトカイン)が炎症を起こし激痛や腫れや発熱となり痛風発作としてあらわれます。

 

 

ビールとウイスキーの違いは

 

ビールは痛風の大敵であるとの認識を持たれている方が多いように思います、おそらくTVなどのCMの影響が大きいのだと思います。

しかし本当にそうでしょうか?

 

また、食物に含まれるプリン体の量に比べるとビールに含まれるプリン体の量は少ないので、痛風の原因ではないとの意見もあるようですが。

これも本当に正しいのでしょうか?

 

ビールは尿酸値の上昇を引き起こしやすいことは確かです、他のアルコールに比べても引き起こしやすいようです。

 

これは、ビールに含まれるプリン体の影響であると考えられています。

 

食物に含まれるプリン体の量に比べると、肉などの約1/4~1/5のようですからたいしたことないので、痛風の原因じゃないのかなと思ってしまいがちですが、飲み過ぎればあっという間に同じレベルになることになりますね。

 

ただ、ここが一番の注意点なのですが、アルコールは、それ自体が尿酸を産生し、かつ尿中への尿酸の排泄を阻害する働きがあるため、血清尿酸値を上昇させることが多くなるとの事実があります。

 

どんなお酒でも血清尿酸値が上昇するということです。

だから、お酒を飲みすぎると痛風発作が起こりやすいんですね。

 

ウイスキーや焼酎でも飲み過ぎれば痛風発作が起きる可能性がありますし、ワインでは痛風を起こしにくいとの報告がありますが、ワイン好きの痛風患者さんもたくさんいらっしゃいますので注意してくださいね。

 

食べ物はどうなのか

 

前にも書きましたように、高尿酸血症は、お酒を飲んだり食事をしたりすることの影響が約30%、体質的な面での尿中などへの尿酸排泄低下や尿酸産生過剰などの影響が約70%といわれているので、体質的な面での改善が中心にすべきなのがよくわかりますね。

 

仕事などでストレスをためすぎないようにしたり、薬物治療で体質改善をはかったりすることなどがメインになります。

 

もちろん、食事の影響がいくら数値的に少ないからといってなおざりにするのはいけないです。

 

食事療法も適切に行う必要があります。

 

ただ、その効果が30%くらいだということです。

 

体の健康のためには、プリン体の多い魚肉の内臓や干物を食べ過ぎず、栄養バランスの良い適切な量の食事を心がけるようにしたいですね。

 

まとめ

 

痛風は、尿酸が何らかの原因で過剰に体内に溜まるようになり高尿酸血症になることから起きる可能性があります。

 

ビールは他のアルコールに比べて痛風を引き起こしやすいのですが、どのアルコールも飲み過ぎると痛風を起こす可能性があります。

 

食べ物の影響度合いは、ほぼ30%程度ですが、できるだけプリン体の多いものは食べ過ぎず、栄養バランスの良い適切な量の食事を心がけるようにしましょう。

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