ニキビは誰もが経験する身近な皮膚の疾患です。
若いころに発症することが多いので「青春の象徴」と呼ばれることもあります。
年齢が上がるにつれ、自然となくなっていくために病気という認識があまりないのですが、医療機関でも治療ができます。
ニキビ治療薬エピデュオゲルとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
ニキビ治療薬エピデュオゲルとは
日本では2016年11月より販売されている、ニキビの時に使われる薬である「エピデュオゲル」。
この薬剤にはジェネリック医薬品が発売されていないので薬剤費を抑えることができません。
エピデュオゲルの一般名はアダパレン 過酸化ベンゾイル ゲルです。
にきびとは、おでこ、頬、口のまわり、下あご、背中や胸の中央など皮脂分泌量の多い皮膚に生じる発疹で、面皰(めんぽう)と呼ばれる毛穴に角質や皮脂がつまった皮疹のことをいいます。
にきびができる原因は諸説がありますが、詳細は解明されていない。
毛穴が男性ホルモンと細菌(皮膚常在菌:アクネ菌)と皮脂との相互作用で炎症を起こすという説が有力とされています。
治療は毛穴を広げることなどで皮脂などの排泄を促進したり、皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌したりします。
エピデュオゲルは皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌したり、毛穴の中にある角質を排出しやすくすることでニキビを改善することになります。
禁忌
1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(動物実験で有害事象が起こり得ることが示唆された)
用法用量
尋常性ざ瘡(にきび)
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
剤型
ゲル状軟膏
エピデュオゲル 159.6円/1g
夕方から就寝前に使用すること。
顔面のニキビにのみ使用すること。
アダパレンと過酸化ベンゾイルとの合剤であるので、それぞれの単剤での治療を優先させること。
治療開始3ヶ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止すること。漫然と使用しない。
本剤は、毛髪や着色・染色された布織物を漂泊、退色させるおそれがあるたっめ、毛髪や衣類等に付着しないように注意すること。
切り傷、擦り傷、湿疹のある皮膚には使わないこと。
過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は、本剤の使用を中止すること。
眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けること、眼に入った場合は直ちに水で洗い流すこと。
過度の紫外線にはさらさないようにすること。(日焼けランプなど)
使用中には皮膚剥脱(鱗屑・落屑)、紅斑、刺激感、腫脹などがあらわれることがある。観察を十分にして、必要に応じて休薬などの適切な処置をすること。
結節および嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
慎重投与
他の外用剤との併用の際には皮膚刺激感が増すおそれがあるので注意すること。
授乳中の婦人には使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には授乳を避けさせること。(動物実験でアダパレンの経口投与や静脈内で乳汁移行が報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または12歳未満の小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬としての効果
エピデュオゲルは最も新しいニキビのお薬です。(2017年12月時点)
ディフェリンゲル(アダパレン)とペピオゲル(過酸化ベンゾイル)の合剤です。
効果がある分、副作用もでやすいですから、それぞれの単剤が無効な時に使うようにしましょう。
皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌したり、毛穴の中にある角質を改善することでニキビを改善するお薬です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは炎症性のニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)の発生初期から維持期までの使用が推奨されています(推奨度B)。
副作用について
主な副作用は、皮膚刺激(8.0%)、皮膚疼痛(0.9%)、アレルギー性皮膚炎(0.6%)である。(薬品承認時)
その他の副作用は、紅斑、そう痒症、日光皮膚炎、皮膚びらん、皮膚剥脱、眼瞼炎、眼瞼浮腫、サンバーン、などがあります。
まとめ
エピデュオゲルは最も新しいニキビのお薬です。
ディフェリンゲル(アダパレン)とペピオゲル(過酸化ベンゾイル)の合剤です。
効果がある分、副作用もでやすいですから、それぞれの単剤が無効な時に使うようにしましょう。
皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌したり、毛穴の中にある角質を改善することでニキビを改善するお薬です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは炎症性のニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)の発生初期から維持期までの使用が推奨されています(推奨度B)。
主な副作用は、皮膚刺激(8.0%)、皮膚疼痛(0.9%)、アレルギー性皮膚炎(0.6%)です。
一時的なものでなくひどくなるようでしたら、医師に受診して相談してください。