ニキビは誰もが経験する身近な皮膚の疾患です。
若いころに発症することが多いので「青春の象徴」と呼ばれることもあります。
年齢が上がるにつれ、自然となくなっていくために病気という認識があまりないのですが、医療機関でも治療ができます。
ニキビ治療薬アクアチムクリームとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
ニキビ治療薬アクアチムクリームとは
日本では1993年9月より販売されている、ニキビの時に使われる薬である「アクアチムクリーム」。
この薬剤にはジェネリック医薬品が発売されているので薬剤費を抑えることができます。
アクアチムクリームの成分名はナジフロキサシンです。
にきびとは、おでこ、頬、口のまわり、下あご、背中や胸の中央など皮脂分泌量の多い皮膚に生じる発疹で、面皰(めんぽう)と呼ばれる
毛穴に角質や皮脂がつまった皮疹のことをいいます。
にきびができる原因は諸説がありますが、詳細は解明されていない。
毛穴が男性ホルモンと細菌(皮膚常在菌:アクネ菌)と皮脂との相互作用で炎症を起こすという説が有力とされています。
治療は毛穴を広げることなどで皮脂などの排泄を促進したり、皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌したりします。
アクアチムクリームは皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌して細菌による化膿性炎症をともなうニキビを改善することになります。
ざ瘡(化膿性炎症を伴う)に適用のあるアクアチムローションは1999年6月より追加販売されています。
禁忌
1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
用法用量
ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)(クリームには他にも適用あり)
1日2回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
剤型
クリーム剤
アクアチムクリーム1% 37.7円/1g
ローション剤
アクアチムローション1% 37.7円/1g
(このお薬には軟膏もありますが、適用にざ瘡がありません。)
4週間で効果が認められなければ使用を中止すること。炎症が治まれば継続使用しないこと。
耐性菌の発現に注意し、治療上必要な最小限にとどめること。
皮膚のみに使用し、眼科用として角膜、結膜には使用しないこと。誤って眼に入った場合はすぐに水で洗い流すこと。
慎重投与
キノロン系合成抗菌薬の経口剤で光線過敏症が報告されている。
妊婦中の投与に関する安全性は確立していない。(使用経験が少ない・・・クリーム、使用経験がない・・・ローション)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない・・・クリーム、使用経験がない・・・ローション)
薬としての効果
アクアチムクリームは皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌して細菌による化膿性炎症をともなうニキビを改善することになります。
抗菌作用はダラシンT(クリンダマイシン)より強い効果がありますが、ゼビアックスローションよりは弱いです。
用法はダラシンTと同じで1日2回となります。
クリームとローションともに、軽度から中等度の炎症を伴う赤ニキビによく使われます。
結節や嚢腫を伴う重症例では、内服の抗生物質と併用して使われることがあります。
副作用について
主な副作用は、そう痒感、刺激感、発赤、潮紅、丘疹、顔面の熱感、接触皮膚炎、皮膚乾燥、ほてり感である。(それぞれ1%未満)(薬品承認時)
まとめ
アクアチムクリームは皮脂の中で繁殖している雑菌やアクネ菌を殺菌して細菌による化膿性炎症をともなうニキビ(赤ニキビ)を改善することになります。
抗菌作用はダラシンT(クリンダマイシン)より強い効果がありますが、ゼビアックスローションよりは弱いです。
用法はダラシンTと同じで1日2回となります。
クリームとローションともに、軽度から中等度の炎症を伴う赤ニキビによく使われます。
結節や嚢腫を伴う重症例では、内服の抗生物質と併用して使われることがあります。
主な副作用は、そう痒感、刺激感、発赤、潮紅、丘疹、顔面の熱感、接触皮膚炎、皮膚乾燥、ほてり感である。(それぞれ1%未満)