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糖尿病

糖尿病用剤アピドラとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年2月24日 更新日:

 

 

生活習慣病の糖尿病の治療において処方されることのあるアピドラ。

 

インスリン製剤としては超速効性型のものになります。

 

糖尿病用剤アピドラとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

糖尿病用剤アピドラとは

 

日本では2009年6月より販売されている、インスリンアナログ製剤として効き目が素早く立ち上がるが持続作用がない超速効性型ものである「アピドラ」。

 

ジェネリック医薬品はまだ発売されていないので、薬の負担を減らそうとジェネリック医薬品の選択はできません。

 

アピドラの成分名はインスリン グルリジンである。

 

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの量が不足したり作用が弱まったりして血液中の糖分「血糖」が上がってしまう病気です。

 

血液中の糖分「血糖」は、膵臓から分泌されるインスリンで調節されています。

 

インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島にあるβ細胞でつくられています。

 

食事などで血糖値が上昇すると、膵臓のβ細胞が働いてインスリンを分泌します。

 

そのインスリンは全身の臓器にとどくと、血糖を取り込んでエネルギーとして利用したり、たくわえたり、タンパク質の合成や細胞の増殖を促進したりします。

 

このように取り込まれた血糖はインスリンによって速やかに処理され血液中に一定の濃度で保たれています。

 

そのインスリンの量が不足したり働きが悪くなったりすると血液中の血糖を一定に保てなくなり糖尿病になるのです。

 

そのインスリンをアナログとして皮下に投与することでインスリンの作用の強化につながり血糖値を下げることになるアピドラ、効果としては超速効性のもので持続性インスリン製剤と併用して使うことになります。

 

 

 

禁忌

本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

 

低血糖症状を呈している患者

 

 

 

用法用量

インスリン療法が適応となる糖尿病

本剤はする超速効型インスリンアナログ製剤です。

通常成人では1回2~20単位を毎食直前に皮下注射するが、中間型または持続型溶解インスリン製剤と併用することがある。

投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、中間型または持続型溶解インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日4~100単位である。

 

本剤は使用までの間は、凍結を避け、遮光して、2~8℃で保存すること。

 

使用開始後は冷蔵庫を避け、4週間以内に使用すること。

 

皮下に投与すること。(静脈内や筋肉内に投与しない)

 

食前15分以内に投与すること。

 

皮下注は、腹部、大腿部、上腕部、臀部などに行うこと。注射部位は毎回変更し、2~3cm離すこと。

 

注射針は毎回新しいものを使用すること。

 

注射針は適合したものを用いること。

 

剤型

注射剤

アピドラ注100単位/mL     390.00円/mLV

アピドラ注カート       1642.00円/1キット

アピドラ注ソロスター    2301.00円/1キット

 

糖尿病であることが確立している場合にのみ適用を考えること。

 

急を要する場合以外は、食事療法・運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

 

食事を摂取しなかったり、予定外の激しい運動をしたりすると低血糖を引き起こしやすいので注意すること。

 

インスリンの用量が不足すると、高血糖を起こすことがあるので注意すること。

 

本剤の作用の発現が速いので、食物の吸収の遅延が予測される患者や薬物療法中の患者への使用には注意すること。

 

急激な血糖コントロールになることがあるので、糖尿病網膜症や治療後神経障害などに注意を払うこと。

 

患者に対しては、低血糖症状およびその対処法について充分な説明を行うこと。

 

本剤の自己注射にあたっては、患者に投与法及び安全な器具の廃棄方法の指導を行うこと。

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慎重投与

手術、外傷、感染症などの患者

 

重篤な肝または腎機能障害の患者

 

脳下垂体機能不全または副腎機能不全の患者(低血糖症状があらわれることがある)

 

下痢、嘔吐などの胃腸障害

 

飢餓状態、不規則な食事摂取(低血糖症状があらわれることがある)

 

激しい筋肉運動をしている状態(低血糖症状があらわれることがある)

 

過度のアルコール摂取者(低血糖症状があらわれることがある)

 

高所作業、自動車の運転などの作業に従事している患者(低血糖になると事故につながるおそれがある)

 

自律神経障害の患者(胃内容排出の遅延がある場合、低血糖に注意する)

 

ピオグリタゾンとの併用で浮腫が多く報告されているので心不全についても注意すること。

 

アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用で低血糖が起こりやすいとの報告がある。

 

糖尿病用剤と併用する場合は血糖降下作用の増強による低血糖症状に注意すること

低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣など)

対象薬剤

スルホニルウレア剤(SU剤)、ビグアナイド製剤(メトホルミン塩酸塩など)、速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボースなど)、インスリン抵抗性改善薬(ピオグリタゾン、トログリタゾンなど)、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、GLP-1受容体作動薬、β-遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、アテノロール、ピンドロールなど)、MAO阻害剤、フィブラート系薬剤、ワルファリン(ワーファリン)、サリチル酸製剤(アスピリン、アスピリン・ダイアルミネート、など)、三環系抗うつ剤(ノルトリプチリン等)、シクロホスファミド、クロラムフェニコール、レセルピン、サルファ剤(スルファメトキサゾールなど)、ジベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物、タンパク同化ステロイド(メスタノロン)、ソマトスタチンアナログ製剤(オクトレオチド酢酸塩、ランレオチド酢酸塩)、ペンタミジンイセチオン酸塩、炭酸リチウム、クロニジンなど。

 

血糖降下作用を減弱する薬剤と併用する場合は血糖降下作用を減弱による高血糖症状に注意すること

高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭など)

対象薬剤

アドレナリン、副腎皮質ホルモン、ACTH(テトラコサクチド酢酸塩)、甲状腺ホルモン、卵胞ホルモン、利尿剤(チアジド系、クロルタリドン、フロセミドなど)、グルカゴン、成長ホルモン(ソマトロピン)、経口避妊薬、イソニアジド、濃グリセリン、ニコチン酸、フェニトイン、ダナゾール、ブセレリン酢酸塩、フェノチアジン誘導体など

 

高齢者では生理機能が低下していることが多いため、低血糖などの副作用が出やすいので慎重に投与すること。

 

妊娠中、周産期、授乳期などにはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、検査をしながら投与量を調整すること。通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する。

 

小児に対する投与については、成長及び活動性に応じてインスリンの需要量が変化するので、定期的に検査を行うなどして投与すること。

 

薬としての効果

 

アピドラはインスリンアナログ製剤として効き目が素早く立ち上がるが持続作用がない超速効性型もので持続性インスリン製剤と併用する。

 

インスリンの分泌が不十分な1型糖尿病において、インスリンを補うことで血糖調整を行います。

 

食事や運動量の加減で逐次調節をしなければなりません。

 

副作用について

 

主な副作用としては、重篤な低血糖(3.4%)、糖尿病性網膜症の顕在化または憎悪(2.3%)などである。(国内臨床試験)

 

その他では、注射部位の紅斑・発疹などがあります。

 

重大な副作用

低血糖

アナフィラキシーショック

 

まとめ

 

アピドラはインスリンアナログ製剤として効き目が素早く立ち上がるが持続作用がない超速効性型もので持続性インスリン製剤と併用する。

 

インスリンの分泌が不十分な1型糖尿病において、インスリンを補うことで血糖調整を行います。

 

食事や運動量の加減で逐次調節をしなければなりません。

 

主な副作用としては、重篤な低血糖(3.4%)、糖尿病性網膜症の顕在化または憎悪(2.3%)などで、

 

他にはこれといって副作用がありません。

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