春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬クラリチンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬クラリチンとは
日本では2002年9月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬の1つである「クラリチン」。
タリオンほどではないですが、比較的使われている第2世代の抗ヒスタミン薬となります。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
また、市販薬でも同じ成分が含まれるものが発売されているようです。
クラリチンの成分名はロラタジンである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
クラリチンは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制したり、ロイコトリエンなどの作用も抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはロラタジンとして1回10mgを1日1回、食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回10mgを1日1回、食後に経口投与する。
剤型
錠剤
クラリチン錠10mg 86.70円/1錠
クラリチンレディタブ錠10mg 86.70円/1錠(2004年11月発売開始)口腔内速溶錠
ドライシロップ剤
クラリチンドライシロップ1% 182.80円/1g(2008年1月発売開始)
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始し、その時期が過ぎるまで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
肝障害のある患者
腎障害のある患者
エリスロマイシン、シメチジン(タガメット)などとの併用でロラタジンの血漿中の濃度の上昇が認められるので、患者の状態を観察し対応すること。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が発現しやすいので本剤の投与には慎重に対応すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与を避けることが望ましい。
授乳中の婦人には、投与を避けることが望ましい。やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。(ヒト乳汁中へ移行することが報告されている)
3歳以上7歳未満の小児に対しては、ロラタジンドライシロップ1%を使用すること。
低出生体重児、新生児、乳児または3歳未満の幼児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
クラリチンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
他の第2世代の抗ヒスタミン薬に比べ、アレグラと同じように眠気という副作用を起こすことがほとんどない薬剤になります。
副作用について
主な副作用としては、眠気、などである。(再審査終了時)
その他の副作用としては、倦怠感、頭痛、めまい、腹痛、口渇、嘔気・嘔吐、発疹、GOT・GPT・γ-GTP・Al-p・ビリルビン値上昇、タンパク尿、BUN上昇、尿糖、白血球増多、好酸球増多、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、好中球増多、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、血小板減少、好塩基球増多などがあります。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー
てんかん
痙攣
肝機能障害、黄疸
まとめ
クラリチンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
他の第2世代の抗ヒスタミン薬に比べ、アレグラと同じように眠気という副作用を起こすことがほとんどない薬剤になります。
主な副作用としては、眠気、などです。
重い副作用はめったに出ないですが、長期に服用する時は、定期的に肝機能検査を受けておくほうがいいでしょう。
また、もともとてんかんのある人は、痙攣を起こす可能性がありえますから、念のため注意しておきましょう。