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インフルエンザ

インフルエンザ脳症とは どんな症状があるの 対応と注意点について

投稿日:2017年8月31日 更新日:

 

 

インフルエンザは高熱・頭痛・関節痛などを伴い発症します。

その後、安静にして治療すれば1週間ほどで症状が治まって治癒に向かいます。

ただ、それで治まらず長引いたりすると合併症のおそれがあります。

インフルエンザにかかってからの合併症の中にインフルエンザ脳症というのがあります。

インフルエンザ脳症にはどんな症状があるのか、対応とか注意点などについてを紹介します。

 

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インフルエンザ脳症とは

乳幼児(主に1~5歳)が発症することが多く、インフルエンザにかかって1~2日くらいで発症します。

ただ、1~5歳というのは熱性けいれんも起こしやすいのでそれとの鑑別(区別)に注意が必要です。

約80%が発熱後、数時間から1日以内に神経症状がみられ、1日足らずで重症化することもあります。

その重症化の程度によっては、呼吸が停止したり、血管がつまったり、多くの臓器がはたらかなくなったりして命を脅かすこともあります。

 

有効な治療法はなく、ただただ症状を和らげるよう努めるのみになります。

 

この疾患はウイルスに感染したことが引き金となった過剰な免疫反応で起こっていると考えられています。

サイトカインストームと呼ばれているものがこれにあたります。

サイトカインとは免疫作用などのために細胞間での情報のやり取りをするタンパク質のことを言います。

サイトカインストームというのは荒れ狂った(ストーム=嵐)免疫過剰反応と言えますね。

 

インフルエンザ脳症の場合は脳内にはウイルスが見当たりません。(脳炎の場合はウイルスが見つかりますが脳症に比べ軽症と言われています)

 

なぜかこの疾患の報告例は日本で多いです。

 

かかったウイルスの種類ではA香港型が多く、A(H1N1)2009やB型でもみられるとのデーターもあります。

 

どんな症状があるの

発症は急激で、8割くらいは発熱後の数時間~1日以内に神経症状がみられるようになります。

主な症状はけいれん・意識障害・異常行動などです。(1~5歳に多いので、5歳~ではけいれんの代わりに頭痛や嘔吐が多いようである)

 

けいれん

 

10~15分以上続いたり、時間は短くても何回も繰り返したり、また、起こる部位が左右対称でない場合は、インフルエンザ脳症の可能性があります。医療機関で診てもらうことをおすすめします。

 

 

意識障害

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寝ぼけじゃなくて、「呼んでも返事をしない。少しぐらいの痛みには反応しない」のような状態がどんどん進む場合は注意が必要です。医療機関で診てもらうことを考えましょう。

 

 

異常行動(「インフルエンザ脳症患者家族の会」が行ったアンケート調査より)

 

*周りの人をちゃんと認識しない「親がわからない」とか

*食べ物とそうでないものの区別ができない「自分の手を噛む」とか

*幻視・幻覚症状を訴える「ライオン・象・アニメのキャラクターなどが見える」とか

*意味不明な言葉を発する

*ろれつがまわらない

*おびえ・恐怖・恐怖感を訴えたり、表情をする。

*急に怒りだす。

*急に泣き出す。

*大声で歌いだす。

こういう症状は、持続時間が短ければ「熱性せんもう」とも言えますが、インフルエンザ脳症の場合は比較的に時間が長いです。もしこのような症状がみられたら、その判定は難しいので、早めに医療機関を受診した方が良いのかもしれません。

(なんか、タミフルの副作用と似ているような気がしますね)

 

対応と注意点について

 

インフルエンザ脳症の発症の可能性があったり発症してしまったら、すぐに医療機関に受診して対応してもらいましょう。

 

 

予防においては、まず、インフルエンザの感染予防を考えます。

 

*日ごろから適切な手洗いとうがいをする。

*マスクの着用はいろんな説があるため、しないよりマシという程度におもっていてよさそうです。

*感染地域には近づかない。(不顕性感染もあるから難しいですが)

*生後6ヶ月以後のワクチンの接種をすすめることもありますが、他の記事でも示しているとおり、今のワクチンは感染予防できないと専門家の間では考えられています。

その上、ワクチンの副作用もあるし、ワクチンの接種が脳症を防がないとの見解を示している専門家もいるため、自己判断で行ってください。

 

 

インフルエンザにかかって後には

 

*タミフルの服用についても同様に意見が分かれています。早期に使えば有効という専門家もいれば、別の専門家は重症化と死亡多発の原因になったとの見解を示しているため、自己判断でお願いします。リレンザは比較的にマシという専門家もいます。

*解熱剤はアセトアミノフェン(カロナールなど)以外の使用を控える。できれば解熱剤は使わない方がよいという専門家もいます。

 

まとめ

インフルエンザ脳症という合併症は、ワクチンを使おうがタミフルを服用しようが関係なく起こるようです、要は、使っても影響せずに同じ確率で発症するというデーターがあります。

脳症を恐れるあまりそれらを使用するという考え方は改めなければいけないかもしれません。

苦しんでいる人を見ると、助けてあげたいと思うのが人情ですが、発熱はウイルスなどを追い出すために人間がしていること、苦しむのはウイルスに対する免疫応答を獲得している課程と考えれば、安静にして、適切な栄養摂取をしてのりきることが最善策かもしれないですね。

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