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イナビルの副作用とは それぞれの頻度はどれくらい 注意点について

投稿日:2017年10月10日 更新日:

 

 

インフルエンザの治療薬は、飲み薬はタミフル、吸入するお薬はリレンザやイナビル、注射薬はラピアクタというふうに、投与方法でラインナップがそろっています。

 

最初に発売されたタミフルでは「異常行動」という副作用が取りざたされて、10歳以上の患者に対しては原則として使用を差し控えるということになっています。

イナビルでも「異常行動」という副作用がみられたとの報告もあるようです。注意しましょう。

 

イナビルの副作用とはどんなものがあって、それぞれの頻度はどれくらいなのかと注意点について紹介します。

 

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イナビルの副作用とは

 

イナビルの添付文書(くすりの説明書)には警告と題してこんな文言が初めに書かれています。

 

1.本剤の使用にあたっては、本剤の実用性を慎重に検討すること。

2.インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり、本剤の予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない。

 

なんかこの薬を使わないでワクチンを打ってくれというふうに見えてしまいます。

気のせいですが。

予防のためにイナビルを使うのをできるだけ止めましょうということです。

でも、現行のワクチンでは予防はできないとの見方もあり、ワクチンはウイルスが感染してからの重症化を防ぐというとうことになっています。

もちろん流行するウイルスの型が違っていたり、その型に変異が起きていたりすると効果が無いか、少なくなります。

インフルエンザのワクチンは微妙な立ち位置ですね。

 

リレンザでも飛び降りでの死亡例が出たことで厚労省も相当神経質になっているようです。

 

 

飛び降りなどの「異常行動」には具体的には他にどんなものがあるのかを以下に示します。

 

1.人を正しく認識できない。(身内を知らない人と言う)

2.食べ物とそうでないものの見分けができない。(手にかみつくなど)

3.幻覚、幻視を訴える。(動物が見えたり、アニメのキャラクターが見えたりする)

4.ろれつが回らない(意味不明の言葉を発したり、うなる)

5.感情の変化が激しい。(急に怒りだしたり、泣き出したり、怖がったりする)

6.急に走りだしたり、物を破壊しだす。

 

この異常行動の原因に関しては、

(1)ノイラミニダーゼ阻害薬自身の作用

(2)それぞれの薬物に含まれている添加物が原因

(3)インフルエンザウイルスが引き起こす症状が原因

のどれかだと思われていますが、今のところはっきりとした結論は出ていません。

 

この異常行動は、タミフルでもリレンザでもイナビルでもだいたい同じ頻度で起きていることが厚生省の調査で判明しています。

ただ、飛び降りるという事件に発展したのがタミフルが多かっただけのことのようです。

リレンザでも少し起きてますね。

イナビルはどうなんでしょうか。

あったらニュースになってますから、飛び降りまでは起きてないのでしょう。

 

鼻と気管支などの粘膜に適用するリレンザやイナビルの方が副作用が起きにくそうですが、全身を巡る頻度の高いタミフルと同じとは意外でした。

もしかしたら、リレンザのところでも書きましたが薬のせいではないのかもしれないですね。

私の感です。

 

私は薬は基本的に飲まずに治します、あんまりインフルエンザにかかったことはないと思うのですが、個人の数少ない経験では、寝込むことはあっても「異常行動」を経験したことが

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ありません。(医者にかかっていないのでインフルエンザにかかっていたかどうかはわかりません、未成年のころはしなかったですが成年になって医療機関で働き出してからはワクチンは職業柄ほとんど毎年接種してました、というかさせられていました)

 

 

異常行動以外の他の副作用については、(添付文書より)

 

重大な副作用として

1.ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、じんましん、血圧低下、呼吸困難、顔面蒼白、冷や汗など)

2.気管支攣縮、呼吸困難

他の抗インフルエンザウイルス薬(リレンザ)で以下の副作用が報告されているので注意すること。

3.中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑などの皮膚障害

 

その他の副作用では

発疹、じんましん、紅斑、そう痒、下痢、胃腸炎、悪心、嘔吐、腹痛、口内炎、腹部膨満、食欲減退、腹部不快感、めまい、頭痛、白血球増加、GPT上昇、GOT上昇、γ-GTP上昇、肝機能異常、尿たんぱく、CRP上昇、尿中ブドウ糖陽性

などがあります。

補足説明:

中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群とは皮膚だけでなく眼、口唇、陰部などの粘膜に起きるやけどのような薬疹のひどいものを指します。

そう痒とはかゆいこと。

GPT、GOT、γ-GTPともに肝機能が悪くなると上昇します。

CRPとはC反応性たんぱくのことで炎症が起きると上昇します。

 

それぞれの頻度はどれくらい

 

それぞれの副作用の頻度を示します。

 

「異常行動」

重度の異常行動の頻度では

2011/2012年シーズンのデーターではタミフル9件、イナビル9件、リレンザ7件が起きていますので、だいたいそれぞれの薬剤で0.01%ぐらいと推測されます。

軽度の異常行動(うわごとなど)の頻度では

15%くらいの頻度で起こるだろうとの報告があります。

 

他の副作用では

 

<頻度不明のもの、それほど少ないともとれます>

「ショック、アナフィラキシー」

「気管支攣縮、呼吸困難」

「紅斑」「そう痒」

 

<0.1%未満のもの>

「発疹」

「腹部膨満」「食欲減退」「腹部不快感」

「肝機能障害」

「尿たんぱく」

 

<0.1%以上>

「じんましん」

「下痢(4.7%)」「胃腸炎(0.7%)」「悪心(0.8%)」「嘔吐」「腹痛」「口内炎」

「めまい」「頭痛」

「白血球増加」

「GPT上昇(0.8%)」「GOP上昇」「γ-GTP上昇」

「CRP上昇」「尿中ブドウ糖陽性」

*( %)は治験での頻度

 

注意点について

 

イナビルが原因かどうかはわかりませんが、「異常行動」はタミフルと同じ確率で出現するようです。

 

イナビルは決められた専用吸入器を使用するようにしましょう。

 

イナビルは吸入剤のため、気管支喘息など、呼吸器に疾患のある人は要注意です。

 

喘息吸入薬を併用する際は、喘息吸入薬を先に使用するようにしましょう。

 

妊娠または妊娠している可能性がある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に使用すること。

 

授乳婦に投与する場合には授乳をやめさせること。

 

小児に対しては、本剤を適切に吸入投与できると判断された場合にのみ使用すること。

 

幼児へ投与する場合には、患者の状態を十分に観察しながら投与すること(使用経験が少ない)

 

低出生体重児、新生児、乳児または4歳以下の幼児については安全性は確率されていない。

 

乳製品に対して過敏症のある患者には慎重に投与する。つまりは牛乳アレルギーなどに注意です。

 

まとめ

 

イナビルの副作用なのかインフルエンザウイルスのなせるわざなのかははっきりしませんが、状況に応じて適切な対応が必要です。

観察を充分して異変を感じたら医師などに相談することをおすすめします。

 

タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタともに2日間は「異常行動」に注意して見守りましょう。

まあ、ラピアクタの場合は入院している可能性が高いので医療機関におまかせになると思いますが。

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